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#26 猛暑やゲリラ豪雨にも左右されないラン
~ゆっくり行く者が遠くまで行く~スロージョギングで世界6大マラソン
暑い夏の期間は、涼しい時間帯に走る事にしている。
夕方〜あまり遅くない夜にかけて、走り始める。
ところが、その時間になると、けっこうな確率で雷が鳴ったり、豪雨になったりする。
なかなかお天気も読めなくて、走ろうと思っても、かなわない日も増えて来た。
これでは、月間走行距離が大幅に足りなくなりそう!
そこで、久しぶりにジムのトレッドミルで走ってみる事にする。
東京駅に行く用事があり、その近辺で一日利用をさせてもらう。
ビルの上階にあり、階下に人や車を見ながら走る。
ここのトレッドミルが良かったのは、240分間まで連続して走れる事。
大体のトレッドミルは、60分で終了してしまう。
そこで、さらにもっと走りたい場合は、再度、最初からスタートさせる必要がある。
混雑している時は、別のトレッドミルを再予約する必要があるジムも、過去にはあった。
今回は、心置きなく同じマシーンで、120分くらい走ることが出来た。
いつも走っている地面とは違って、トレッドミルでは、つい前に行きがち。
時々、マシーンに手がぶつかる。
そこで、少しだけ傾斜をつけて負荷をかける。
テレビを見ながら走っていると、途中で台風のニュースが始まる。
暴風雨でなぎ倒される木々が映ったりして、眼下の道路の車や人々と相まって、自分の体もぐらつくような錯覚に陥る。
慌ててハンドルをつかむ。
・・・というように、久しぶりのトレッドミルでの走行は、いつもと感覚が違う。
あまりスピードをあげると、ふらついて転んでしまいそう。
1キロあたり何分で走るのか、常にマシーンに数値が出ているので、いつも以上にゆっくりと、スロージョギングを心がける。
それで、何とかテレビや景色を楽しみながら、身体もふらつくことなく、おおよそ2時間で16キロほど走れた。
そして、トレッドミルは、ゴムベルトが足に優しいのか、普段よりも足腰が痛くならなかった。
外を走るのとは少し様子が違うけれど、この猛暑の中、天候に左右されずに2時間も走れる事は、有難いオプションだと思う。
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実は、今回の予定は、東京駅の駅舎内にある「東京ステーションギャラリー」に行くこと。
東京駅丸の内北口から改札を出て、すぐ右側に入口がある。
10:00からオープンするけれど、その前の9:30から「ギャラリートーク」と言う30分のガイドツアーがある日。
定員30名のところ、次々に予約者が集まってくる。
今回の展示は、「空想旅行案内人」ジャン=ミッシェル・フォロン。
ギャラリートークをしてくれた冨田館長の説明は、明瞭かつ興味深い。
10:00以降に1人で鑑賞するのに、とても役立ち、有意義な時間だった。
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よく見ると、赤い目が唇になっている。目は口ほどに物を言う・・・
フォロンの名刺には、「空想旅行代理店」と記載がある。
リトルハットマンは、空想旅行同伴者。
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作品は、ドローイング、水彩画、彫刻と見ごたえがある。
フォロンは、ベルギーで生まれ、パリやニューヨークにも活動の場を移す。その作品は、一見、柔らかいタッチで親しみやすい。
でも、そこには、静かな怒りや厳しい現実が隠されている。
大切なことは、ギャーギャー騒ぎ立てても伝わらない。
穏やかに伝えた方が「効果てきめん」だという事。
勉強になる。
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空には虹。深い青い海。その中を泳ぐのは、綺麗な色の…魚雷。
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矢印とは、方向を指し示し、人間を守るために生み出されたものだけれど、
今や氾濫する矢印の渦にかき乱されている。
逆に、自分たちの感情、思考を守らなければならなくなった。
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じっくりと鑑賞していたら、お昼の時間をとっくに過ぎてしまった。
「ベルリンマラソン」のために、ベルリンのガイドブックを買っておこうと、オアゾの丸善へ向かう。
そこでランチタイム。
4階にあるカフェに、かなり久しぶりに行く。
丸善創業者の早矢仕有的さんが考案したとされる「元祖・早矢仕ライス」が食べられる。
以前、本好きの娘と、色々な本屋さんに行ったものだった。
ここでも食事をしたけれど、随分と昔の話だな‥と、懐かしさで目頭が熱くなる。
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この後、ジムに走りに行くが、東京駅周辺で丸一日過ごして、日も暮れてしまった。
今晩は、じっくりと足をマッサージして、足に感謝しようと思う。
無理のないペースで走り、怪我をしないように気を付けて、足を労わりながら、ベルリンマラソンの日を迎えたいと思う。
(続く)
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