Tokyo Slowly Story #13
江戸東京料理と甘いもん #5
登場人物:
アツコさん
私立大学英文科の講師。2年前に米国人の夫と死別。
実家は神田淡路町の魚屋。浅野温子似の62歳。市谷在住
ダテさん
都立高校の社会科教師。なぜか独身。実家は神田淡路町の酒屋。
サンドウィッチマン伊達みきお似の62歳。神田在住
2023年12月9日土曜日午前10時半
虎ノ門 岡埜栄泉本店
ダテさん、有給休暇を取得して早朝から
開業間もない「麻布台ヒルズ」へ散歩を兼ねて
視察へ。
神田から銀座線で溜池山王へ六本木一丁目を
越えて麻布台へ。もともと、このあたりは坂も
多く小規模のビルや民家が密集していたエリア。
35年をかけて再開発したらしい。
一通り散策のあとは桜田通りを虎ノ門方面へ。
お目当ては「豆大福」
今日の散策の目的は
毎日午前中には売り切れ必至の
岡埜栄泉の「豆大福」。
土曜日午前中なら、多分大丈夫だろうと目論見。
「売り切れていないように」と思いながらお店の入り口へ。
すれ違った同年配の女性から、思わず声をかけられる。
「あれ、ダテくん?」
35年ぶりの再会は「豆大福」から
(語り部)緒川 マチヒコ
「人生のやり残し」を集めて紡ぐ。自称・バーター職人(62歳)