パラノマサイト FILE23 本所七不思議 #20
どうも、しゅのです。
前回大慌てで両国橋を後にしたボスでしたが…。
ふたりは公園にきていました。並垣は本部の方で取り調べ中なのかな?
ちなみに、根島の住居は判明したものの、襟尾くんが到着する前に逃走していたようです。現在、警察本部で大捜索中。
ボスは根島が潜んでいそうなところということで、この公園にやってきたとのこと。なんでも、20年前の捜索のとき、この公園に隠れていたそうなんですね。同じ場所に来るか…?
襟尾「そういえば、手配で回ってきた根島の顔写真ですけど…。」
え、おっちゃんめちゃめちゃ痩せてるよ?
襟尾「あれなら見つかればすぐに分かりそうですから助かりますね。」
ボス「ひとつ気になるのは…ここまで大規模に捜索して検問もしてるのにまったく引っかかってこねえわけだが…。まさか人相が変わってたりしねえよな…?」
変わってるよ!
仮出獄したのは半年前らしいので、その短期間であんだけ痩せたってことですよね。ライ●ップ通ったんかな…。
うおお、おっちゃん!
葦宮「…なんですかね。」
ボス「ちょっと人を探してるんだが。話聞いてもいいか?」
葦宮「へぇ、どんなんだい?あんたみてェなダンディから追っかけられてる幸運なヤツは。」
ボス「いやあ、そうでもねえんだわコレが。こちとら追っかけてばかりの人生よ。」
葦宮「カハハ!そりゃあ気の毒になァ。そんなキツい目で睨みつけるからじゃねェの?」
…出ましたこの独特な笑い方。
さすがボス。見た目がガラリと変わっていてもすぐに気づきました。
と、葦宮…いや根島はすぐに逃げていきました。追いかけるボスと襟尾。
先回りした襟尾くん!橋でボスと挟みうちです。もう逃げられないぞ。
ボス「昼間じゃ呪詛も使えねえだろ?大人しく投降してくんねえかな。」
根島「あれェ?昼間じゃ呪詛も使えねえような素人だって誰が言った?日暮れまで律儀に待つって信じてもらえるなんて嬉しいねェ。」
ボス「そりゃあいいことを聞いた。もう少し追い詰めりゃ諦めもつくな。」
根島「おいおい勘弁してくれよ。そしたら何するかわかんねえぜ?」
ボス「そっちの若いのも何するかわかんねえぜ?おいエリオ、コイツが妙な動きをしたら撃っていいぞ。」
根島「おいおいおい、けしかけなさんな。もしオレが丸腰だったら責任問題だぞ?また世間に叩かれるぞ?」
根島「おい本気かよ…こいつやべえぞ…。」
いいぞ襟尾くん!根島もドン引き!
ボス「おう、いいぜ。」
ボス「…だそうだ。もうちょっと我慢してくれやエリオ。」
襟尾「オッケー ボス!」
根島「お前…どういう教育してんだよ部下に。」
ボス「いやあ…別に何も。」
こんな場面で漫才すな!
…電話でも言っていた犯行予告については本気のようで、呪詛珠も見せてくれました。「片葉の葦」で間違いないようです。
そして、呪いのことは学校で新石に聞いたのだそうです。知識をひけらかしたいだけだから、ペラペラ話してくれたんだと。あの馬鹿!
根島「…!」
ボス「根島よ、お前…そこまでして生き返らせたい人が…いるんだな?20年経った今でも諦めきれねえ相手がよ。」
ボス「それはあの赤ん坊の…母親だった女だな?お前には伴侶となる女がいたな。で、子どもができた。だが赤子とお前を残して突然亡くなっちまった。お前、その女を必死に…なりふり構わず蘇らそうしてたんじゃねえのか?」
ボス「自然の摂理に逆らおうとしたらそりゃ、どっかに歪みは出るってもんだ。もし…もしお前の悲しみに誰からも寄り添ってもらえなかったのが原因だってなら…」
根島「………。」
ボス「なにィ!?」
襟尾「あー!せっかくボスがしっとり説得していいムードだったのに!!」
襟尾くんやめなさい…。
根島「いいぜ、教えてやるよ。20年前のあの事件でオレに何があったのかをよ!」
根島の話によると…
大切な女性がいたというのは本当で、その女性は名前を「篠」と言ったそうです。しかし彼女は急な病気で亡くなってしまい、篠を失った根島は悲嘆に明け暮れる日々を送っていました。そんな時、立ち寄った露店で見つけたのが件の魔導書。
根島は、魔導書を頼りに「蘇生の黒魔術」を実行に移しました。それがあの事件。うん、ボスが思っていた通りですが?
ボス「合ってんじゃねえか。」
根島「…その黒魔術の効果がなかったなんて誰が言った?」
つまりボスが言ってた、現場にいた赤ん坊ってのが篠…?
ボス「お前との子どもでもなく…あの赤ん坊がその女 当人だと?」
根島「違う!あんな赤子…オレが好きだった篠でもなんでもねえ!自覚もねえ!意識もねえ!オレのことなんぞわかりゃしねえ!」
ボス「愛しい相手の生まれ変わりなんだったら、ちゃんとテメエで責任持って面倒みろや!」
それで今回は蘇りの秘術を試したいとのことです。ボスが説得を続けていると…
あれ…。後ろに見たことのある服の人間がいる…。
襟尾「ボス!ボス!どうしたんですか!そんなによそ見してたら…!」
根島「…おっ!」
これはやっぱり娘だわ。間違いない。
やっぱり!おとうさんって!
葛飾北斎生き返らせたいって言ったり、ひき逃げした並垣唆したり…とんでもない娘っ子だな!
と、思ってる間に人質に取られてしまいました。根島はそのまま、彼女を盾にしながら逃走。ボスと襟尾くんはまんまと逃げられてしまいました。なんで…?他にも警察いっぱいいたじゃん…?人質がいるとそこまで無闇に動けないもんかね。
動揺したボスが訳の分からないことを言っています…。まあ、朝からずっと行方が掴めなかったのに、あそこに娘がいたらねえ。
襟尾「今度は根島の面も割れてるんで時間の問題ですよ!娘さんもきっと無事ですから、元気出していきましょう!」
こういう時に襟尾くんみたいなのがいるといいね。
襟尾「そういや、並垣と一緒の車に乗ってたのってやっぱ彼女だったんですか…?」
ボス「…いや、それはまだ…本人に…確認をとるまでは…信じねえ…信じねえぞ……。」
ボスめちゃくちゃこたえてるじゃん。
ボス「それは…アリだな。」
襟尾「ボス!根島が発見されたそうです!」
ボス「おお!見つかったか!人質は無事か!?」
襟尾「とにかく至急来てくれってことなので、すぐに行きましょう!」
案外すぐに見つかりましたね。人海戦術はやっぱり強い。ふたりは急いで呼ばれた現場にかけつけます。場所は旧安田庭園。
お、おっちゃーん!!殺されてますやん…。
全身110箇所に及ぶ打撲創があり、所持品は一切なし。全て持ち去られているとのこと。
ボスたちと全く同じ感想ですわ。そして、人質になってた灯野あやめの姿はなく、重要参考人として捜索中とのこと。つまり、「滓魂の溜まった呪詛珠」を誰かが持ち去ったということ。灯野あやめ本人か、別の人物か。
ボスの悩みは尽きません。心労で禿げないかな…。心配してます。
#21につづく