Tokyo Slowly Story #9
江戸東京料理と甘いもん #1
登場人物:
アツコさん
私立大学英文科の講師。2年前に米国人の夫と死別。
実家は神田淡路町の魚屋。浅野温子似の62歳。市谷在住
ダテさん
都立高校の社会科教師。なぜか独身。実家は神田淡路町の酒屋。
サンドウィッチマン伊達みきお似の62歳。神田在住
2023年12月2日土曜日午後17時半。
かんだやぶそば
アツコさん、小学校の同級生ルミさんと
20年ぶりに建て替えられてからはじめての
「かんだやぶそば」。
「せいろう~2枚」の大女将の声がなつかしい。
実家の魚屋も通った淡路小学校の跡地は再開発された
「ワテラス」はクリスマスのイルミネーションで彩られている。
今「ワテラス」の居住棟に住んでいるのは
友人のルミさんと実家が酒屋だったダテくんだけ。
2人とも高齢の母親と同居している。
「ダテくんとはたまにエントランスで会うくらい」
と、「天抜き」をつまみながらルミさん。
小学校の頃、3人で浅草で天丼食べたなぁ。
(語り部)緒川 マチヒコ
「人生のやり残し」を集めて紡ぐ。自称・バーター職人(62歳)