OVO

生きてる音をレコードに彫ってます nostos dub cut https://instagram.com/ovonostos

OVO

生きてる音をレコードに彫ってます nostos dub cut https://instagram.com/ovonostos

最近の記事

【スクラッチを奏でる】

第8回はだしのこころ 公募展「みんなのはだしのこころ」 感覚の対話「はだしのスクラッチ」 どちらも実展示の撤収が終わり一周間が経ちました。 ご来場の皆様、各方面からご協力して頂いた皆様、ありがとうございました。 OVOは様々な方に助けられながら、旧松倉家住宅米蔵内はだしのスクラッチを担当しました。 スクラッチ(傷)やペイン、それらの感覚と対話して生まれた音が彫られた四枚のレコードと言葉や写真が展示され、その対話はどれもが福祉の観点は勿論、様々な人の感覚と身体に繋がり、世

    • 【はだしのスクラッチ④】

      2月です。 やはり2月です。 第8回はだしのこころ 2月10日から、、あ、もうすぐですね... 感覚の対話「はだしのスクラッチ」4組目の出展者はMORI from 3KW 佐藤 元氣 黒井円盤 JWL 菅原あすか フジワラマリ nost 七名による感覚の対話から「雪路」という作品がうまれました。 黒井円盤が緊張感のある吹雪と晴れ間を繰り返す285号線的繊細なスクラッチを奏で、JWLが重厚な石を磨くような音を出す。 佐藤元氣が辿ってきた気圧の低い短歌を詠み、 菅原あすか

      • 【はだしのスクラッチ③】

        第8回はだしのこころ内企画 「はだしのスクラッチ」は誰かのスクラッチ(傷)を見た時に自然と溢れ出る感覚と対話して生まれた音や言葉の記録を展示します。 3組目は、詩や絵を書いている女性の秘彗(ひすい)さんと、語部・聲・Vocal Artistの志人さんです。 秘彗さんは、あくまで僕が何回か会った印象を述べますと、誰しもが持つ何かどうしようもない虚無感を日常的に強く感じてしまい、深く深く潜ぐり、これ以上潜れない底に到達した時に溢れでた何かを詩や小説に書き綴るような、、 そん

        • 【はだしのスクラッチ②】

          2月10日(土)から旧松倉家住宅で行われる「はだしのこころ」OVOは感覚の対話「はだしのスクラッチ」を担当しています。 出展者二組目は、 長浜谷晋さん、山川冬樹さん、徐 津君さんです。 長浜谷さんは現在、主にアートリンクうちのあかりで障がいある人ない人、関わらず様々な人物写真を撮っています。 13年前、映画のスチールマンとして訪れていた札幌で脳卒中を患い映画界から距離を置く事になって、その影響からか最近では足も悪くなり、車椅子生活を余儀なくされてます。 うちのあかりで

          【はだしのスクラッチ①】

          2月10日(土)からの「はだしのこころ」 OVOが担当する、感覚の対話「はだしのスクラッチ」は出展者が誰かの感覚に触れた事を個々の感覚で応答し、その記録物を松倉家住宅内米蔵で展示します。 テーマは傷です。 出展者の一人、三上健太郎さん、通称ケンちゃんは5歳で視覚を失い25年近く聴覚中心で生活をしています。 いつぞやの送迎仕事、 車内でケンちゃんが何人かと楽しそうに話す中「あの映画俺も見たー」 「こないだ見た鬼滅さ〜」 ???? 見えてないのに見ている? どういう事

          【はだしのスクラッチ①】

          【はだしのスクラッチ】

          【はだしのスクラッチ】 2月10(土)から松倉家住宅で行われる「はだしのこころ」OVOは米蔵内の企画を担当しています。 今回のはだしのこころは、昨年起きた自宅の災害処理に必死すぎて、人を楽しませたりワクワクさせるような気持ちにもなれないし、準備期間もない。約5カ月程時間が止まったような感覚で、現実的に携わる事が不可能と感じ、断るつもりでした。 その抱えている現状や気持ちを全て箇条書きにし、事務局に昨年11月末に断りに行きその用紙を見せると、、 「今年OVOさん宅で起こ

          【はだしのスクラッチ】

          【第8回はだしのこころ】

          秋田が本当の秋田な2月に「はだしのこころ」開催です。  ほんの一瞬でも障がいあるとか、ないとか関係ないところの「感覚」が繋がるきっかけになれればと思っています。 一部OVOがお手伝いする事になりましたので、微力ですが皆さんよろしくお願いいたします。 こちらのチラシは戸嶋 諄くんが会うたびにくれるカラフルなおてがみを安藤郁子さんが並べたものです。 彼はいつも「はい!お手紙!」って言ってめちゃかわいいし、こちらも嬉しい。 ある時、彼と同乗した車内で笑いながら全力で突然助

          【第8回はだしのこころ】

          【Doctor Kano-AIR LAST DAY】

          Doctor.kano滞在制作最終日は3日目に引き続きトラック磨きと構成、着地点はダイレクトカッティングへ。 朝起きると既にDr.は居なくて、どうやら最終日という事もあり、早くから空白ビルに向かったようです。 気合い入ってる〜 丁度この日は空白ビル管理人も昼から合流しDr.のトラックもいい感じになってきた所でカッティングスタート。 OVOとしては生きてる音を彫る事。 録るよりも針に音を振動させ彫る。 それなに?って感じですが。 なにげに、音と時間の瞬間を物理的に遺

