2023年夏季休暇前に盛り上がるフィリピン株と下半期予想
どうも、
shoheybeatzです。
久しぶりの投稿となります。
前回の投稿からかなり空いてしまいましたが、5~6月のフィリピン市場は完全につまらな~いレンジ相場に入っていましたが、
7月に入り米国株式市場の上昇や国内の好調な経済指標から企業決算および経済に関する楽観的な予想などからマーケットが上昇してきたのでアップデートしたいと思います。
いつものように、 フィリピン株式マーケットと今後の予想に関するニュースをもとにした私の見解についてご紹介したいと思います。
7月のフィリピン株式マーケット
フィリピン株式指数PSEiは7月の最後の週を前にして0.52%上昇の6647.56となり、全株指数も0.43%上昇の3353.90でクローズしています。
今朝のネットニュースサイトInquireやManilatimesの記事を引用しますと、
今週の株価上昇の背景には、
6月の国際収支赤字が縮小したことやフィリピン国内企業の第2四半期決算が好調だという楽観的な期待に支えられており、
次のレジスタンスがある6,700を目指して上昇中で、この6,700のラインを超えれば、7,000レベルを目指す可能性があると言われています。
フィリピン株関連ニュースまとめ
つぎに現在の上昇の要因になっているここ一週間のニュースをまとめてみました。
2023年フィリピンは東南アジアでもっとも経済が成長する!?
アジア開発銀行(ADB)が2023年のフィリピンの経済成長予測について発表しました。
同社によると、
フィリピン経済は堅調な投資と個人消費が2023年第1四半期(第1四半期)の成長率を前年比6.4%押し上げ
雇用の増加、生産と小売売上の拡大、民間・公共建設の活発化に支えられたことにより第1四半期に6.4%成長しましたが、
2023年通気で6.0%成長する可能性が高く、東南アジア主要国の中で最高と予測しています。
大統領演説(SONA)とマハリカ投資資金で8月は強気?
7月18日に政府系ファンドの「マハリカ投資資金」が大統領によって署名されましたが、
このファンドはフィリピン初の政府系投資基金で今後の経済発展と雇用創出を促進することを目的として、
主にインフラ整備(公共道路網、有料道路)、再生可能エネルギー、水、農産業ベンチャー、電気通信、外貨、債券、国内外の社債、商業用不動産など多様な資産に配分される予定です。
さらに、来週24日に行われる予定の大統領演説(SONA)で今後5年間のフィリピン経済に対するマルコス政権の計画やマハリカ新法ついて発表される予定となっています。
マーケット関係者はこのソナのあとからフィリピン市場は強気相場入りするのではないかと、期待を高めています。
https://www.pna.gov.ph/articles/1205907
証券会社大手が2023年下半期予想!今のうちに株を買え?
