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2023年に向けて買っていきたいフィリピンのバリュー株10銘柄

どうもShoheybeatzです。


10月のフィリピン株式マーケットがクローズしました。

振り返ってみると、フィリピンの株価指数PSEiは先月末に5700まで下がったあとすぐ反発して10月28日現在移動平均線のすぐ下6153まで戻ってきていて短期的に上昇トレンドです。

しかし9月の消費者物価指数が8月の6.3%を越える6.9%に上昇したことやドルに対するペソ安などを踏まえ、BSPは11 月も75 bpの利上げを検討していると報道されていますし、

来週11月1~2日にあるFOMCや今後発表されるフィリピン企業の決算発表など、注意してみていく必要がありそうです。

とは言え、現時点でこの一年間で大きく下げている優良銘柄が多いのもまた事実です。

そこで今回は『2023年に向けて買っていきたいバリュー株10銘柄』について紹介したいと思います。

なお、フィリピン株投資2年目(3年目?)の初心者による独断と偏見ですので、決算前の補足程度にして頂けると幸いです。 ではさっそくいきましょう!

First Metro Philippine Equity Exchange Trade Fund (FMETF)

PSEiに連動しているフィリピン唯一の上場投資信託FMETFは9月末に大きく下落したあと、反発して上下しながら上昇していますが、このまま50日、100日移動平均線を上抜けることができるかです。

第3四半期の決算についてもすでにBPI(銀行)やWLCON(小売)など好調な業績が報告されていて、これから年末を迎えるにあたりマーケット全体で楽観的なセンチメントが広がっていることから短期的には上昇トレンドとなっています。


Ayala Corporation (AC)

フィリピン最古の財閥Ayalaコープですが、第1、第2四半期ともに前年同期を上回る好決算を出していますが、銀行部門のBPIと不動産部門であるAyala land、そして通信部門のGlobeの貢献が大きかったと思います。しかし株価を見てみると年間を通して30%以上下落していて、10月末現在ちょうど100日移動平均線にタッチしているところですが、長期的にみても割安な優良銘柄のひとつだと言って良いと思います。

International Container Terminal Services, Inc.(ICT)

フィリピンのみならず世界各国でコンテナターミナルの運営、管理、開発を行っている国内の最大の多国籍企業です。2022年はコロナに対する封鎖による損失からの回復により前年を大きく上回る決算を発表しているのですが、株価は年間で28%と大きく下落しています。ドル高の恩恵を受けられる数少ない企業だけに、今後も成長が期待できる企業だと言えます。

Universal Robina Corporation (URC)

ゴコンウェイ財閥JG SUMMITグループのURCはフィリピンで人気のインスタントコーヒーやジュース、お菓子、麺類なんかを製造、販売している企業ですが、 こういった一般消費者向け食品を扱っているURCのような業種(MONDEなども)は今年インフレやドル高の影響をめちゃくちゃ受けているんですが、上半期の決算は前年同期20%増でそれほど悪くなかったんですがやはり年間を通して下落しています。今週木曜日にドルに対するペソが上がっていることを理由に、大陽線を出して5%上昇して移動平均線を上抜けています。

Manila Electric Company(MER)

マニラ首都圏で唯一の配電会社で配当利回りが5.46%と高配当銘柄としても知られている
マニラ電力、通称メラルコですが、コロナの規制緩和による電力販売が好調で2022上半期(15%増)131億ペソとなっているものの、株価は年間を通して20%以上も下落していますが、年末に向けて電力消費が増えることなど利益は上がるのではないかと思います。

Globe Telcom(GLO)

先日SROを行ったAyala財閥グループの電気通信サービスの大手プロバイダーGlobeですが、モバイル加入者数は2022年3月の時点で8,740 万人で時価総額3,630 億ペソで国内最大の電気通信会社です。2022年上半期に前年比 4%増の789 億ペソでモバイルの総収益はサービスの総収益の69%を占めてはいるものの、コロナによるロックダウン時ほどの勢いはないかと思いますが、 同社はヘルステック、フィンテック、アドテック、e コマース、e ラーニング、エンターテイメントなどの分野により展開していて中国のAlibabaグループとの合弁会社でMyntが運営するGCash は現在 6,600 万人の登録ユーザーがおり、 20億ドル以上の価値があると言われています。

PLDT(TEL)

フィリピン最古にしてGLOBEとならぶモバイルの巨人Smart TelecomのPLDTですが、2022年上半期 43 億ペソ(前年同期比で 5% 増)で、ブロードバンド事業は好調です。四半期ごとに二桁成長しており、家庭用ブロードバンドは堅調で前年比で 24%増。加入者の総数を 320 万人に増やしており、Smart の 5G ネットワークのデータ量も、2021年の第 4 四半期と比較して133%増となっています。

Robinsons Land Corp. (RLC)

ゴコンウェイ財閥JG SUMMITグループの不動産部門であるRLCですが、今年は投資ポートフォリオの回復の加速と、中国でのプロジェクトからの収益によって増幅、モールの客足の改善を背景に37% の増で第 2 四半期の連結純利益が42%増加し、36 億 3,000 万ペソでした。また、今年は国内観光の復活と外国人客の受け入れ再開により、Robinsons Hotels and Resorts (RHR) が53%増、産業用リースの収益も、新しい倉庫施設の貢献で111%増と業績は決して悪くありません。


Robinsons Retails Holdings (RRHI)

同じくゴコンウェイ財閥JG Summitグループの小売り部門であるRRHIは今年経済の再開と移動制限の緩和により第1四半期12億8000万ペソ(25.1%増)第2四半期に15億6000万ペソ(前年同期の2倍以上)と業績はコロナ前に戻っていますが、他の銘柄と同じように20%以上下がっています。第3四半期の結果次第ですが、小売は今もっとも回復がみられているセクターで年末はリベンジ消費が期待できます。

BANK of the Philippine Islands (BPI)

Ayala財閥の銀行部門であるBPIは第3四半期決算が先日出ていまして、101 億ペソの純利益を計上です。 とくに7 月から 8 月の純利益は、売上高が 2 桁の成長を記録して、資産売却や外国為替取引による利益、クレジット カード事業からの手数料により、前年比 26.8% 増の 298 億ペソと好決算でした。

【10銘柄一覧】

2022年10月28日時点


まとめ

2022年は前半に経済再開と規制緩和、大統領選挙などの好材料があったにもかかわらず、インフレ、ドル高などにより1年間を通して株価に反映されていないバリュー株10銘柄を選んでみました。

2023年は根本的な問題であるインフレが落ち着いていないことやドル高などまだまだ世界経済の見通しも悪く、フィリピンの株式マーケットの下落リスクはまだ十分あります。

とりわけ来週11月1~2日にあるFOMCや今後発表されるフィリピン企業の決算、さらに言えば米国経済の動向、インフレ率、長期債やドル指数に警戒が必要です。

しかし今回紹介した優良企業株については取引高もあり、業績も安定していることから、長期的には上昇すると思いますので、2023年に向けて割安なうちに少しずつ買っていきたいと思っています。

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ちなみに、10月31日、11月1日はフィリピンの祝日です。

土曜日から4連休になるので、年末前の休暇を満喫したいと思ってましたが、どうやら台風がきていておそらくどこにもいけそうにないので家で子供たちと過ごしたいと思います。

みなさんも、良い週末を。

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