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【ベルリンマラソン】2nd.Star☆☆
~ゆっくり行く者が遠くまで行く~スロージョギングで世界6大マラソン
【スロージョギングの原点】
「マラソン大会って、速い人が参加するのかと思っていた」と言われたことがある。
私もずっとそう思っていた。
早く走らなくても、ゆっくりと少しずつ無理の無いように、走る距離を伸ばしてきた。
そして、ついにフルマラソンを、普通に完走する事が出来た。
「スロージョギング」というのは、笑顔でおしゃべりできるくらいのスピードで楽しく走る事。
1キロ7~8分くらいのペース。
スロージョギングでも、いえスロージョギングだからこそ、楽しくマラソンを完走できるという事を体現していきたい。
そのために、スロージョギングをいつも生活の中に、ごく普通に組み込んでいきたいと思う。
速く走って記録を狙うよりも、将来のことも考えて、足腰に負担がないようにゆっくり進む。
走っている時は、自然に耳をすませたり、素敵な景色を写真に収めたり、ラジオや音楽を楽しんだり、ご近所をパトロールしたり、と「走る」+αで楽しめば、長続きしそう。
気分が乗らない日も、ちょっと寝不足な時も、考えるよりも先に、とにかくランニングウエアを着始める。
そして玄関でシューズのひもをキュッと結ぶ頃には、心は外にある。
毎回走り終わった後には、気持ちも身体も軽くなって、何だか良い事をした気分になる。
簡単なことなのに、得をしたような不思議な気持ち。
気持ちが良くなるから走る。
走るから気持ちが良くなる。
どちらも真実。
こうして、国内のフルマラソンを完走できたからには、海外マラソンにチャレンジしていきたいと思う。
【世界6大マラソンに挑戦してみたい】
世界6大マラソンというものがあるらしい(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソン)。
せっかくなので、世界6大マラソンに目を向けよう。
そして、それぞれのマラソンを完走するともらえるメダル、そして最終的に6つ全て完走するとゲットできるメダルを目指したい!
日々淡々と走りつつ、なかなか難しい海外マラソン出走権をゲットして、普段は見られないような景色に会いに行きたい。
人生にちょっとした彩りと達成感を添えるために。
【ニューヨークシティマラソン完走後、ベルリンマラソンに挑戦】
ニューヨークマラソンに申し込みをしてみると、すごくラッキーなことに当選!
2023年11月5日に初の海外マラソンに参加する。
そして何とか完走出来た。
その後、東京マラソン、ベルリンマラソン、シカゴマラソンと申し込むが、全て落選・・・出走権をゲットするのは、難しい事なのだと思い知る。
もうニューヨークマラソンを走っただけで十分なのではないか・・・と思いつつ、色々と調べていくうちに、素晴らしいツアーとの出会いがあった。
そのツアーに参加している方々も、今まで自分の周りにはいなかったようなスゴイ人たちだった。
今では、ベルリンマラソンに当選しなくて、逆にラッキーだったと思っている。
こうして、2024年9月29日にベルリンマラソンを走る事になった。
【ベルリンマラソンのゼッケンを受取りにエキスポへ】
初めて訪れるベルリン。
というより初めてのドイツ。
でも、そんな感じが全然しないのは、今回、マラソンツアーを申し込みしたInter airという会社のWAKAKOさんのおかげ。
彼女は、ベルリンの歴史から始まって、見どころやおすすめ情報、注意するべき事など、細やかにFaceBookを通して送ってくださった。
その数、♯100近くまで到達した。
ベルリン愛に溢れていて、こちらの方まで、すっかり現地にいるかのように錯覚してしまうほど。
なかなか出来ない、素晴らしい事だと思う。
まず、ベルリン入りしたら、なるべく早くエキスポに向かった方が良いと教えてもらう。
今年はベルリンマラソン50周年なので、いつも以上に混雑して、様々なグッズも売り切れてしまう可能性が高いとの事。
アドバイス通り、エキスポ初日、9/26(木)の15:00オープンを目指して向かう。
ランナーには、今日からマラソン当日までの4日間、無料で地下鉄やバスに乗れるパスがもらえる。
ホテルの最寄駅から地下鉄U2に乗り、Standmitte駅でU6に乗り換える。
エキスポの最寄駅は、Platz der Luftbrucke駅。
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多くのランナーらしき人達が降りるので、その波についていく。
会場は、以前、Tempelhof空港だったところ。
1948年、西ベルリンがソ連から鉄道路線や道路を全て封鎖され、電力や物資の供給を止められていた。
この時代に、連合軍の空輸によって、1年に渡って物資を送ってもらっていた時に使われていた空港。
歴史を感じる場所。
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入り口の前は、大混雑!
