かがり火の犬

そうだ。僕だ。僕が母さんを殺したんだ。

犬が少年に走り寄る。

少年は公道を走る車の方にボールを投げた。

一人の女が犬を庇って撥ねられた。

そう、僕は飼っていた犬に嫉妬していた。母さんを独り占めしたかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?