フィリピン株のLTグループ(LTG)とは?業績、今後の株価について予想
どうもshoheybeatzです。
11月26日金曜日、今週最後のトレードが終わりPSEインデックスは7,278でマイナス1.23%でクローズしました。
今週1週間を振り返ってみると、
このブログで頻繁に紹介している MONDE、CNVRG、ACENなどは連日下がっていましたが、
そんな中今週に入っていい動きをしているのが、一部のペニー株を除いてSM PrimeやLTグループでした。
SMプライムといえば、SM財閥の不動産大手ですが、LTグループはフィリピン国内で酒、タバコ、飲料、銀行、不動産など幅広く手掛けている持株会社です。
LTグループについては、5月から8月にかけて30%以上下がっていましたが、9月頃から株価が戻り始めてきてました。
今回はそんなLTグループについて、どんな企業なのか?
業績や今後の予想についてご紹介したいと思います。
LTグループ(LTG)とは?
LT Group Inc(LTG)は、中国系フィリピン人ビジネスマンであるルシオ・タンが所有している持株会社で、子会社を通して酒、飲料、タバコ、不動産、銀行業を行なっています。
その歴史は古く、1937年5月25日にマニラワインマーチャンツ社という社名で貿易事業を行なっていましたが、1995年9月22日にAsian Pacific Equity Corporationに社名を変更し、持ち株会社となり、その後社名は再びTHIに戻された後、2012年現在の社名になりました。
<LT Groupの関連会社>
Tanduay Distillers, Inc
アルコール飲料
画像引用
http://www.themermaidinstilettos.com/2019/05/tanduays-double-rum-received-top-honors.html?m=1
タンドゥアイはフィリピンで大人気のスピリッツで、2021年の全国シェアは26.5%でしたが、ビサヤとミンダナオでは70.1%と76%をシェアを誇っています。
Asia Brewery Incorporated
画像引用
https://www.facebook.com/AsiaBreweryIncOfficial/
フィリピンで不動の人気飲料ブランドを取り扱っている同社はアルコールおよびノンアルコール飲料の製造及び販売業を行なっています。
フィリピンのエネジードリンク「Cobra(コブラ)」は65%のシェアを誇るマーケットリーダーで、
Vitamilk(豆乳飲料)も69%のシェアでリーダーシップを維持。
ボトル入り飲料水ブランドのAbsoluteとSummitも23%のシェアで国内で2番目に大きなシェアを占めています。
Philippine National Bank
画像引用
https://www.facebook.com/PNBph/
PNBは1916年7月22日、アメリカの植民地であった頃、フィリピン政府によって設立され、政府によって民営化された後、ルシオ・タンに買収され現在フィリピンで5番目に大きい銀行になっています。
Fortune Tobacco Corporation
画像引用
https://abogado.com.ph/bir-loses-p2-6b-tax-case-against-fortune-tobacco/
フィリピン国内でFortuneというブランドのタバコを製造及び販売をしています。なお、日本でもお馴染みのフィリップモリスやマルボロは同社の合弁会社であるPMFTC Inc(フィリップモリス・インターナショナル)を通じて国内で販売されています。
Eton Properties Philippines, Inc.
マニラ、ラグナ、セブでオフィス、商業施設、住宅、ホテルの開発、管理している不動産会社です。
Saturn Holdings, Inc.
証券
Paramount Landequities, Inc
不動産
LTグループ(LTG)の業績
LT Group Inc(LTG)の第3四半期は業績ですが、
純利益は前年比2.3%増加の62億1,000万ペソを計上しました。なお、事業別の利益はと言いますと、
タバコ事業は132.7億ペソ
Tanduay Distillers(タンドゥアイ)は9億9800万ペソ、
Asia Breweryは4億1100万ペソ
不動産は3億6600万ペソ
鉱業は1億6,900万ペソ
ですが、PNBは貸倒引当金の増加と、連結レベルでの不動産資産の譲渡による利益の排除によって52億ペソの損失でした。
1月〜9月までの9か月間のLTGの純利益は前年比38%減の99.5億ペソとなりました。
タバコ事業はCOVID-19パンデミックとさまざまな検疫プロトコルが消費者の購買力に影響をあたえたことで業界の取引量が12.3%減少したにもかかわらず、前年比9%増加の133.2億ペソの純利益を報告しました。
Tanduay Distillersは、バイオエタノールの生産コストと運営費の上昇、販売価格の低下により、前年比8%減少の10億ペソの純利益を計上し、スピリッツの全国市場シェアは、9月末時点で1年前の25.8%から29.9%に増加しました。
Asia Breweryの純利益はパートナーシップが開始されたときにABハイネケン合弁事業からの損失がなかったため4億1,100万ペソで前年同期400万ペソから大幅な改善でした。
LTグループ(LTG)の株価
では、最後に株価チャートを見てみましょう。
LTGは今年5月末に14.10ペソに達しましたが、その後30%以上下がりました。
しかし9月に入ってから上場トレンドに乗っていて、11月26日現在11.98ペソまで戻していますので、このまま5月末の13ペソ位まで戻すのではないかと思います。
まとめ
フィリピンの持株会社であるLTグループは酒、タバコ、飲料において高いマーケットシェアを誇るブランドを取扱っています。
また銀行部門のPhilippine National Bankも国内有数の銀行です。
これまで長い検疫や禁酒政策によりLTGビジネスに影響を及ぼしていたことで第3四半期の決算内容はそこまでよくなかったようですが、
現在の感染状況であれば、第4四半期の決算において酒、タバコ、飲料の安定した利益の増加が期待できると思いますので、
今後も継続して株価が上がり続けるのではないかと思います。
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※なお上記内容は投資2年目の超ビギナーによるものですので、必ずしもそうなるとは限りませんので、その点はご理解お願いします。
備考:
実はこの記事、3週間前に書いていたんですが、新しいIPOやその他面白いネタが次々と出ていたので、先送りになりお蔵入りしかけてたんですが、
せっかく書いたのに勿体無いのと、チャートが面白い感じに動いていたので記事を出しました。
引用
https://www.bworldonline.com/lt-group-books-p6b-profit-in-3rd-quarter/
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