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日本橋本町 時の鐘通り界隈

スローリー余話
街の”なりたち”#35

江戸のまちに時刻を知らせるために約2時間おきに撞かれていた『時の鐘』。二代将軍・徳川秀忠の時代に当時の本石町三丁目(現在の日本橋本町4丁目・日本橋室町4丁目あたり)に『時の鐘』が創設されました。

現在、十思公園に保存されている『石町 時の鐘』

その後、江戸府内の拡張により隅田川を渡った本所横堀(現在の墨田区)や上野寛永寺や芝増上寺、浅草寺などの寺社14箇所で時を知らせる鐘が撞かれていたそうです。なかでも本石町の鐘は「石町は江戸を寝せたり起こしたり」と川柳に詠まれるなど江戸の時刻を知らせる手段として欠かせない存在でした。現在、明治維新まで使われていた『時の鐘』は日本橋小伝馬町の「十思公園」に保存されています。

時の鐘通りに関わりのあったひとびとを記した碑

そして『時の鐘』を記した”美味しい食事処”が日本橋本町4丁目にあります。(以下、2024年3月末発売『東京Slowly² vol.3』より)

季節ごとの会席料理が愉しめる

日本橋のお宿ホテルかずさやで愉しむ
出汁の美味しさ

食堂酒菜 時の鐘

1891(明治24)年創業。2020年リニューアルしたHOTEL KAZUSAYAのレストラン。日本橋で130年以上に渡って多くの顧客を迎えてきた経験をもとに新たなスタートを切った宿の食堂は“日本橋の美味しい処”。五街道の起点であった日本橋は人が行き交い庶民の胃袋を支えてきた魚河岸があった場所。そんな人と食の交流してきた文化を令和の時代に表した『食堂酒菜 時の鐘』。朝食には具沢山のお味噌汁に山本のり。全国から参勤交代とともに“美味いもの”が揃ったこの街を象徴するような福井の米と仙台味噌を使った昼食。そして夕食は日本橋にんべんの鰹節を料理長が丁寧にお出汁にした『お江戸出汁しゃぶしゃぶ』。ひとが行き交う日本橋文化を令和に受け継ぐお宿には美味しい笑顔に溢れた食堂がある。

地元町会の法被姿の工藤社長

食堂酒菜 時の鐘
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町4-7-15
03-5614-0133
営業時間:朝食 月-金 6:45~8:30 土・日・祝 7:00~9:00
ランチ 月-金 11:30~14:30(L,O, 14:00)
ディナー 月-金 17:30~22:00
定休日:ランチ・デイナーとも土・日・祝

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