春の節句のハーブ「よもぎ」
こんばんは。
ゆっくりおいしいねむたいなの左近です。
今日3月3日はひなまつり、桃の節句(上巳の節句)ですね!
ひなまつりと言えば、ひなあられやちらし寿司、ハマグリのお吸い物、菱餅などなど行事の食べ物が多くありますが、その中にハーブがあることをご存知でしょうか?
今日は、桃の節句に取り入れられているハーブについてお話ししたいと思います。
春の節句のハーブ「よもぎ」
桃の節句は、女の子の成長を祈る節句として知られていますが、もともとは性別は関係なく、訪れた春を祝い、無病息災を願う厄祓いの行事でした。
その厄祓いをしてくれるアイテム・食べ物として「よもぎ」が春の節句である「桃の節句」と「端午の節句」に取り入れられています。
よもぎは3〜5月が旬のハーブで、独特の強い香りが邪気を払うと言われており、3月3日の桃の節句には菱餅に、5月5日の端午の節句のちまきや柏餅、草餅に使われています。
日本に根付いている行事は、「旬のものを食べ、無病息災を願う」行事が多いです。旬の食材は味が美味しいのはもちろんですが、旬ではない時期に比べて栄養価が高い食材も多くあります。
スーパーでは旬関係なく通年陳列される食材もあり「旬」という感覚が薄れがちですが、旬の食材を意識して取り入れると、よりその季節を楽しむことができるので、おすすめです。
よもぎの香り成分「シネオール」
よもぎには、シネオールという精油成分(香り成分)が多く含まれており、抗菌作用や鎮静作用、抗炎症作用、去痰作用、気持ちを落ち着かせる効果が期待できると言われています。
基本的に「鎮める」「落ち着かせる」効果がメインなので、リラックスタイムに取り入れるのがおすすめです。
シネオールを多く含むハーブとして、よもぎのほかにユーカリやローズマリー、ローレル(ベイリーフ)、カルダモンなどがあります。
同じ精油成分を持つハーブやスパイスは相性が良いので、アロマオイルやハーブティーをブレンドする時は、同じ精油成分を持っているもの同士を組み合わせると失敗しにくくなります。
よもぎの楽しみかた
よもぎは、和菓子やお灸のイメージが強いですが、もっとカジュアルに楽しめるおすすめの方法がいくつかあります。
1つめは、ハーブティーとして楽しむ方法です。
ハーブティーと聞くと、「香りのクセが強そう」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、緑茶によもぎを合わせると、とても美味しいんです!
緑茶の香りによもぎのやさしい爽やかな香りが加わり、より穏やかで落ち着く香りになります。
緑茶は煎茶でも茎茶でもどの種類でも良いです。「リラックスタイムに楽しむため」という視点で言えば、カフェインが多く含まれる渋い緑茶よりもあっさりとした味わいの緑茶の方がおすすめです。
緑茶とよもぎの比率は、どのような比率でも美味しくいただけるのですが、緑茶7:よもぎ3の割合でお試しいただいて、お好みの比率に調整いただくと飲みやすいと思います。
身体を温めるという点でも、香りをより楽しむという点でも、ぜひホットでお試しください◎
2つめは、入浴剤として楽しむ方法です。
田舎出身の方は経験があるかもしれませんが、「傷口に揉んだよもぎ(綺麗なもの)をはるといい」と言われており、止血や抗炎症作用が期待できることから、乾燥でかゆみを感じる方、かゆみにより肌が荒れている方におすすめです。
大きめのティーパックや布の巾着によもぎを一掴み入れて、湯船に入れてください。少し揉むとよもぎの良い香りがしてとても良いです。合わせてローズマリーも入れていただくと、より爽やかな香りになります。
血行促進も期待できると言われているため、冷え性の方にもおすすめです。
よもぎの購入方法
スーパーではあまり見かけませんが、インターネットで購入することができます。すでにティーパックに梱包されているよもぎもあるので、ティーパックに入れることが面倒な方は、ティーパックタイプがおすすめです◎
ぜひこの機会に旬のよもぎをお楽しみください!