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フィリピンの光ファイバー通信のConverge(コンバージ)の株が爆上げしているワケ

どうもshoheybeatzです。

ここ数日間、光ファイバー通信のConvergeの株が爆上げ中です。

本日も52週の最高値を更新しましたが、まだまだ上がる感じがします。

前回、フィリピンのモバイル通信マーケットでGlobe、PLDTのSmart、そしてDITOの3社による争いについてご紹介しましたが、

このタイミングで、フィリピンのブロードバンド市場にも触れておきたいと思います。

これまでフィリピンのブロードバンド市場はモバイルに比べて未発達で、規模が小さかったのですが、コロナの影響で昨年より国内の需要が急上昇しています。

その中で最近最も注目されているのが2020年にIPOデビューを果たしたConverge ICT Solutionsです。

今回は近年競争が激化しているフィリピンのブロードバンド市場と今注目されているConverge ICT solutions(コンバージ)の株が爆上げしていワケについてご紹介したいと思います。

フィリピンの固定ブロードバンド市場


2019年までフィリピンの固定ブロードバンド市場は未発達で、フィリピンでの普及率は4.5%しかありませんでした。

その小さい市場を、PLDTが約45%、グローブが40%、残り15%をローカルのプロバイダーが争っていました。

その中には(昨年ドテルテ大統領に民放から外されたテレビ局)ABS-CBN傘下のSky Cableなどがあります。

しかし、2020年以降のコロナの影響により状況が一変。

多くの人が自宅での生活を余儀なくされ、テレワークやオンラインクラスを利用する人が増えたことで、国内でブロードバンドサービスの需要が急増しました。

データと分析大手のGlobal Dataによるとフィリピンの固定通信市場の収益は2020年以降15.9%の成長率で増加し、2025年は60億米ドルに達する見込みと発表しました。

とくに2020年はPLDTやGlobeなど各社のネットワーク近代化プログラムが加速し、5Gへの設備投資が進み、マニラ首都圏では5Gの商用サービスが開始されています。

しかしどちらもモバイルへ優先的に投資をしてきたため、家庭用の高速ファイバー通信については取り残されてきました。

そういった状況の中で、近年利用者を増やして注目を浴びているのが昨年IPOデビューを果たしたConverge ICT Solutions Inc(コンバージ)です。

Converge ICT (コンバージ)とは?


Converge ICT Solutions Inc(コンバージ)はフィリピンの電気通信サービスプロバイダーです。

コンバージの拠点があるパンパンガ州ではComClark(コムクラーク)とも呼ばれていますが、創設者はデニス(アンソニー)ウィーという華僑のフィリピン人です。(DITOテレコムのデニス・ウィーは同姓同名ですが別の人です)

コンバージは、国内で光ファイバーブロードバンドネットワーク、ケーブルテレビ(エアケーブルとして販売)、ケーブルインターネット(エアインターネットとして販売)を運営していて、2020年12月の時点で100万人の加入者がおり、国内の家庭向けファイバーの市場シェアの54%を占めています。

特に 2018年1月1日から2020年3月31日までの新規加入者の50%以上を獲得している今もっとも急成長中のブロードバンド通信の会社です。

Converge(コンバージ)のIPOデビューから現在に至るまで


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2020年コロナにより国内のブローバンドの需要が増加する中、コンバージは10月26日にIPOデビューを果たしました。

このIPOはフィリピン史上最大のオファーで290億8000万ペソになりました。公募価格はもともと1株当たり24ペソでしたが、最終的には16.8ペソまで下がりましたが、それでも当時は企業の価値から「高すぎる」とフィリピンの投資家の間でささやかれていました。

私もこのとき応募したのですが、結果IPO当日は16.8ペソから15.2ペソまで下がり損切りしましたが、その翌日13.2ペソまで下落しました。

コンバージの株価はその後は順調に上がっていき、11月には16.9ペソを付け、また下落。2021年1月初日に14.52ペソまで下がった後、2月2日の決算がかなりよかったということもあり、発表後株価は順調に上がっており15日(今日)は21.20ペソで最高値を更新しています。

まとめ

現在、急成長しているフィリピンのブロードバンド市場で、もっとも注目されているConverge ICT Solutions Inc(コンバージ)ですが、今後5年先を考えると期待値が高い企業です。

しかも、モバイル通信のDITOやNOWのように数年でテンバガーになる可能性もじゅうぶんにありえる企業ですので、長い目でみていきたい企業だと思います。


引用:


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