王国の魔法使い(memo)
シロクマは走った。少年を乗せて。
雪原を走る。
少年「あ!?」
シロクマは急ブレーキをかけた。
ペンギンたちの行進だ。その列に突っ込む。
「うわぁあああああ」「きゃぁあああぁああ」
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「ぴぃぃいいいいいいいい」
列の後方からすごい速度で(ぺたぺたと)一羽のペンギンが笛を吹きながら走り寄ってくる。「もう、あなたたち、きっと、わかってらっしゃって?」「私たちペンギンの誓いを知ってらっしゃって?王国の法を知ってらっしゃって?」
シロクマ「ペンギンたちの行進を遮ってはならない‥‥‥だったっけかな」
ペンギン「そう」「私たちが通りすぎる迄そこで待っていて下さる?」
シロクマ「王国の法だ。従うしかあるまい」
少年「えっ!?待つの?」
シロクマ・ペンギン「そう」
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