睡沢日記 #26

日記いつぶりだよな。前回が2021/11/09らしいので……2ヶ月とちょい?

2ヶ月ちょいの間にかなりの変化があった。流れた時間の密度が高かったんだよな、本当に。色んな作品を鑑賞したし、資料の発掘もはかどったし、長らく連絡が取れなかった友人と再会できたし……。

大掃除のついでに本棚たちの整理をした。資料用の本棚、娯楽用の本棚、保管用のコンテナ類に分類分けしてある。娯楽用の本棚がデスクの隣にあるから、ちょっと視線をモニターからずらすと小説や漫画が視界に入る。すごくいい。

改めて整理したおかげで過去の自分に「お前、めっちゃ趣味いいじゃん……!」となっている。『クロニクル・アラウンド・ザ・クロック』と『ベルリンは晴れているか』と『アラビアの夜の種族』が並んでるの、天才としか言いようがない。

ついでに漫画とCD並べるエリアも作ったら急に部屋がオシャンになった。元々ミュシャのポスターとかお土産でもらったポストカードとかも貼ってるとはいえ、グッと人間の住む場所に寄ってきたと思う。

年末年始を多忙に過ごしたおかげで経済的には少し楽。ただ、コロナの後遺症がしんどくて休職を長めにもらってしまったから、どうしたものか。まあ昔の私が貯金作っててくれたからなんとかなるさ。

面白い小説を発掘したので紹介。

『暁の新月 ザ・グレート・ゲームの狭間で』(野上勝彦、彩流社、2019年)
https://sairyusha.co.jp/products/978-4-7791-2575-1

ロシアの進出を警戒する英国が印度の権益防衛のため、アフガニスタン侵略。激しい反英闘争後、英軍が撤退した「第一次英亜戦争(1838-42)」を背景に、シェイクスピア書誌学者の著者が書き下ろす血湧き肉躍るスペクタクル歴史小説。(彩流社HP書誌情報より)

ざっくり言うとアングロ・アフガン戦争あたりの話。このころはイギリス東インド会社がインドを統治してて、1828年にガージャール朝イランがロシアに不平等条約結ばされたからインドは事実上ロシアに半包囲されてる状態だったんだよね。

ロシアはガンガン南進してくるし、国内ではコレラが大流行するし、ウィリアム4世は崩御するし、当時の首相だったメルバーン子爵ウィリアム・ラムは苦労しただろうなあ……。実際、パーマストン子爵に外交を任せっきりだった結果の第一次アフガン戦争大敗だと思うし。

グレート・ゲームというのは中央アジアで繰り広げられた英露の情報戦のことで、俗に言うスパイ合戦。ワクワクする響きだ。あ、『キングスマン ファースト・エージェント』最高だったよ。

グレート・ゲームもこのころのアフガニスタンも作品の題材としてはすごく魅力的に思えるんだけど、国内で入手できる範囲では日本語資料が皆無。書いてみたい地域だし、もう少し漁ってみたい。

ヴィクトリア朝を書く時ってだいたいがロンドンの話をするし、私もそう。ロンドンはドラマに満ちているから。でも、植民地とか未開拓地の話はすごく面白いんだよな。『アルボスアニマ』とか最高だし。6巻楽しみに待ってます。

今日やった偉いこと:
・しっかり寝て調子を整えた
・腱鞘炎のケアをした
・資料読んでメモを作った
・スケジュールチェックして修正点を見つけた

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