智次

140字じゃおさまらない、ひとりごとのようなことを書いてます。時々、ふたりごと。こういう時、知り合いの話って大抵自分の話ですよね〜。自分は違うけど、、、。

智次

140字じゃおさまらない、ひとりごとのようなことを書いてます。時々、ふたりごと。こういう時、知り合いの話って大抵自分の話ですよね〜。自分は違うけど、、、。

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  • ヒトリゴト。

    独り言です。

  • ショートストーリー

    自分で書いたお話です。想像とちょっとの希望です。

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涙も出なかった話。(航空管制官を目指していた時の話。)

自分の中で蓋をしていた出来事なんですけど、 この際、話して消化できればなと思います。 少し長くなります。 20代前半の頃、空港で働いてたことをきっかけに 航空管制官という仕事に興味を持ちました。 空港の滑走路にあるタワーから航空機に指示を出す仕事です。 管制官になるためには、一次試験から三次試験(筆記・面接・実技)まである国家公務員専門職試験というのを受験します。 年齢制限は、21歳から30歳までで、例年1,000人近くの人が受けて、100人前後の人が合格するよ

    • イチョウ並木の下で。

      そこにすれ違い想いを伝えられないまま別れを迎えた一組の男女がいた。 「何で彼らはお互いに気持ちを伝えなかったの?」と少女は純粋な疑問を口にする。 「人の感情っていうのは厄介なもんだからねぇ。」と男性が答える。 たった2文字の言葉を相手に伝えることができない。こんなことなら好きにならなければよかった、出会わなければよかった。忘れることができたらどんなに楽だろうか。 翼は小学3年生の時に連れて行ってもらったミュージカルに感動して以来、いつか自分も表舞台で観ている人を感動させたい

      • 【ショートストーリー】あの人を追いかけて。

        起きると昼の12時だった。 朝の4時くらいまでネット配信動画を見ていたせいだ。 大学が夏休みに入って、毎日のように昼夜逆転の生活を送っていた。 今年大学進学を機に地元の栃木から都内で一人暮らしを始めたが、週のほとんどがリモート授業でいまだに大学の友達という友達もできていなかった。 お腹空いたなと呟いて、ベッドから起き上がる。冷蔵庫の中を見ても特に食糧がなかった。冷蔵庫の中に唯一見つけたウインナーの袋の裏を見ると賞味期限が昨日までだった。袋を開けて、一つつまむ。 お母さん、お父

        • 【ショートストーリー】カスミとミツキ。

          「架純の小説、ドラマ化が決まったんだってね!私、主役やりたいなぁ。」と美月がいった。 「美月、活字が苦手だなんて言って私の小説読んでくれないじゃない。」 小学生の頃、太っていて眼鏡をかけていた私は男子からよくいじめられていた。内気な性格だったため女子たちのグループにも馴染めず、一人クラスで孤立していた。小学生にとって生活のほとんどを占める学校生活が楽しくなくて、生きていることさえ辛いと感じていた。そんな私に声をかけてくれたのが美月だった。小顔で手足が長く、黒髪のロングヘアー

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        涙も出なかった話。(航空管制官を目指していた時の話。)

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          【ショートストーリー】もう一つのチケット。

          「いい出会いないかなぁ」と後輩の美香ちゃんが呟いた。 学年1のイケメンに突然告白されるとか街角で運命の人とぶつかって恋に落ちるとか、そんな劇的な出会いはドラマや映画だけの世界だけだ。 現実ではシンデレラにはなれないのだ。 そんな現実を理解しながらも今日の占いの結果に一喜一憂してる自分がいる。 仕事終わりに新しい靴を買いに街に出た。デザインもサイズもピッタリの靴を見つけることができて、上機嫌でお店を後にして駅に向かう途中落ちているスマホを見つけた。運良く無事に持ち主に届けるこ

          【ショートストーリー】もう一つのチケット。

          【ショートストーリー】ハッピースマイル。

          「一応、お笑い芸人やっています」 大学時代の友人に誘われた合コンでの自己紹介でのことだ。 今日合コンに誘ってくれた友人たち皆、大手企業に勤めている。学生時代、勉強はできる方だったので大学も都内の世間一般で高学歴と言われるようなところに進学した。 そして大学卒業後は周りの友人たちと同じように一般企業に就職した。しかし、僕には小さい頃から夢があった。お笑い番組や漫才を見るのが好きで、小さい頃内気な性格だった僕はいつもお笑いに元気を貰っていた。憧れの芸人さんのように自分も身近な人や

          【ショートストーリー】ハッピースマイル。

          【ショートストーリー】秋の訪れ。

          「どの季節がいちばん好き?」 仕事帰りに寄ったファミレスで海野先輩が聞いてきた。 「冬ですね。」と答えると、「有希子ちゃん寂しがりやだね。冬が好きな人は寂しがりやだから。」と物知り顔で先輩が言った。 長野県の田舎で生まれて、自然に囲まれて育った私は、学生時代はキャンプや登山、冬はスキーをして過ごしてきた。特に冬は毎年家族での温泉旅行やクリスマス、お正月などイベントも多くて好きな季節だ。今年、就職を機に上京してはじめての一人暮らしが始まった。 「海野先輩は夏が好きそうで

