ついにフィリピン株復活か!?BSPの利下げで盛り上がる相場と年末に向けてねらい目の銘柄は?
どうも、
フィリピンに住んで10年になりますShoheybeatzです。
普段は日系企業で働きながら、休みの日はフィリピーナと日本人のハーフである2児のパパをしてのんびり暮らしています。
フィリピン株の投資歴はかれこれ4年くらいですのでまだ初心者です。
日本にいたときに日本株や為替を取り引きを覚え、フィリピン移住後は日本でもお馴染みの保険会社アクサやRCBCバンクの投資信託でコツコツと積立投資をしていた以外は投資をしていませんでした。
というのも、日本だと貯金しても利息はほとんどつきませんが、フィリピンの銀行は定期で3~5%ありますので、貯金と投資信託だけで十分だと思っていたのですが、そんな私を変えたのがコロナでした。
2020年3月、コロナにより大暴落したのを絶好のチャンスと考えた私はフィリピン個別株を買って大きく儲けることができたことでフィリピン株にハマってしまいました。
しかし残念ながら2022年以降、インフレ、高金利、ペソ安などにより海外投資家から完全に見放されてしまったフィリピン株はずっと低迷して動きがほとんどありませんでした。
そのため、ここ数年は積極的な取り引きはせず、これまで割高だった優良株が安くなったタイミングで買い増したり、上場投資信託への積み立てなどをしつつも、ほとんどほったらかしで相場から離れていた時期もあります。
しかし8月にフィリピン中央銀行(BSP)が利下げを発表したことによって、フィリピンマーケットもようやく取引が活発になってきました。
ようやくフィリピン株式指数(PSEインデックス)も7,000レベルまで回復して年初来では8.9%上昇しています。
今回は2024年9月現在におけるフィリピン相場と証券アナリストがすすめる銘柄、そして今、私が気になっている個別銘柄、最近買った銘柄なんかにについて紹介します。
なお、私はプロでもベテラン投資家でもありません。(むしろ初心者です。)
あくまでフィリピンに移住して、趣味で投資をしている素人の意見であり、決して儲かる投資アドバイスのようなものではないということをご理解お願いします!
フィリピン株式指数(PSEi)
フィリピン株式指数PSEiはフィリピン証券取引所に上場している時価総額上位30社で構成されされている株式市場のベンチマーク指数です。
過去4年間のリターン%を見ると、コロナをおきた2020年以降あまりぱっとしない結果でした。
2020年 -8.64%
2021年 2.22%
2022年 -7.81%
2023年 1.67%
しかし、過去10年間のPSEiの平均リターン率は約6.6%あり、悪くない数字だと思えます。
平均年齢27歳という人口ボーナスの恩恵を受けて、ビジネス・プロセス・アウトソーシング産業や政府によるインフラ開発、そして出稼ぎフィリピン人労働者からの送金により支えられる個人消費により今後も発展が期待できるフィリピン経済の動向を反映していると言えるでしょう。
2024年9月時点でのPSEiの株価収益率(PER)は12.60倍で、ナスダック指数(26.16倍)、S&P500指数(21.79倍)、日経平均(16.40倍)と世界の主要な指数に比べるとかなり割安だということがわかります。
私はこのPSEindexへファースト メトロ フィリピン エクイティ エクスチェンジ トレード ファンド (FMETF)を通してこの2年間ずっとドルコスト平均法で積み立て投資して、現在ポートフォーリオの50%になり、10%の利益が出ています。
2024年9月19日現在、PSEiは7202.16で取り引きされてます。
フィリピン証券アナリストがおススメの銘柄
2024年8月ついにフィリピン中央銀行(BSP)が金利を引き下げたことで、PSEiは7000レベルを突破しました。
これをうけてフィリピンの証券アナリストは、投資家にインフレ緩和と借入コスト低下の見通しから、景気循環銘柄を勧めています。
今回は2024年現在フィリピンの証券アナリストがおすすめの銘柄をご紹介します。
BDO証券