コンサート会場さながら人の列が連なり、どこが入口なのかも見えない。
ツアーでご一緒する方と初めてお話させていただき、楽しく過ごしているうちに入口までやってきた。
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そこでは、まずリストバンドをつけてもらう。
これはずっとマラソン当日まで、手首に付けておくべきもの。
これが後々、ランナー向けのサービスにも効いてくる。
中に入り、エントリー証明書とパスポートを提示して、ゼッケンやあらかじめオーダーしておいたTシャツなど受け取る。
ゼッケンには、元々オーダーしておいた「メダルの刻印」や「ポンチョの受取り」のマークが記入されている事を確認。
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それからは、お買い物タイム。
レジェンド・ジャケットに一目ぼれ!
他にもFinisher Tシャツだけではなく、イベントTシャツも欲しくなる。
サイズ感がはっきり分からず、何度も試着をする。
ようやく買うものを決定してからが、さあ大変!
入口の時と同様、列がとぐろを巻いている。
1時間以上は並んで待ち、ぐったり。
少し写真を撮った後は、早々に外へ。
外の空気に触れながら、飲み物で一息入れる。
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お腹もすいてきたので、ベルリン名物のカリーブルストとケバブサンドを食べに行く。
1駅戻って、お隣のMehringdamm駅へ。
まず、“Curry36 ”という軽食スタンドに行く。
なかなか混んでいて、人気のほどがうかがえる。
焼いたソーセージに、カレー粉入りのケチャップがたっぷりかかっている。
別添えでポテトも頼む。
予想を上回る美味しさ!
ソーセージも美味しいし、ポテトはカリッとしていて、熱々。
老若男女が、サッと食べては去っていく。
ベルリンのみなさんのソウルフード。
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次に“Mustafa's Gemuse Kebap”というケバブのお店へ。
同じ通りを、少し北に歩いて行く。
こちらもすごい列。
今日は、どこへ行っても列だらけ。
日がとっぷり暮れてしまう。
後ろの人は、本を読みながら待っている。
ようやく順番が来て、入れてもらえる野菜を全てお願いする。
混んでいるだけあって、こちらも熱々で、栄養満点!
待った甲斐があった。
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今年は、ベルリンマラソン50周年の年。
どのような雰囲気で当日を迎えるのか、とても楽しみ♪
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【ベルリンマラソン前日の5キロラン】
ベルリンマラソン前日の9月28日(土)。
5キロランが開催される。
せっかく娘が応援に来てくれているので、2人で参加する事にした。
あらかじめ登録して、€34.50を支払い済み。
これは、実際のフルマラソンとほぼ同じコースで、最後5キロの部分を走るイベント。
10:00AMからPotsdamer Platz(ポツダム広場)を出発する。
途中、Unter den Linden(ウンター・デン・リンデン)という大通りを、「フリードリヒ大王騎馬像」の辺りまで走り、そこから折り返す。
ゴールは、Brandenburger Tor(ブランデンブルグ門)を超えた先のあたり。
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お天気も良くて、ほどよく涼しくて、気持ちの良い日。
前夜のセレモニーに、Qちゃんこと高橋尚子さんが参加されたと噂に聞く。
2000年のシドニーオリンピックで金メダル、2001年にはベルリンマラソンで優勝!という輝かしい記録を持つレジェンド°˖✧°
彼女も5キロランに参加するらしく、列の最後の方からゆっくり走る、と言っていたそう。
私は一目でも「生のQちゃん」を拝みたいと思うが、娘はガチで走りたくて、順位にもこだわっている。
それで、前の方へ前の方へ皆さんの間を抜けて、場所取りをする。
それほど前の方から走った経験がないので、いつもとは明らかに違う、普通ではない気迫を感じる。
今日は、本番前の足慣らしではなかったのか?!
