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Yonder
この頃僕の周りでは何かと10年の節目を迎える人たちが多い。20代で立ち上げたショップを10年やった人。30代で始めたお店を10年やって幕を閉じた人。デビューからもうすぐ10年を迎える同世代のバンド。自分も24歳の夏にデビュー(と言っていいのかわからないけれど)"まぼろしの郊外"というソロアルバムをリリースして来年で10年を迎えます。
10,000時間の法則というのがあるらしい。
何事も10,000時間かかれば、それを習得できたり、達人とよばれるレベルに到達するというものらしい。先日、好きな漫画家がインタビューでそんな話をしているのを聞いた。
14歳から僕は音楽にのめり込んだ。のめり込んだら出口はなかなかなかった。
とうに10,000時間は費やしたのかもしれない、嘘じゃないか。まるで達人のレベルでもないし、何かを成し遂げられたわけでもないよ。
何事もなく日々は流れてゆく。
そして僕らは歳をとっていく。。。
ライブハウスの楽屋で、機材を片付けていると、
かつての自分たちのようなギラギラした若い子達に挨拶して、車に乗って地元に帰る。
高速道路をただ走らせていると、昔の友達の歌が聴きたくなった。
同世代で音楽を続けてきたバンドの歌。
GliderのGliderという歌を聴いて、この10年の色んな景色や記憶を走馬灯のように思い出した。
たくさんの人に出会い、たくさんの人が去っていったこと。でも再生ボタンを押せば、そこには変わらない気持ちがあったこと。
同世代でイベントをやろう。
彼らに連絡をとって、会いに行こう。
そんな所から今回のYonderというイベントははじまった。
新しい曲を聴いてほしい、自分たちのライブを観にきてほしい。バンドマンの願いはいつだってひとつだから。
この遊びのような、本気の仕事を観に来てほしい、
いつまでも大人になれない君にも、もう忘れてしまったよって言ってるあなたにも。
10年の時を超えて、次の向こう側へ連れてってほしい。