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【過去録】フランス人男性N②~あっけない終わり~

フランス人Nとの出会いとこちらの記事で綴った。

彼は○○社の社長を務め、南青山の高級マンションに住む超優秀な人だった。最初のアプローチこそあっさりしたものだったが、一回目の食事に行った後は彼からの熱烈なアプローチが始まった。よく海外出張に行く彼だったのだが、出張前に一目会いたいから会おうと言われ、一週間の出張から帰ってきたらその足で私に会いに来た。

休日はステキなフレンチカフェでランチに連れて行ってくれたりして、とにかく至れり尽くせりもてなされた。

ただ、一つ気になっていることがあった。彼は自分の話しかしないのだ。あまり私に対して質問してきたり、私に話をさせようとしない。

どちらかというと話好きな私は不満がたまっていた。私のことなど何も知らないくせに私の何に惚れてるんだ。と。

そしてあっけない終わりを迎えることになる。

ある日、彼に初めて家に招待された。広尾にある美味しいパティスリーでケーキを買ってきたから、一緒にお茶をしようとのことだった。

都内の一等地で、広くて素敵な部屋だった。でも、流れている音楽のセンスがよく分からなかった。なんとも言えない民族音楽のようなものが流れていたのだ。

そもそもあまり音楽に幅広い知識も興味もない私は、気に入った曲だけを何度も何度も聞くクセがある。

そんな私に彼はPodcastを勧めてきた。

N「Podcast知ってる?これすごくいいよ。月額そんなにかからないし、好きな曲がなんでも聞けるよ」

私「あーうん、知ってる。でも私そんなに幅広い音楽聞かないし、Youtubeで十分なんだ」

N「でも、これだと広告も入らないし、新しい曲もなんでも聞けるよ」

私「そっか、すごいね。でも私そんなに音楽興味ないんだ」

こんな感じで自分が興味の無いことは無いとはっきり説明した。その代わり、自分が興味あることも知ってほしかったからだ。

すると彼は突然、

「そろそろ暗くなってきたね、駅まで送るよ」

と言い、私を追い出した。

その日から彼からは連絡が一切来なくなったのだ。

***

これは私の単なるフランス人への偏見かもしれないが、なんとなくフランス人は自分の興味あることに対して他人から興味を持ってもらえないと、すぐにシャットアウトしようとする人が多い(気がする)。もちろんフランス人と言っても人それぞれなので一括りにするのは間違っていると思うが、私の勝手な感想である。

今まで本当に色んな外国人と付き合ったりしてきたが、本当にフランス人とはなかなか上手くいくことがない。

単に私の人間としてのノリがフランス人の好みではないのかもしれない。どちらかというとラテンっぽい性格なので、あの情緒を重視する性格にはフィットしないのだろう。と、自分で折り合いをつけることにした。笑

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