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スタート!と、ともに、娘には「ゴールで会おうね!」と叫び、彼女の背中がどんどん小さくなるのを見届けつつ、私はゆるゆる走り始める。
写真を撮りつつ、皆のTシャツやウエストポーチなど見つつ、観光気分。
スロージョギンングで楽しいひと時♪
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(右)フリードリヒ大王騎馬像
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(右)ブランデンブルク門の辺りは人だかり!
ゴールでゲットできるものは、バナナやお水はもちろん、ドイツならではのアルコールフリーの“ERDINGER”というメーカーのアイソトニックビール 。
それから、「ベルリナー」(ベルリン市民という意味)と呼ばれる揚げパン。
これが、走った後に食べると、すごく美味しい!
ホテルで朝食もキチンと食べているので、お持ち帰りかな、と思っていたけれど、いつの間にか食べ終わっていた。
ちょっと肌寒いので、ビニールをもらってくるまりながら、ホテルへ20分ほど歩いて戻る。
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(右)「ベルリナー」という揚げパンが嬉しい♪
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(右)国会前で “BMW BERLIN MARATHON”のロゴ入りビニールをまとう
ホテルでシャワーを浴びてから、少し遅めのランチへ。
老舗デパート“KaDeWe”に行くことにしていたので、その近くのレストランを探す。
地下鉄U2に乗り、“Wittenberg Platz“で降り、“Faustus”というレストランへ直行。
ソーセージもマッシュポテトも、なかなか美味しい。
フレンドリーな店員さんからお勧めされたビールがすすむ。
お腹がいっぱいになり過ぎて、デザートまで行き着かない事も多いので、すぐにアプフェルシュトゥルーデルを頼む。
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その後、“KaDeWe”に入店すると、さすがはドイツ!
クリスマスコーナーが早くも輝いている。
とても可愛いので、オーナメントを購入。
そして、最上階のフードホールで、色々と物色してテイクアウト。
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明日の本番に備えて、サッと食事をすませて、早めにベットに入る。
でも、緊張のためか、なかなか眠りに落ちない。
お天気には恵まれそうなので、ベルリンの街を西も東も走って、まだ見ぬ景色、そして、そこにいる人たちに会いに行きたい。
【ベルリンマラソンスタート】
いよいよ本番!
待ちに待ったベルリンマラソン当日。
昨夜は、なかなか寝付けず、興奮気味。
外は快晴でキリッとした空気。
ちょっと肌寒いくらいの良い気候。
ホテルからブランデンブルク門まで、徒歩20分くらいと程よい距離なので、ちょうどいいウォームアップになる。
スタート地点が、A~Kまで指定されている。
もちろん私は最後のK地点から、10:40のスタート。
国会議事堂を背にしつつ、入口から入る。
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手前のトイレは長蛇の列。
おそらく奥にもたくさんトイレがあるだろうと、どんどん中に突き進んでいく。
これ以上進めなくなったところで、トイレに入っておく。
トイレットペーパーも普通に残っていた。
寒さ対策で着ていた捨ててもいいトレーナーは、寄付の箱が見当たらず、みんな、その辺にある柵にかけている。
私もギリギリのところまで着ていて、同じようにした。
ジーゲスゾイレ(戦勝記念塔)を遠くに見ながら、スタートの時を待つ。
デンマーク戦争での勝利を記念して建てられた塔で、ティーアガルテン(全長約3キロの広大な公園)の中央部にそびえ立っている。
ニューヨークマラソンの時は、海外のフルマラソンが初めてだったので、まずは完走する事を目標に置いていたし、制限時間もゆるやかだった。
そして、5時間30分のペーサーを気にしつつ走った。
でもベルリンマラソンは、制限時間が6時間15分。
1番遅いペーサーは、5時間らしい。
ついて行こうとすると、途中で苦しくなりそうな気がする。
ここは、いつも以上にマイペースを心がけるのが良いと思う。
スタート地点でかかっている音楽は、Viva La Vida by Coldplay 。
どうしても気分が高揚してくる。
でも、周りにつられて速く走ってしまわないように、心の平穏を保っていきたい。
そんなことをぼんやり考えていると、Fridorin(フリードリンというベルリンマラソンのマスコットキャラクター)が、スタート地点にある大画面に出てくる。
みんな、「ウォー!!!」と盛り上がっている。
そして、みんなでエクササイズの時間!
左に7回、右に7回、手を上げたり、軽くジャンプしたりして、身体をほぐす。
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(右)フリードリンは人気者♪
そして、ついにカウントダウン!
