花
もう四月が始まってしまうまだ寒い今日。
目指していた大きい夢を一つ粉々に振りまいて今、本当にやりたいことすら疑い始めている。そんなさなかに自分の身代わりになってくれていた音楽を纏うことすらできずただ裸で、誰にも見られまいと静かに隅で生きるような環境をまだ暖かいとすら思ってしまう。
学生を卒業して、まだ一カ月もたっていない。
根暗でまともに会話すらできなかった私を先生も友達もみんなが見つめあいながら時には目を離し、ヒトとして成長を図っていた三年間。
学業に専念できていたのは最初の一年だけで、進級するたびに何もしなくなっていた。そもそも鬱々としていた生活を緩和する為に生きるというボーダーラインを下げていたのだが、あまりにも回復してしまい「死んでしまったほうがいい」から「生きていなくては」へと変わり果てた。これが「自分が人間として生きていくことを自覚してしまった人生における画鋲」
ピリオドって打つのダサいなって思えてちょっとうれしくなって画鋲にしておきました。簡単に取れたほうがやり直しやすい。
人と会話すらできなかったヒトが今何をしてるかというと、アルバイト。
アルバイトしてます。この間シフト入ってないよし休むぞ!という心持でゲームしてたのですが普通にバイトでした。バイト先で一度死んで経験値を失った気分。
バイトをし始めて気づいたのは人が可愛すぎること。インターネットで暴言を吐いたり、めそめそ泣いていてもみんな中卒蒙古タンメン買っていきます。
それでも、最初に書いた「夢を捨てた」自分の人生におけるかなりの妥協を未だに引き摺っていて、自分で決断したのに甘いなと思ってます。
働いてると「なんのために働いているんだっけ」「夢ってあったっけ」となってしまってかなり崩壊しています。やらなきゃいけないこともお金をためなきゃいけない理由もあるのにほんとに訳が分からなくなってしまう、この輪廻に閉じ込められたまま80歳まで生きれるのかなって思ったりします。
先のことはいったん置いておくにしても、今の自分に足りていないもの
「生きたいと思える理由」
別にこれが死にたい!!!消えたい!!!に直結するわけではなくてただ、生きていくと決めたにしては、頑張る理由が気が付いてからそれを考える暇もないぐらい働いて、水を飲んで、働いて、寝て
こうやって自分を失ってしまうんだなって気づいた時にはたまらなく逃げたくなる。別に逃げたくなるぐらい追い詰められてるわけではないけれど。
映画を見たり、小説を読んだり、美術館に行ったり、したいことはあるけど、時間の使い方がへたくそでどうもうまくいかない。
バイトのある一週間の生活はバイトのギリギリの時間まで寝て急いでバイト先に行く。休みの日は起きれたらずっと椅子に座ってゲームをしているか夜まで寝ているか。書き起こしてみたらかなり終わってる。
音楽を聴くことなんてなくなってしまったな
歌も、もういいか
自分の大事なものをすべて切り離して生きていく世界はどれぐらい透明なんだろう
終わりがあって徐々に収束していく話も、何十年も残っている繰り返される予定の四季。どうしたら自分が主人公の人生を歩いてることをシナリオライターが描いてくれるんだと他力本願。
過去いろいろな姿を愛してくれていた人を置いて行ってどこかに行ってしまえるぐらい何にもとらわれない息ができたらもうそれはヒトではないんだろか
綺麗な景色は見たいけど暖かい毛布に包まって夢にうなされたい。
お金があるならソフトクリームを最後まで溶かしてアイスの牛乳が残ったコーンを捨ててみたい。
大きいトランポリンで隣同士の県を跨いでみたい。
三角コーンをプールに浮かべてとがったトマトスープを作りたい。
こんなに生きたいのに生き方がわからないのは
「余計なことを考えている」からなのであれば、あなたが先に世界を幸せにしてほしい
気持ちに名前を付けて辞書に収める時間をあなたなら作れるんだろう
考えてもわからないときは一旦死んでみて、生き返って、面白くない話を永遠に続けてそれでも弱く千切れた糸に痩せてしまうなら、一度ゴミ箱になって一日中空だけを見ていたい
そうだ中卒蒙古タンメンを買おう、いや、食べよう
食べません!辛いの嫌いなので!
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