フィリピン経済の指標として知られているSMインベストメンツ(SM)やGTキャピタルホールディングス(GTCAP)、フィリピン諸島銀行(BPI)・メトロバンク(MBT)などの銀行株、 アヤラランド(ALI)やSMプライムホールディングス(SMPH)などの不動産株です。
エイプリル リン タン
COL ファイナンシャル グループ チーフ エクイティ ストラテジスト
Jollibee Food Corporation(JFC)
JFCは第 2 四半期に特に好調だった企業の 1 つです。この期間の利益は 30.8% 増加して 30 億ペソとなり、上半期の利益は 28.9% 増加して 57 億ペソとなり、予想をはるかに上回りました。第2四半期の好業績を受けて、経営陣は今年のEBIT成長ガイダンスを従来の10~15%から18~20%に引き上げた。この新しいガイダンスは、COLおよびコンセンサスの成長予測であるそれぞれ10.2%と13.9%よりも高くなっています。
ロン・アコバ
トレーディングエッジコンサルタンシーチーフ投資ストラテジスト
Bank of the Philippine Islands
銀行部門は、現在の高金利環境から恩恵を受ける立場にあります。BPI などの銀行は、ローンで得た利息と預金に支払った利息の差である純金利マージンが拡大しています。この環境は、収益性を高めるため、変動金利ローンの割合が高い銀行にとって特に有利です。BPI は、この部門の主要プレーヤーの 1 つであり、好条件が揃っています。
Globe Telecom
通信部門は、主に政府が通信インフラに多額の投資を行っていることから、関心の高いもう1つの分野です。情報通信技術省は、今日の経済におけるインターネット接続の重要な役割を認識し、この部門の成長を積極的に支援してきました。大手プロバイダーであるグローブ テレコムは、これらのインフラの改善と、企業と消費者の両方にとって不可欠な信頼性の高いインターネット サービスの需要の高まりを活用できる立場にあります。
カービン・シサヤン
メイバンク証券 調査部長
SM Investments corporation
小売業とショッピングモールに関しては、国内では消費者中心主義が強く、人々はショッピングモールでもう少しお金を使うでしょう。BDOはすでにそこにいますし、景気が回復すれば融資も伸びるでしょう。SMグループから1社を選ぶとしたら、多角化しているSMICです。
Ayala Land Inc
ALIは高級住宅地で非常に好調です。金利の低下は、アヤラ・ランドのアビダのような手頃なセグメントに息抜きをもたらす可能性があります。さらに、最近のフィリピンペソの弱さは、海外のフィリピン人労働者にとって地元の不動産価格をより魅力的にする可能性があります。
エステラ・デル・ビジャミエル
ファーストメトロ証券機関調査部門責任者
ロビンソンズ リテール ホールディングス Inc.
目標株価(TP)はP43:サプライヤーのサポート強化と製品ミックスの改善により、経営陣は予想粗利益率の拡大を20~40bps(従来の10~20bpsから)に引き上げました。これにより、RRHIは今年、1桁台半ばから後半の営業利益成長を達成できると予想しています。さらに、継続的な配当支払いと自社株買いは、株主の利益を支えるものです。
Puregold Price club Inc.
目標株価はP27.00:好調なベース効果、昨年の積極的な店舗展開の影響、ベンダーサポートの復活により、今年は収益が好転すると予想しています。
アストロ・デル・カスティージョ
ファースト・グレード・ファイナンス・インク・マネージング・ディレクター
SM Prime Holdings
フィリピンの大手ショッピングモール開発業者であるSMプライムは、中流階級の増加と消費者支出の増加の恩恵を受けています。住宅および商業用不動産を含む同社の多様なポートフォリオは安定性をもたらします。
引用:
https://www.msn.com/en-ph/news/other/stock-picks-ride-the-macro-cycle/ar-AA1pG3I3?ocid=BingNewsVerp
今、個人的に注目している銘柄4つ
利下げの恩恵を受ける銀行株や不動産株のほとんどは上昇しているわけですが、今からフィリピンの個別株を買うとすれば何を買えばいいんでしょうか?
