孤独のコマ
学生時代から長いことバンドをやってきて、初めてMVを撮っていただきました。
監督のアヅマさんとは、打ち合わせの時点で意気投合であった。僕も監督もどこか狂っていて、サイケな右脳が共鳴した。(大友克洋の”童夢”が大好きなのも一緒だった。)
僕は“シーン”とか、”界隈”という言葉が嫌いだ。なぜなら、僕にとって音楽は、少年ジャンプ的な成功譚を目指してやるものではないし、みんなで肩を組んでやっていくものでもないからである。型に嵌めるなんてクソ食らえだ。
そんな風に自分の創作に集中していくほど、僕にはない才能を持ったひとたちがたくさんいることを思い知っていく。音楽しかり、映像、写真、イラスト、立ち姿。
ボールプールを始めて2年、僕ではない尖ったひとたちと一緒にものを作る楽しさを知ることができた。
馴れ合いや慰め合いではなく、いろんな孤独とぶつかり合って、新しいものを作れたらいい。
そして、”パチン”と、コマのように弾きあい、また、ひとりになっていくのだ。
「スキ」を押して頂いた方は僕が考えた適当おみくじを引けます。凶はでません。