【 浮気と泥棒、から学んだこと、】
1人で飲みに行くことありますか?
僕は結構あるんですよね
今もこうして
カウンターの丸椅子に座わり
誰とも話さずに、大人の水分を飲む。
そんな自分を大人になったなぁ…って思う。
こんな、お酒飲んでさ
背裏でワイワイやっている声が聞こえる中
スマホに文章打ちながら
感情を、何かに入れて色々考えたりしている…
気づけば、思い浮かぶ父親と
同い年位な、年齢になっている訳で…
あの人もこんな時間あったのかなぁ?って
ふと思う…
子供の時、親の金をパクっていた…
親父が風呂に入ってる時がチャンスゾーン。
飲食店をやっていた親父は
セカンドバックを持っていた。
店の売り上げか?何かは知らないが
小銭袋と、札束が入った、セカンドバック
自分の中で、「これくらいはわからないだろう」
それを基準にパクっていた訳だ。
そんなセカンドバッグに
フジカラーの現像写真が入っていたのだ…
見なれない、女の人…
観光地でのツーショット写真。。
これが「浮気」って奴だ!!!
子供ながらも、衝撃が走ったさ
まさか、自分の父親が
知らない女の人と仲良く旅行に行ってるんですもの…
小銭の入った、袋を床に落とした…
ジャラジャラと音を立て母に気づかれてしまった
「ひろし!なにやってるの!!!」
「これぇ…」
写真を手に取った母は、坊主頭を殴った…
1発ではなく、2発3発と
手のひらで僕の頭を連続で…叩いた…
普段、冷静で温厚な母親が
まるで「男女のとみこー」と耳に入れたが如く豹変した
写真を見て
隠しきれない、その思いを…
僕を叱ることで誤魔化していたのであろう…
「浮気」ってのは悪い事だと
涙目の母親を見て
子供ながらに、隠しきれない、何かを感じた…
母は、地味で真面目に家事をこなしていた…
夏の暑い日は、喘息持ちの子供をチャリに乗せ
冬の寒い日も、二層式の洗濯機に手を突っ込み
地味で真面目に
いつもの立ち位置にしか、いない母だった。
今考えれば、年齢にして
母親と言えど二十代の女の子よ、、
洗濯物を干す位置も、見える景色も
買い物へ行く場所も、商品の配列も
代わり用のない平凡な毎日を過ごす、人なのだ。
あの浮気写真のことを、いつ母が言い出すのか…
自分が、泥棒をしていた事をいつ言い出すのか…
その日は
寝ようと思っても寝られなかった…
結果、母親は、一切、言わず。
職場の愚痴を言う父の晩酌に付き合っていた…
「なんで?言わないのだろう??」
なんで??
母親は普段と同じように過ごしているのだろう?
貧乏で、ろくに化粧もせず
洋服も地味で、いつもいっしょ…
生活に追われ… 何かを失い…
ただ、毎日をこなし、老けていく…
望んでいた景色はどんな物だったのだろう?
「しょうがない」とか
「仕方ないとか」で、妥協ばかりの人生…
何かに理由を付け
やらない理由を正当化する人生は
今の世の中、国民の大半が
それに近い埋まり方へ進んでいるように思える…
皆んながやってないからチャンスなんだよ^_^
常識の殻を破る勇気
僕が飲んでいるこの酒場も
自粛要請してないから、客が来る。
自粛明けたら他へ散る。
だから、今、だから今チャンスゾーン。
やりたい事をやって
悔いのない、年の取り方をしましょう。
あなたの魂を燃やすんだ!
言いたいことを言って
やりたいと、思ったことはやる。
やらない、会わない、外に出ないは
魅力低下で老人と変わらない。
また、12月になりました
45年前の母親は、今頃、僕をお腹に入れ
誰より健やかに育っています。
出会う人も、出来事も
何年たっても、毎日が新鮮。
まだまだ、やりたいことあるし
会いたい人も、会わなきゃいけない人もいる。
死ぬまでやり切った人生と
モテモテな一生を過ごして笑って死にます。
人生は素晴らしい。
貴方が幸せでありますように……