フィリピンでは年末年始がもっとアノマリー的に上昇する傾向がありますので、私自身「これからその年末に向けて「何を買おうか?」と考えていたのですが、今回紹介するのは今注目している「今、そんなに上がってない」銘柄です。
(なお、これらを買ったら必ず上がるという話ではないのでそこはご理解ください。)
ACEN Corporation(ACEN)
アヤラ財閥グループのエネルギー部門であるACEN Corporationはフィリピンだけでなくベトナムやインド、オーストラリアで再生可能エネルギー施設を開発しています。過去3年間の売上は、2021年260億ペソ、2022年352億ペソ、2023年397億ペソで、安定した成長を見せています。ACENは今年に入り強い上昇を見せていて、年初から約11.65%上昇していますが、9月16日現在トレンドラインを割って下落してきていますので、5ペソまで落ちてきたら買い増しました。
Digiplus interactive corp(PLUS)
フィリピンで一般娯楽、レクリエーション、ホテル、ゲーム施設を管理および運営するデジタルエンターテイメント企業で2023年もっとも活発に取引された銘柄でした。このPLUSも2024年もっとも上昇している銘柄の一つで、 年初から約365.77%上昇してます。一見、高すぎる感があるように見えますが、株価収益率は9.94(9/18時点)と意外と割安です。しかも9月に入り直近高値24.60から30%近く下落したタイミングで、今回買い増しました。
Universal Robina Corporation (URC)
フィリピンを拠点とする総合食品・飲料企業で、アセアン市場を中心に、日本、韓国、米国、ヨーロッパ、中東、西アフリカなどにも製品を輸出しています。過去3年間の売上高は2021年が1,152億、2022年約1,290億、2023年約1,556億とインフレやペソ安にもかかわらず安定した利益を上げている優良企業の一つですが、 2024年上半期の決算で80.7億(前年同期比3%増加)と予想を下回る結果から直近高値124.4ペソから20%下落して取引されています。
Converge ICT Solutions Inc.(CNVRG)
フィリピンを拠点とする高速固定ブロードバンドプロバイダーで、フィリピン国内のブロードバンド市場で約55%のシェアを持っており、今後も成長が期待されています。2024年上半期決算の売上高はPHP195億ペソで前年同期で12.4%増加しました。同社の株価は年初から約87.38%上昇しており、まだ上昇トレンドにあります。そのうえ株価収益率(P/E)は11.43倍のため、まだ割安だと思います。
2024年9月時点でのポートフォリオ
では最後に現時点での私が保有している銘柄をご紹介します。
First Metro Philippine Equity (FMETF)-ETF
アヤラコーポレーション(AC)-持株会社
SMプライムホールディングス(SMPH)ー不動産
ロビンソンリーテイルホールディングス(RRHI)ー小売
ユニバーサル・ロビーナ・コーポレーション(URC)ー工業
ディジプラス・インターアクティブ・コープ(PLUS)ーサービス
コンバージICTソリューションズ(CNVRG)ーサービス
フィレックス・マイニングコーポレーション(PX)ー鉱業、エネルギー
ACENコーポレーション(ACEN)ー鉱業、エネルギー
ユニオンバンクオブフィリピン(UBP)ー金融
まとめ
2024年8月に中央銀行が利下げを行ったことで、過去2年間動きがほとんどなかったフィリピン市場にようやく活気がもどってきました。
長期目線で言えば、フィリピン経済は今後も成長すると思っていますので、フィリピン株式指数にドルコスト平均法で投資をしていきたいと思っています。
短中期的にはアノマリー的にもっとも株価が上がりやすい年末年始に向けて仕込むのに今は絶好のタイミングです。
フィリピンの証券アナリストたちは金利の恩恵を受ける持ち株会社、銀行株や不動産を推奨しています。
私個人の見解としては年間を通して上昇率の高いACENやPLUS、CONVRGや安定した収益が期待できるURCなどをねらい目だと思って買い増しています。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
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