日常
7月23日(月)
7:17
コーポ平椿 302号室
鈴香はいつものようにテレビを見ながらトーストを齧っている。
正面では母が食パンにマーガリンを塗っている。
右斜め前では父が新聞に目を通している。
右隣の弟は2枚目のトーストに手を伸ばしている。
テレビの左上に表示されている時計が7時30分になった。
鈴香は自分の皿をシンクへ運び、椅子の下においたカバンを手に取り、玄関へ向かう。
「いってきます!」
母からは「いってらっしゃい」。
父からは「気をつけてな」
弟からは「転ぶなよ」
とお決まりのセリフが投げかけられる。
靴を履き、ドアを開けて共用廊下に出ると隣の部屋のアキラが鍋を持って立っていた。
アキラは2つ年上で、お互い意識はしているものの恋人にはなっていない。
母は、一人暮らしをするアキラにたまに料理を差し入れているのだ。
「またおばさんに、おいしかったよって、お礼言っといて。」
「気をつけてな」
女の子は父親に似た男性を好きになるというが、私もそうなのだろうか。
そんなことを考えながら、アキラに「いってきます!」と笑顔を向け、いつも通り学校へ向かう。
7月24日(火)
7:17
コーポ平椿 302号室
鈴香はいつものようにテレビを見ながらトーストを齧っている。
母はマネキンだ。
右斜め前では父が新聞に目を通している。
右隣の弟は2枚目のトーストに手を伸ばしている。
テレビの左上に表示されている時計が7時30分になった。
鈴香は自分の皿をシンクへ運び、椅子の下においたカバンを手に取り、玄関へ向かう。
「いってきます!」
父からは「気をつけてな」
弟からは「転ぶなよ」
とお決まりのセリフが投げかけられる。
靴を履き、ドアを開けて共用廊下に出ると隣の部屋のアキラが鍋を持って立っていた。
「またおばさんに、おいしかったよって、お礼言っといて。」
「気をつけてな」
昨日と同じく、アキラに「いってきます!」と笑顔を向け、いつも通り学校へ向かう。
7月25日(水)
7:17
コーポ平椿 302号室
鈴香はいつものようにテレビを見ながらトーストを齧っている。
母はマネキンだ。
父はマネキンだ。
右隣の弟は2枚目のトーストに手を伸ばしている。
テレビの左上に表示されている時計が7時30分になった。
鈴香は自分の皿をシンクへ運び、椅子の下においたカバンを手に取り、玄関へ向かう。
「いってきます!」
弟から「転ぶなよ」
とお決まりのセリフが投げかけられる。
靴を履き、ドアを開けて共用廊下に出ると隣の部屋のアキラが鍋を持って立っていた。
「またおばさんに、おいしかったよって、お礼言っといて。」
「気をつけてな」
昨日と同じく、アキラに「いってきます!」と笑顔を向け、いつも通り学校へ向かう。
7月26日(木)
7:17
コーポ平椿 302号室
鈴香はいつものようにテレビを見ながらトーストを齧っている。
母はマネキンだ。
父はマネキンだ。
弟はマネキンだ。
テレビの左上に表示されている時計が7時30分になった。
鈴香は自分の皿をシンクへ運び、椅子の下においたカバンを手に取り、玄関へ向かう。
「いってきます!」
私の家族はみんな食卓を囲んでいる。
靴を履き、ドアを開けて共用廊下に出ると隣の部屋のアキラが鍋を持って立っていた。
「またおばさんに、おいしかったよって、お礼言っといて。」
「気をつけてな」
昨日と同じく、アキラに「いってきます!」と笑顔を向け、いつも通り学校へ向かう。
7月27日(金)
7:17
コーポ平椿 302号室
鈴香はいつものようにテレビを見ながらトーストを齧っている。
母はマネキンだ。
父はマネキンだ。
弟はマネキンだ。
テレビの左上に表示されている時計が7時30分になった。
鈴香は自分の皿をシンクへ運び、椅子の下においたカバンを手に取り、玄関へ向かう。
「いってきます!」
私の家族はみんな食卓を囲んでいる。
靴を履き、ドアを開けて共用廊下に出ると隣の部屋のアキラが鍋を持って立っていた。
昨日と同じく、アキラに「いってきます!」と笑顔を向け、いつも通り学校へ向かう。
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