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#28 フラメンコの発表会 

~ゆっくり行く者が遠くまで行く~スロージョギングで世界6大マラソン

すごい開放感!!!
フラメンコの発表会が、ようやく終わった!
どんな事にも終わりはあるのだ、と安堵する。

先生は、お花や、お菓子の差し入れや、飲み物等、いろいろと受け取っていた。それで、ビールはお飲みにならないらしく、「良かったら持って帰って」と言ってくれた。

普段はあまり飲まないけれど、今日は飲みたい気分!

思えばコロナ禍。
ずっと気になっていたフラメンコを習うチャンスに巡り合えた。
それまでの仕事を続けられなくなり、レッスンの曜日を空けることが出来た。
この教室では、マスクをつけながら、レッスンを続行しているという。
長年気になっていた事に、ようやく挑戦できる。

初回は、あいにくの雨。
自転車で15分足らずのところを、25分くらいかけて、いつも以上にゆっくりとスロージョギングで向かう。
先生から、どうやって来たのかと聞かれ、歩いて来たと答えると、
「体力はありそうね」と、目の奥がキラっと光った。

フラメンコは、とてもやりがいがある。
足運びも難しいし、手の動きも難しい。
ようやく覚えたかと思って、足と手と両方動かすと、とてもぎこちない。
足と手は別物のように動かさないといけない。
でも、それが出来た時は、かなり嬉しい!
姿勢、指の先まで神経を張り巡らせて、丸く丸く踊る。
体操のように動いて見えるのは、もっての外で、独特のリズムがある。

「フラメンコの先生はみんな厳しいよ!」という先生も、ご多分に漏れず。
でも、上手になる為なら、厳しいのは有難い!と、体育会系のように考えないと、へこむ一方。
レッスンは週に1回。
お休みしたのは、この4年間で3回くらい。
自分の日記を読むと、かなり理不尽な思いもしてきている。
でも我慢を重ねて、なんとか発表会まで頑張ってきた。
思い残すことがないように、準備してきた。
やれる事は、全てやった!と言える。

踊った演目は3つ。
★Sevillanas(セビジャーナス)
⇒スペインのアンダルシア地方で、とてもポピュラー。
軽快な3拍子の民族舞踊。
4番まであり、「出会い」「誘惑」「喧嘩」「仲直り」を表現している。
パリージョ(カスタネット)を付けたものと、つけないものと、それぞれ踊った。

★Tango(タンゴ)
⇒2拍子でノリの良い曲種。
アルゼンチンタンゴとは別で、宴の締めによく演奏される。
先生と二人で踊ったので、家でも一番練習した。
発表会直前は、この曲を普段のBGMにして、どっぷり浸かっていた。

★Fandango de Huelva(ファンダンゴ・デ・ウエルバ)
⇒ウエルバの人々にとって、ふるさとの宝、ふるさと賛歌。
軽快で抑揚のある曲調。
情熱的な歌いっぷりに心を揺さぶられる。

本番前の集合写真

リハーサルと本番では、生でギターとカンテ(歌)の演奏が入る。
それは、とてもリアルで、気分がいやが上にも盛り上がる。
身体の全身で、ギターの音色と、カンテを受け、三位一体となって踊る。
自分を解放する!…というところまではいかないれど、気持ちがすごく高まって、エネルギーがどっと注ぎこまれるような感覚。
踊っていて、とにかく楽しい!
やりがいの塊!

一度、発表会が始まると、次から次へと、曲ごとに衣装やアクセサリーや小物類を取り換えていく。
目まぐるしく忙しかった。
とにかくやりきった!
挑戦して良かった!

もうこれからは、マラソンにエネルギーを集中できる。
明日からは、ぐっすり眠りたい。
(続く)


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