バスの窓を開けようか
2022(R4)0616Thu
今、読みたい本がある。それはRon Padgett(ロン・パジェット)の詩集。その人について私が知っていることはほとんどないと言っていい。私が知っているのは、映画『PATERSON』の主人公が手帳に書き綴っていたのが、パジェットの詩ということだけだ。私はこの映画が、たぶん一番好きだ。初めて観たときは、ただこの映画に流れる穏やかな時間が好きだった。今は、ここに登場する人たちみたいに詩を書きたいと思う。パジェットの詩集に日本語訳されているものはなかった。ただ、「詩の翻訳はレインコートを着てシャワーを浴びているようなものだ」という言葉が頭をかすめる(翻訳は翻訳で、心地良い詩ができそうな気がしてる)。自分で、原著を読みたい。英語今から勉強し直さないとな〜 大学で英文学コースを選んでおくのもありだったなと思った。パジェットの研究やってみたい。まずは読めるようになることからね…(もう研究論文あるんじゃない?!と思ってciniiで調べたら、英語が21件、フランス語が1件だった。泣泣渚カヲル)英語が堪能になったら読みたい原著は山ほどある!Emily Dickinson(エミリー・ディキンスン)とか、Amelia Gray(アメリア・グレイ)とか。(二人の詩は日本語訳がもう出版されている。翻訳者の方々、ありがとう!❤️🔥𝐋𝐎𝐕𝐄❤️🔥)もっと遠くに行きたいな、遠くで色んなことをかき集めて、私に帰って来たい。
実は、最近ずっと怒っているので、日記がうまく書けなかった。半端なことしてんじゃねーよとか、何にもならない嘘ばっか吐いてんじゃねーよとか、とにかく怒っている(その対象には自分もいる)。怒りの感情をどうすればいいか分からなくて、少し疲れた。何から始めたらいいのか分からなくて、とりあえず、表情筋を仮死状態にすることにした。私にとって全く面白くないことに対して笑わないようにした。頑張っている。そして、嫌いな人をちゃんと嫌いになるようにした。それで、どうして嫌いなのかを初めに言語化するようにした。なんと、私はそれまであんまり嫌いな人がいなかったのだ。無関心だったので。要するに、人を見るようにした。無関心から嫌いになるのはかなりストレスを伴うことで、イマジナリー10円ハゲと胃の穴ができた。自分の魂なんて無関心だったけれど、今は汚さないように気をつけている。「正しくありたい」だけが指針だった以前と比べたら、なんかとっても良いのではないだろうか。
今日、日記を書けたのは、最初の一文がすっと出てきたからだ。読みたい本があること、学びたいことがあることは、私にとってかけがえない幸せだ。
今日は梅雨真っ最中なのによく晴れて、夏用の布団を干したらハタハタと風に撫でられていた。風がガラス窓をすり抜けてきそうな夏だった。