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金、銀、銅、ニッケル上昇!9月フィリピンの鉱山株は買い!?
どうもshoheyです。
フィリピン株が最近、絶好調です!
9月11日、本日のPSEインデックスは0.67%アップの6970.51でプラスでクローズしました。
もっとも上がったセクターはエネルギーと鉱業で1.72%の上昇です。
このブログでも何度も繰り返しご紹介してきたフィリピンの鉱山株ですが、
鉱山地球科学局(MGB)のレポートによれば、
金属価格の上昇により今年フィリピンの金属鉱物産業が24.50%成長していて、金属鉱物の生産額が2021年1月から6月の半年間で686.3億ペソで、前年同期の551.3億ペソよりも高かったとのことです。
ちなみに、総生産額の53.44%(366.8億ペソ)をニッケルが占め、続いて金が34.84%(239.1億ペソ)、銅が10.87%(74.6億ペソ)となっています。
そんな金、銀、銅、ニッケルなどの鉱山株が9月から好調ですが、
このまま上がり続けるんでしょうか?
今回はそんな今株価が上がってきている鉱山銘柄の見通しについて私なりの考えをご紹介したいと思います。
これまでのコモディティの動向
まずフィリピンの鉱山株についてお話しする前に、
金、銀、銅、ニッケルなど貴金属のコモディティ先物価格について説明したいと思います。
今年6月に米国の連銀高官の政策金利見通しで、利上げ時期の大幅前倒しの可能性が示されたことでコモディティ価格が下落しました。
その翌月の7月に米国長期金利の名目金利、実質金利ともに低下していたこと、
そして新型コロナのデルタ変異株の感染が急拡大したことで景気回復が遅れると予測されたことによりコモディティは上昇、
その後、レンジ内でのモミ合いになっていました。
なお、レンジ相場とは、一定の変動幅の中で価格が上がったり、下がったりを何度も繰り返す状態です。
しかし、8月は7月の米国の雇用統計の結果が良かったことによりコモディティと逆相関関係にあるドル上昇し、コモディティが下落しました。
さらに8月末に行われたジャクソンホール会議でテーパリングの時期が早まるという内容が発表されるのではないか?ということが懸念されていたのですが
投資家の懸念とは裏腹に、テーパリング開始が先延ばしになったことでジャクソンホール会議後にコモディティが上昇しました。
その後9月に発表された8月雇用統計で、非農業部門の雇用者数はデルタ株の感染拡大により予想を大きく下回り、6ヶ月ぶりの低い数値となったことで、ドル指数が下落し、コモディティは大きく上昇しています。
フィリピンの鉱山株は今が買いなのか?
前途の通り、
金、銀、銅、ニッケルなどのコモディティ先物価格が上がっていたので、フィリピンの鉱山株も上がっているのではないかと思いますが、
では、今後もコモディティは上がり続けるのでしょうか?
コモディティ価格の見通しを予測する上で、もっとも重要な指数であるDXYドルインデックス(ドル指数)をみてましょう。
8月20日から下落傾向にありましたが、9月10日金曜日から始めているような動きをしています。
あとは9月14日発表の米国の消費者物価指数(CPI)の結果により、ドル買いが加速する可能性があることに注意が必要です。
それでは、冒頭の質問の答えですが、
8月末からコモディティが全般的に上がってきたので、フィリピンの移動規制緩和の発表とともに、フィリピンの鉱山株も一時的に上がっているのんじゃないかと思いますが、
今後、中期的には下がる。
・・・と私は弱気です。
なぜかというと、今の上りはテーパリングを先送りにしていることによりますが、
どちらにせよテーパリングは年内に実施される見通しが強いこと。
そして、コモディティ価格にとっては大事なのはその先にある利上げです。
利上げの時期が予測できるようになると、ドルが上がって、コモディティが下がり
フィリピンの鉱山株にも影響する可能性がないともかぎりません。
ですので、本当のコモディティ価格の長期的な上昇トレンドにくるのは、そのあとです。
言いかえれば、
テーパリングが始まって、利上げの時期が予測できて、さらにコモディティが底を打ち、材料出尽くしで売るものがなくなるところで初めて長期的な上昇トレンドがくるのではないかと思いますが、
今の時点では何とも言えない状況ですね。
もちろん、フィリピン政府の対応は今年に入って鉱業に関する法律が徐々に緩和してきていますので、追い風です。
あとの懸念材料はフィリピン全土で行われているコミュニティ隔離が強化されればマーケット全体が一時的に下がりますが、ワクチンの接種が拡大していけばさらに安定して上昇すると思いますが、それはきっとまだ先だと思います。
フィリピンの鉱山株
それでは、9月10日時点で株価が上昇しているフィリピンの鉱山銘柄をいくつか見てましょう。
Semirara Mining and Power Corp(SCC)
石炭生産量の増加、中国の旺盛な需要とペソの低迷の恩恵を受けて2021年上半期の連結純利益が前年同期の22.4億ペソから181%増加して62.8億ペソとなったSCCですが、今年の下半期はかなり好調だと言えるでしょう。
Philex Mining (PX)
今年上半期の純利益が前年同期の4億200万ペソから186%増加して11億5000万ペソになった報告したPhilex Mining(PX)ですが、
9月に入り底打ちしたかのような形で上昇し、現在20日と50日移動平均線の中を推移していますが、レジスタンスがある5.95ペソを越えられるかがカギになってくると思います。
Nickel Asia (NIKL)
今年上半期の帰属純利益は前年同期の4億143万ペソから579%増加して27億3000万ペソとなったNickel Asiaもニッケルの価格上昇の後押しを受けて今、絶好調の鉱山銘柄の一つです。
Global Ferronickel(FNI)
同じくニッケルを採掘、販売しているGlobal Ferronickel(FNI)も第2四半期の純利益が7億3500万ペソで、1年前の親会社の株主に帰属する利益の2倍以上で良い決算を出していて、株価も20日、50日の移動平均線を超えてきて、いい感じの上昇を見せています。
まとめ
9月に入ってから、フィリピンの鉱山株が上がってきています。
おそらくこの理由としては、コモディティ価格の上昇とフィリピンの移動規制の一部の地域で緩和されてきていることがあると考えられますが、
コモディティ価格は今後年末にかけて下落する可能性があるので弱気予想です。
もちろん、ここから鉱山株が上がり続けるという可能性もありますが、
今のところ、米国の経済指標とFRBの反応待ちといったところです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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※なお上記内容は投資2年目の超ビギナーによるものですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、その点はご理解お願いします。
引用:
https://www.bworldonline.com/strong-metal-prices-fuel-mining-growth/
https://www.philstar.com/business/2021/07/31/2116407/philex-mining-profit-nearly-triples
https://www.bworldonline.com/nickel-asia-earns-p2-7-billion-on-higher-ore-sales/
https://www.bworldonline.com/global-ferronickel-income-surges-on-higher-ore-sales/