          【Doctor Kano-AIR LAST DAY】

          【Doctor Kano-AIR DAY3】

          Doctor Kano滞在制作3日目は、場所を見晴らしのいい屋上だけが取り柄の実験的解放スペース、空白ビル(※1)に移して制作。 Dr.は楢山の2日間で既に5〜7曲程ビートの大枠を組んでいて、後は磨いて行く段階に来ました。 限られた日程の滞在制作の為、波形編集機能がないMPC3000は近年のビートメイクに特化した機材よりも何かと時間は掛かりますが、直感的部分があるこの機材でサンプリングをチョップ(※3)し、誰にやれと言われたわけでもなく長時間制作に集中する姿は関心よりもこ

          【Doctor Kano-AIR DAY3】

          【 Doctor Kano-AIR DAY2】

          Doctor Kano滞在制作2日目。 日中は、楢山の質感を感じでもらう為、僕がよく歩行する場所をスケボーでローリン(※1) ちなみにDr.はL.Aにスケボーをしに行く程、筋金入りのスケーターである。 昼食を川反にあるカレー店JEERAに設定し、太平川から楢山登町j'scafeを抜け→下新橋→ラブホテル街→風俗街→川反をプッシュで流しました。 途中途中、街にあるグラフィティやネームタグの前で立ち止まり「○○だ!○○だ!」と普段はだれかも知らずに眺めてしまうグラフィティ

          【 Doctor Kano-AIR DAY2】

          【 Doctor Kano-AIR DAY1】

          秋田県は横手市大雄出身のトラックメーカー Doctor Kano(以下Dr.)がOVOでダイレクトカッティングした7インチ「SUERTE」をDr.の作品なども取り扱うG-SHOPよりリリースしました。 おめでとうございます。 Dr.は昨年の5月中旬、OVOの拠点がある秋田市楢山と実験解放空間の空白ビルにて3泊4日滞在制作を決行。 その発表が7インチのリリースという最高到達地点での成果発表になりました。 そこでDr.の滞在制作記録もこちらでリリースしていきたいと思います

          【 Doctor Kano-AIR DAY1】

          街を聴く- Yudai Suzuki (Multi purposes studio)

          「街を聴く」四枚目のブートレグは Yudai Suzukiの「prayer」 「アトリエの小謡」より こちらは今年発売されたばかりの雄大さんの2ndアルバムから一曲カットしました。 この曲はガラス作家の熊谷峻さんが作品制作する時の作業音、大垣涼太さんのギターと歌声、雄大さんのアンビエントミュージックのようなトランペット。 三者の音が重なってるのに、それぞれの音のコントラストはくっきりしている。 アルバムの中でも一際静かな曲で、静かな場所でスピーカーを通して聴くと、

          街を聴く- Yudai Suzuki (Multi purposes studio)

          街を聴く- kyoh3i (houseofage)

          街を聴く、三枚目のブートレグはkyoh3i君のLIGHT&SHADOWです。 kyoh3i君を知ったのは、確か3年位前? 彼の作品も取り扱ってる、秋田市旭南の「のら珈琲」の森さんが、横手にラップとトラックをつくってるkyoh3i君という人がいて、今はL.Aにツアーに出ていると... 何ともあと引く、気になり過ぎる話しを伺いました。 早速、YouTubeで"Party is over"やbetterや色々チェック! (kyoh3i君の音で踊ってる人も) 何か北東北のイ

          街を聴く- kyoh3i (houseofage)

          街を聴く- PAL

          「街を聴く」ニ枚目のブートレグはPAL君の DEEP TOWN DOPE TOWN pt.2です。 PAL君といえば、ガリョウ君とJIKEISAUCEというラップグループとして活動していた印象があります。 その当時は「音楽=最強」と、 自分含めて皆、謎のやる気でギラギラしていた時代だったような....笑 年齢が僕が少し上で今と変わらず、人と上手にコミニケーションがとれなくて、人が居るところにはあまり行かなかった事もあり、交流こそ少なかったのですが音を作ったりラップをした

          街を聴く- PAL

          街を聴く- Mori(3000Worlds)

          街を聴く、一枚目のブートレグは 蛇骨-JAHKOTSU- DUB Mori(3000Worlds) × åkagi(Δåkkggggg) です。 はじめてMori君を見たのは確か10年位前、 かつて僕が組んでいたトラックメーカーデュオの相方と秋田市で昼飯を食べてる時 「今日、DAISUKE TANABEが中野ヘビーシックでライブらしいよ」 と... 気づいた時には秋田から中野に向け車で出発していました。 当時はそんなノリばっかり(苦笑) もう流石にできませんね。

          街を聴く- Mori(3000Worlds)

          街を聴く

          同じ空の下、感じる空気 この地でおきていること やり切れない気持ち 地味な毎日から生まれる幸せ 自然の美しさと脅威 言葉では伝えられない何か この街には、音という手には掴めない物に自身を乗せて表現する人達がいます。 同じ土地に身を置いてる人間として、 今年は本当に街の音に大きく大きく感情が揺さぶられた年になりました。 今年、自分の感情が揺れた街の音を、世に一枚だけのレコードに彫り形に残して、振り返ろうと思います。 街のアートを知りたければ、 街の音を聴けば

          街を聴く