10、9、8、7・・・スタート!!
炎が大画面の上にボワッと出てきて、ヤル気に火が付く🔥
このスタートの一連の流れも、きちんとしていて、ドイツらしい。
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コースには、1キロずつ表示が出ている。
やはりキロ表示は分かりやすくて、走る感覚をつかみやすい。
一番最初の給水所は、5キロ地点。
そこまでは、ゆっくりと足慣らしをしていこうと思う。
それなのに、自分のすぐ近くを4時間30分のペーサーが走っている。
1キロ通過、2キロ通過、3キロ通過、ずっと4時間30分のペーサーがすぐ前にいる。
自分ではゆっくり走っているつもりでも、皆の雰囲気に合わせてしまっているのか、少し速めになってしまう。
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(右)素敵な街並みを走る
ようやく5キロ地点の給水所。
ここでは、お水のみ用意されている。
のどを潤す。
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次の給水所は、9キロ地点。
お水の他に、リンゴ、バナナのフルーツ、紅茶、スポーツドリンクもある。
紅茶が置いてあるのは初めてだな、と思いながら全てもらう。
食べながら、自分でストレッチやマッサージをする。
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沿道の応援は、音楽をガンガンかけてくれている人もいたけれど、それよりも、ブラスバンドや和太鼓などを演奏してくれているのが目についた。
華やかな雰囲気になって、気分も盛り上がる。
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こうしてみると、ニューヨークマラソンの応援(特にブルックリン地区)は、なかなかヤバかった!と思う。
コンサート会場かライブか、とにかくノリがすごくて、踊っている人も多くて、音楽が天まで反響していたのを思い出す。
ドイツの人もキノコが好きらしく、「キノコをタッチするとパワーアップする」というサインをいくつか見かけた。
タッチしながら、進む。
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この辺で、4時間30分のペーサーは、どこにも見当たらない。
いつの間にか4時間45分のペーサーが近くにいる。
少しずつ、いつもの自分のペースに向かっていく。
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ところが!
15キロ地点辺りで、早くも足に痛みが!
ハーフ(約21キロ)の距離にも到達していないのに、ここまで足の痛みを感じていたのでは、この先の展開にかなり不安を感じる。
やはり、猛暑でなかなか長距離の練習が積めなくて、25キロくらいしか走りこんでいない事が、如実に現れたのかもしれない。
ふと、沿道を見ると、プラカードを掲げて応援してくれている娘がいた!
「どうしよう!もう足が痛くなっちゃった~!!」と伝えると、その場で足を揉んでくれる。
あまり心配をかけてもいけないので、無理やり出発。
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その後は、2.5キロずつ給水所があるので、必ず停まって補給した後、自分でもよく足を揉む。
そして、とにかく足を1歩1歩前に出す。
21キロまで来た。
ようやくハーフの距離。
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1キロずつの表示を励みに、ゆっくりでも進む。
歩かなければ、どんなにゆっくりでも、それなりの時間(1キロを7分ちょっとの時間)で走れている。
スロージョギングの本領発揮!
ゆっくり行く者が遠くまで行く!!
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(右)家の中から大きな声援を送ってくれるファミリー
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25キロまで来た。
普段の週末に走っている距離。
次の目標は30キロ。
そこまで来たら、カフェイン入りのスポーツジェルを飲むことにしている。
カフェインにうまく作用してもらいたい。
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(右)フリーデナウのシンボル Guten Hirten教会
沿道からシャボン玉を飛ばしてくれている人がいる。
何だか夢の中のよう。
自分のspotifyの音楽も、大きな助けとなる。
好きな曲をランダムに聞いていく。
足が痛い事よりも、意外と前進していることの方に気が向いている。
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激しく踊ってはいなかったけれど、皆さん、肩を組んで話したり、写真を撮ったりしていた。
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そして、時々 “JUBILEE CLUB”というゼッケンをつけて走っている人を見かける。
10回走ると認定されて、特別なゼッケンをつけて走れると聞く。
白髪のおじいちゃんが、少し腰を曲げながらも、確実に横を抜いていく。
JUBILEE CLUBの方々、恐るべし!
