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お別れの季節

春はお別れの季節です
みんな旅立っていくんです

「じゃあね」作詞:秋元康


こんなフレーズが頭を巡る今日この頃。
清瀬市にある老舗喫茶店「るぽ」が、3月30日を持って閉店と知りました。

せっかくなので「るぽ」について書こうとしたところ、記憶に紐付いて思考は思わぬ方向に。

そんなこんなで今回は、写真は「るぽ」、内容は少しビターな過去について綴ろうと思います。


初めて「るぽ」を訪れたのは20年以上前。Instagramにも書きましたが、愛知から出てきて最初に住んだのが隣接市で、バイト先の先輩から教えてもらい、休日の楽しみとしてよく利用しておりました。



思い返せば、長く勤めたバイト先(雑貨屋)を辞めたのもちょうどこの季節。るぽを教えてくれた先輩とは、ずっと同じ店舗で働いておりました。
いくつか歳上で、かわいらしい声の、とても優秀な面倒見の良い方で、仕事にも関東での生活にも不慣れだった当時の私にとって、本当にありがたい存在でした。


それがいつからか長い年月を経たのち、徐々に心がすれ違ってしまうことに。

互いに表面上は繕いつつも、最後は事実上絶交のような状態で辞めるに至りました。



大きな何かがあったというわけでもなく、ひとつひとつはおそらく些細なことで、それが降り積もって閾値を超えたというか。

少ない人数で長く過ごしていると、避け難く起こり得る、職場においてはよくある話。


ざっくりいえば、考え方の相違。
互いが隠し持つエゴを、仕事に対する考え方に置き換えてぶつかっていたのだなあ…と、今は俯瞰する。

考え方の相違という点ついて反省するつもりはないけれど、ただ私のエゴは、ショップスタッフとして働くには、あまり適さなかったのは確か。そこは先輩に軍配が上がる。だから退場するのも自業自得。

自分でいうのもどうかと思うけれど、「商品ディスプレイの作業スピードが早い」且つ「私が陳列するとわりと売れる」という能力「だけ」は高く、他はダメダメ過ぎたところが、ショップスタッフとしての評価を難しくさせたというか。



幸い他にやってみたいことが見えてきた時期でもあったので、半分は後ろ向きな、半分は前向きな気持ちで、決意することができました。


あれからずいぶん経ちましたが、フェルト作家になれて本当に良かったと思う。もちろん雑貨屋時代の経験は、今の活動にとても役立っています。

もう先輩には会いたくないけれど。


4月になれば悲しみは
キラキラした思い出

「じゃあね」作詞:秋元康




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