王国の魔法使い(memo)
ライトは戴冠式に立った。
ブライは戴冠式に立った。
ブライのつがえた弓、矢は蕾を持ち奇妙な形だった。
ブライは矢を放つ、魔法で放たれた矢は天に向けて放たれ大きな弧を描き石畳をうがち華麗に立った。
ライトは魔法を唱える。
するとどうだろう、戴冠式上の蕾だった花々が咲いていく。
矢の蕾もそうだった。
二人は玉座に向けて歩き出す。
道すがらブライは石畳に刺さった矢を抜く。
玉座にまで辿り着くと、玉座の隣に座っていた
大奥様に矢を捧げるとこう言う。
「ヘーゲルの花はおいやですか?」
ライトは自慢げに立っている。
大奥様はそれを見ると涙し、
「何て子等なんでしょう」と笑った。
聴衆は「ブラボーブライ」「モアライト!モアライト!」
と賛辞を送り続けた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?