          【ショートストーリー】秋の訪れ。

          【ショートストーリー】総理の夫。②

          定期的に会うようになって、最初のうちはホテルで会っていたのが 次第に決められた時間の中で外で食事をしたりお酒を飲んだりするようになった。 回を重ねる毎に彼のことが気になるようになっていた。 笑った時にできる目尻の皺が好きだった。 何をしている人なのか、もしかしたら既婚者なのか、彼のことは名前すら知らない。 最初に会った時、「何て呼んだらいいですか?」と聞いたら 「ヤスでお願いします。」と言われて以来、ヤスさんと呼んでいる。 はじめて会ってから数ヶ月が経った頃、別

          【ショートストーリー】総理の夫。②

          【ショートストーリー】総理の夫。①

          ※映画の内容とは直接関係ありません。 彼との出会いは彼がお店にお客としてきたことがきっかけだ。 そこのお店は、プライバシーが徹底的に配慮された会員制であり どこかのお偉いさんや社長、よく分からないお金持ちなどが来ていた。 その日、彼からの予約が突然入った。 16時、品川の待ち合わせのホテルに向かった。 初めてのお客の時はいつも以上に緊張する。 指定されたホテルについてドアをノックする。 扉から出てきた彼は、身長180センチくらい、年は40歳前後だろうか 短め

          【ショートストーリー】総理の夫。①

          優しい先輩(優しさの意味を知りたい)

          オフィスには2人、今週末に開催されるビアフェスの準備に追われていた。 「優しい先輩で良かったです。」 「褒めても何も出てこないよ。」 「今日はプリンにしようと思ってます!」 「ダイエット始めたんじゃなかったの?」 「残業して働いた分エネルギー使ったのでチャラですよ!それに残業で稼いだ分のご褒美です!」 「稼いだ分って、自分で買わないでしょ?」 直美は知っている。桜木がなんだかんだ文句を言いながらも、残業で遅くなった日は下のコンビニでご馳走してくれることを。 「

          優しい先輩(優しさの意味を知りたい)

          優しい彼女(優しさの意味を知りたい)

          23時が過ぎた。 優子は畳み終えた洗濯物を目の前に暗い部屋で一人、卓也の帰りを待っていた。 ガチャ。玄関の鍵を開ける音がした。 リビングのドアが開いて、拓也が入ってきた。 「え、どうしたの?電気もつけずに・・・」そう言いながら、卓也は電気をつける。 優子が部屋で待っていることは知っている。 「私ね、学生のころから成績はずっとBで勉強もスポーツも平均より少し上くらいだったの」 「ん、どうしたの急に?あぁ、優子は真面目だもんな。」 「そう、真面目なの。真面目って普

          優しい彼女(優しさの意味を知りたい)

          ネガティヴのバランス。

          SNSだったりブログって、人によって目的はそれぞれあると思うけど、普段思ってる心の内側を吐き出しやすいところだと思う。 直接の人間関係で言い辛いことや悩み、時には愚痴などのネガティヴな感情。批判。 ネガティヴな感情や心の内側の気持ちを誰かに伝えることで、共感してもらえることやその人のことをより理解することができたり、時にはその人のこと応援したい気持ちにもなる。 (前に何かの本で読んだことがあるけど、嬉しいみたいな感情より痛い・悲しいみたいな感情のほうがシンプルで共感しや

          ネガティヴのバランス。

          2回に1回読まれるこのnote(連続投稿10日目)

          このnoteは2日に1回の頻度で読まれています。 なので、この記事は読まれません。 今回、10日連続更新してみて感じたSNSの鮮度についてです。 即時性みたいなのがSNSの利点の1つかもしれないけど、その分どんどん過ぎ去って行くなって思いました。 フォローしてくれてる人でさえ、時間帯・タイミングで自分の投稿が見られないまま終わります。 もちろん過去のツイートだったり記事も遡ることもできるけど、そこまでする人はなかなかいない。 特に新しくだったり、たまたま見た人にと

          2回に1回読まれるこのnote(連続投稿10日目)

          見つけてくれてありがとう。

          最近本屋に立ち寄る機会が増えて、これからも定期的に本屋に行こうと思ったんだけど、その理由についてはまた次回に書くとして 本屋だったりレンタルビデオ店に行った時にいつも思うのが、本当にたくさんの作品が世に出てるんだなって。 すごく不思議というか、こんなにたくさんの作者だったり出演者がいて、それに携わる人がいるっというのを本屋等に行って実感します。 実際は店頭に並んでるのは世の中に出てきてるもののほんの一部で、もっともっとたくさんの作品が毎日作られていると思う。 さらに今

          見つけてくれてありがとう。

          その差を知りたい。

          空港で働いていた頃、パイロット同士がこんなことを言ってた。 「仕事の能力差なんてそんなないんだよね」って。 確かにそうだなって思った。 もちろんすごくできる人とそうでない人の差はあると思うし、人それぞれ得意不得意・適材適所があったり、物事に慣れるまで・コツをつかむまでの違いはあると思う。 よく言われてることだけど「自分の代わりはいるんだよね」 仕事なんかでも重要なポジションを任せられてたり、たくさんの業務量を抱えてるような人でも、辞めたら辞めたで代わりはいたり、その

          その差を知りたい。

          おやすみなさい。

          今日も残業で、そのあとジョギングに行ったら遅くなりました。 別に連続更新にこだわる必要もないんだけど、 せっかく続いてるし、この先毎日書くネタが思いつくことも時間に余裕があることもないだろうから。 とりあえず、連続10日まで。 おやすみなさい。

          おやすみなさい。