自分で自分に催眠術をかけていた話
脳は人を騙す。
騙すというか、人が無意識にやっていることは、実はほとんど脳が自動的にやっていることなので、本当のことが見えなくなっている場合がある。
ここ最近の私は、自分の脳に騙されないようにして、なるべく中庸に、客観的に生きていこうとしていた。
というのも、私の場合、放っておくとすぐにマイナス思考に陥りやすかったから。
自己憐憫は蜜の味なので、そこに浸りきって逃避している過去があったから。
そんなクセもほぼなくなり、心穏やかに過ごしているつもりだった。
ところが、自分の脳が自分の思い込みによって、催眠術にかけられていたことに気づく出来事があった。
今朝の朝食はオムレツだったので、テーブルに出すと、オムレツ好きな次男がさっそく食べ始めた。
手づかみで。
私はそれを見て、
「手で食べないでフォークで食べなさい!」
と注意した。
すると次男が
「フォークで食べてんで!」
と。
よく見たらちゃんとフォークを使って食べていた。
なんと
この子は手づかみで食べる。
という思い込みで自分の視覚を騙していたのだ。
次男には
「ごめんね!よく見てなかった!」
と謝りつつ、これは他にもありそうだぞ、と反省した。
これはそういうもの、この子はこういう子。
そんな思い込みで自分に催眠術をかけていると、本当にそれが現実に見えてくる。
意識の持ち方って本当に大切なんだ…
自分で自分を騙していないか、もっと注意深く見ていこうと思った朝だった。