フィリピンでもっとも古く信頼されている証券会社と言われるファーストメトロインベストメンツが2023年下半期予想を発表して、ネットニュース各社で報道され話題になっています。
同社の発表内容によると、
「FRBとフィリピン中央銀行(BSP)双方による利上げが一段落し、インフレ鈍化と相まって市場センチメントが上昇する可能性が高く、
投資家が利上げとインフレ抑制のピークを織り込んでおり、今後の企業収益見通しを押し上げる中フィリピン株は今後上昇する」と述べ、
フィリピン株式指数(PSEi)は2023年末までに7,300~7,500の範囲に戻ると予想し、
今後数カ月間に市場の回復要因が整うと低価格で入手できなくなる可能性があるため、センチメントが依然としてネガティブな今のうちにポジションを持つことをアドバイスした上で
同社はSM Investments、GT Capital Holdings、Ayala Corp.、Aboitiz Equities Inc.、LT Group Inc.など銘柄の購入を薦めていると述べています。
8月以降の株式市場予想まとめ
では、ここから私の個人的な意見になります。
フィリピン株式マーケットは5月以降、完全に横ばいの誰しもが『つまらない』と思うようなレンジ相場に入っていましたが、7月になりその状況が一変したように思えます。
短期的に見れば、この一週間にマーケットにプラスになる材料が多く、投資家の間で楽観ムードが広がって買われていますが、
まだレンジ相場の中にあるので6700のラインを抜けない限り「もう安心」と考えるのは時期尚早かなと感じてます。
さらに毎年8月はフィリピンではゴーストマンス(幽霊の月)と呼ばれていて、
過去20年間、8月のパフォーマンスは年間を通してもっとも悪く平均リターンは-2.6と低く、取引高が大きく下がりゴーストタウンならぬゴーストマーケットになる傾向があります。
ちなみに、過去10年間の8月のPSEインデックスのパフォーマンスを見ても、
2012年 -2.1%
2013年 -8.6%
2015年 -6.6%
2016年 -2.9%
2019年 -1.0%
となっており、2020年から過去3年間はプラスでしたが、
昨年は7月から8月中旬まで上昇したあとに8月22日が起点となる大きな下落があったのちにレンジ入りして、そこからさらに9月にだらだらと下落し続けて10月の頭に底打ちとなっていますので、8月は「何か」悪いことがあるという印象があります。
昨年だけでなく、毎年8~9月は下がりやすい傾向があり、根拠のないアノマリーとは言いきれずまだ警戒を緩められないと思ってます。
ただし、こういった何ヵ月にもわたるレンジ相場も中長期的に考えれば、今後数年にわたって高い成長が期待ができるフィリピン経済で、
そのフィリピンを支えるSMやJFCと言った国内トップ企業の収益拡大なくして経済成長はありえないわけですから、
そういった収益性の高い企業の株が低PERの割安価格で買える今はお得なキャンペーン中だと言えます。
2023年7月現在、私が気になっている銘柄です。
2023年7月現在のPSEインデックスのPERは14.51となっていますので、1年間を通してもかなり割安な価格にあると言え、同時にインデックスを構成している個別銘柄(ブルーチップ株)も同様です。
また、今回可決された政府系ファンドマハリカ投資資金の投資先としてインフラ開発や通信、再生可能エネルギーなどがあげられていますので、MWIDEやDMCなどのインフラ開発銘柄やGLOやTELなどの通信銘柄、AEVやAPなどのエネルギー開発銘柄も今後注目されるかもしれません。
『通りが血に染まっているときこそ買いの絶好チャンス』だという、ロスチャイルドの名言にもある通り、
誰しもが「つまらな~い」と思って目を背けたくなるような相場こそ「いつかは上がる」と信じて買っていきましょう!
まとめ
フィリピン株式市場は4月以降ずっとレンジ相場に入っていて、「つまらない」と言われるマーケットになっていたのが
今月に入ってからプラス材料と言えるニュースが多く投資家は楽観的になり株を買っているため上昇しています。
直近では6700のレジスタンスを越えられるかがカギとなっていますが、8月はゴーストマンスと呼ばれ、年間を通してもっとも株価が低い傾向にあります。
ただし、こういった誰しもが離れたくなる相場こそ長期保有に最適な優良企業の株が安く買えるチャンスとなりますので、株価が安いうちに買っていきたいと思っています。
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今月からブロガーで新しいコンテンツをリリースしています。
その名も「PHナビ」です!
このブログでは主にフィリピンへ移住を考えている方やフィリピンに住んでまだ間もない方向けにフィリピン情報をまとめた記事を書いています。
実はこれまでこのNoteでもそういったフィリピン株とは全く関係がないトピックを取り上げていたこともあったのですが、
今回そういった記事を一つにまとめてブログとして発信していますので、フィリピンでの暮らしや文化、ローカル観光地や料理などにご興味のある方はぜひご一読ください。
また一部ノートから移動しているフィリピン株投資関連記事やブロガー限定の記事も書いています。
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もちろん、このNoteは今後も継続しますので、引き続きよろしくお願いします。
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