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(右)“I'm running for MOM”のゼッケン 。走っているのは自分のため、だけではないよね。
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ふとラインを見ると、
「35キロの辺りにいるよ~!」と娘からラインが入っていた。
次のありがたい目標。
沿道の応援も増えてきた。
前日にお買い物をした百貨店“KaDeWe”の前を通る。
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娘とは36キロ手前で会う。
「じゃあブランデンブルク門で会おうね」と別れる。
「結構、ママ速いよ!この調子で頑張れ!!」と激励してくれる。
5時間のペーサーが前の方を走っているのが見える。
そのペーサーを追い越したり、給水所で追い抜かされたり・・・
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(右)5:00のペーサーと走る
あと2キロ!という表示!
すごく背中を押される。
知らない人達が、精一杯声をかけてくれる。
今までの頼りない気分は、どこかへ飛んでいき、こんな力はどこに残っていたのだろうと思えるほど、前へ進む。
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遠くにブランデンブルク門が見えてきた。
色々とあり、泣きそうになる。というか、泣いている。
今回、走る環境が全く万全ではないのに、予定を崩さずベルリンまで無理に来てしまった事。
フルマラソンを走る時には、願掛けをしている事。
一時は「完走」という2文字が遠のいてしまったけれど、何とか叶いそうな事。
様々な思いが渦を巻き、ホっとしたり、喜びを感じたり、涙が滲む。
これがランナーズハイというものなのか。
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左右が応援の人達で埋め尽くされている。
「頑張れ!!!」と力強く声援を受けて、こちらも自然とガッツポーズをしながら走り続ける。
カメラマンの数が増えていて、左右あちらこちらからカメラを向けられている。
そこに向けて、ありったけの笑顔(のつもり)。
ブランデンブルク門が少しずつ近づいてくる。
やっと門を超える。
ゴールはもう少し先。
そこから、意外と距離を感じる。
ダッシュする力はない。
ひたすらスロージョギング!
真っすぐな道を1歩1歩進む。
そして、そして・・・ようやくゴール!
良かった!!
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よれよれの足で、さらに進み、メダルを首からかけてもらう。
そして、さらにどんどん奥へ進み、ポンチョを受け取る。
それから、アルコールフリーのアイソトニックビールをもらう。
ビールを飲みながら、メダルに「名前と完走時間」を刻印してもらう列に並ぶ。
テントでゼッケン番号を伝えて、その裏側で待っていると、名前を大声で呼ばれる。
海外でのスタバのシステムのよう。
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(右)ビニール袋に入って手渡されたおやつ
ネットタイムは、5時間5分3秒。
前回のニューヨークマラソンの時よりも20分ほど速くなった。
ベルリンマラソンのコースは、平坦な道。
途中、1か所だけ、ほんの少し短い橋を上って、下ったけれど、それ以外は平らな道だった。
そして、給水所の数が、ニューヨークマラソンの時よりも少ない。
ニューヨークでは、途中から1マイル(約1.6キロ)ごとに給水所があったけれど、ベルリンでは2.5キロごとに用意されている。
必ず立ち寄ると決めているので、今回の方が立ち寄りポイントが少なかった。
それと、シューズに合わせて作ってもらったインソールが、効果を発揮したのかもしれない。
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翌朝、新聞 “Tagestipps”(ターゲスシュピーゲル)を買いに行く。
ランナー全員の名前が掲載されている。
何だか嬉しい。
ドイツでは、みんなに公平、キチンとしているなぁ。
完走者は、54280人!素晴らしい!!
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それから、帰りの飛行機、ルフトハンザ航空のベルリン~フランクフルト便の機内でのアナウンス。
「ベルリンマラソンに参加した人たち、Good job!!!」
機内の人たちが、みんな拍手していた。
こんな風に、心温まる瞬間がいくつもあった。
そして、ほどなく “Abbott World Marathon Majors” からメールが来た。
“Congratulations ,You've earned a new star!”(おめでとうございます。新しい☆を獲得しました)
“2 down, 4 to go” (2つ終わりました、残り4つです!)
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職場の方からいただいた、完走するたびにstar☆のシールを貼っていく手作りの台紙とお手紙。
心底、嬉しい気持ちでいっぱい!
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(右)便箋の楽譜が「星に願いを☆」というセンスも抜群!
今後も、ワールドマラソンメジャーズ(世界6大マラソン)全制覇!を目標に、スロージョギング続行中!!!
最後まで読んでくれてありがとうございます。「スキ」も押してくれると嬉しいです♡