大好きなゆゆちゃんに恋人と会いに行った。
ゆゆちゃんの脱退が発表されてから、初めて会いに行った。何度目かの新宿マルイメン。
初めてゆゆちゃんに会ったのも、7年前の新宿マルイメンだった。
新宿で働いた後にそっこーで着替えて、身を飛び越えた感情ごとマルイメンに駆け込んでいた日々を思い出す。
ギャンパレ券を買ってからリリイベまでの時間は何処かで時間を潰すなんてルーティーンも懐かしい。
あの時と違ったのは恋人と一緒だったこと。
待機時間は、パンが大好きな恋人とニュウマン新宿にあるパン屋さんに足を運んだ。
もう時間だねとお店を出て歩いてる時、自分の鼓動がどんどん大きくなっていくのを感じた。
ゆゆちゃんに会えることの緊張と高揚感が入り混じってた。
リハーサルと称して歌った"ROCKを止めるな‼︎"を聞いて、ゆゆちゃんがこの先歌い踊らなくなるんだと途端に実感が湧いてしまった。意外と大丈夫だと思っていたけど、もう姿かたちを掴めなくなってしまうんだと思うと涙が出た。
sugerのイントロが流れて、恋人と顔を見合わせた。
何度も聴いてきたはずなのに「醒めないで、君のいる世界にまだいたいよ」の歌詞がなんだか新鮮で、瑞々しく感じた。
リリイベの時間はあっという間に過ぎた。
特典会が始まり全員握手に並んだ。
握手はベルトコンベアに乗せられた荷物のごとく流れ作業でオタクが運ばれていくので、ゆゆちゃんと対面した余韻に浸る暇もなく、隣にいたココちゃんに「久しぶりじゃん!!びっくりした!!」と大声で言われたことに大笑いしてた。
5年ぶりぐらい、ココちゃんの記憶力はバケモノ級だね。オタク嬉しかったよ。
そんなこんなで、ゆゆちゃんのチェキ列に恋人と2人で並んだ。ドキドキで心臓が口から出てくるんじゃないかと思った。慣れない恋人はもっともっと緊張してた。
ゆゆちゃんには耳打ちで「恋人と来たよ。」と伝えた。
「2人で来てくれたん!?嬉しい〜!」
「なんか2人似てるなあ」
「ハートに入れてくれるん?」
とか言ってた気がする。私たち2人はワタワタしててどうにもならなかった。
去り際に「仲良し?」って聞かれたから
「なかよしー!」って恋人にハグしたら
「きゃーー!かわいいっーー!」
ってゆゆちゃんが沸いてた。
そんなことを言ってくるゆゆちゃんが一番かわいかった。
その後は私だけで個別チェキに並んだ。
こう撮ろうって構想があったのに両手を広げて迎え入れられて、えっあっ大丈夫です。とキモオタムーブをかましてしまった。
「(来て)いいんだよ?」と見つめられて素直にハグされる流れまで含めてオタクは気持ち悪い。
目の前にしたゆゆちゃんは雪みたいに白くて、真っ直ぐ見てくる目は琥珀色で、くるくるの睫毛もふわふわの毛先も、全てが幻なんじゃないかと錯覚する。
「ずっと大好きだから、幸せでいてね。」
と伝えるのが私の精一杯だった。
「映画の仕事は続けたいな〜。」と話すゆゆちゃんの横顔。大好きな横顔を見て、形は違えどまだこの姿を見続けられるのかもしれないと思った。
願うことなら、この先もずっとゆゆちゃんを応援していたい。もちろん姿かたちが見えなくなっても。
私の全てだったゆゆちゃんに、恋人と会いに行けて本当に嬉しかった。全面協力してくれる恋人には頭が上がらない。
あと1ヶ月。
後悔のないように、ゆゆちゃんに会いに行こう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?