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入梅のモス昼寝
梅雨の晴れ間となった土曜日は朝10時にパタゴニア鎌倉へ依頼していた修繕服を受け取りに。その際、着て行ったパタゴニアのヴィンテージウェアを羽織ったまま、昼食後に近所の関根海岸までゆっくり、のんびり散歩。
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型掛けした80年代にメールオーダーでメイン州から入手したL.L.BEANのトートバッグにはモスのタープ『テントウイング』やenoハンモックの『ラウンジャーSLチェア』、本、タープ用ポール、ミニストップの安ワイン、自撮り用ライカのミニ三脚とデジカメなどをパッキング。
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家からビーチまでは2キロほどだけど、ずしりとバッグが肩に食い込み、トレーニング、いや苦行に近い(笑)。毎度、もう辞めたいと思うけど、誰もいないビーチでワインを呑みたくて大変さを忘却するのが自分の良いところ(笑)。
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昨日もせっせと昼下がりのまどろみ体制をセッティング。モスのタープは上手く張ると、シルエットがじつに美しい。映えるから、いろんなアングルでスナップしたくなる。
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モス純正の黒い付属ポールは1本だけだから、DODのポール2本をかわりに立てて快適な日影空間を構築。ちょっと重いものの頑丈。何よりとても安価。ヴヴィットな赤色もモスによく似合う気がする。
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チェアを組み立てて腰を沈めたら、もう立てない。怠惰な駄目人間と化していく。足元は天然ゴム素材で、砂がまとわり付かず常に足裏がサラッとしていられるギョサン。砂浜ではやはりこれがベストシューズかな。
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逗子図書館で借りた『貝と文明』(ヘレン・スケールズ著/築地書館)がこの場の読書にふさわしいと考え、携えてきたけれど、寄せては返す波動を眺めていると、睡魔も忍び寄ってくる。プロローグだけ眼を通したら閉じてうたた寝。
予想通りビーチはほぼ無人。視界に入ったのは波間に浮かぶサーファー3人と珍奇なビーチコーマー1人だけ。
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湘南や三浦半島のビーチでは考えられない静かさに心安まる。ここでくつろいでしまうと、他を目指す気なんてとても起きない。タープは陽よけの役割だけでなく左右の視界を遮り、穴倉に入りこんだようなプライベートなミニマルスペースにもなり、快適至極。たった1枚の布で景色は激変するのが素晴らしい。
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そして御用邸そばのミニストップにてFLSKのボトルに入れ替えてきた安ワインを、こばやしゆふさんの器でちびちび。縄文土器みたいに荒々しい陶土は口当たりがなかなかにワイルド。野趣あふれてワインの別の表情、味わいが開き立ち上がる気がしてまた酔いしれる。そして熟睡。いつの間にやらタープに迫ってきた満潮の波音に眼が覚めて、慌てて撤収。「お客さん、長っ尻は野暮ですぜ」と海に囁かれた気分になり、ほろ酔い帰宅。
あっ、ちなみにモスのタープを陽よけの憩いに活用する様子を今月末に発売される季刊誌『SHONAN TIME』(トレスクリエイティブ)で取材してもらいました。かつて『湘南スタイル』制作に関わらせてくださった編集長トミヤマさん、担当編集者・ライターのクロサワさん、ありがとうございました。