コロナ禍における大腸肛門外科の入院生活〜3日目&最終日〜
こんにちは!
KOH@メタメタ系男子です。(sle_koh)
今回は3泊4日の予定で、ひとまず予定通りに退院できたのでその様子をお伝えします!
少しシモの状況も綴るので苦手な方はお戻りください!
まず入院生活3日目。
術後1日目ですね。
少しだるさを感じながら朝4時くらいに目が覚めました。
まだ尿管は繋がっている状態です。
もし手術が朝イチならその当日中に抜く判断ができたかもと言われましたが、仕方ないですね。
尿管が繋がっているので、拘束感を感じながら起きます。
上半身を起こしたときに強く異変を感じました。
身体を起こすと同時に内臓が下に移動しているかのような感覚にみまわれました。
試しに右半身を下にして寝転がってみます。
すると同時に内臓が右下にズズズッと動いたかのような感覚がありました。
虫垂を切り取ったから、そこにスキマができて内臓が動いているのでしょうか…。
まぁ虫垂はすごく小さい臓器みたいなので、気のせいだとは思うのですが。
とにかくすごく気持ちの悪い感覚がこの日は続きました。
一定の体勢をキープしていたら気にならないのですが、そこから横になったり、起き上がったりすると異変を感じます。
「THA(全人工股関節置換術)」と違い、傷の痛みよりも腹の中の気持ち悪さが強く、戸惑いました。
そんなこんなでprime videoで「グリーンブック」を見ながら気を紛らわせます。
この映画は公開されていた時に映画館で観たのですが、とても良い作品だと思います。
検索すれば色々と情報は出てくるので、ここでは感想だけにしますが、普段はクールに振る舞っている主役の1人である、ドクター・シャーリーが笑っているシーンがとても印象的で、ドクター・シャーリー役のマハーシャラ・アリさんの芝居が作り出す雰囲気がとても良かったです。
大人になってから築く友情っていいなぁって思える映画でした。
そんな映画を観てほっこりしながら気を紛らわせてました笑
そして先生の回診があり、尿管や点滴などが抜いていいとの判断が下され、看護師さんがやってきました。
毎度のことながらこの尿管を抜くというのは気が滅入ります。
術後の痛みなど、大抵の痛みは経験したので大概の事には耐性がついたのですが、これが唯一億劫に感じているものになります。
抜く時の痛みもそうなんですけど、看護師さんにアレを見られるというのもあって嫌なことなんですよね…。
仕方のないことと、わかってはいますが。
「う゛あぁ…」
とうめき声は上げませんでしたが、上げたくなるような痛みを堪えました。
抜くのは一瞬なので声を上げる時間もありません笑
この後、尿意が来たらキチンと量が出ているのか確認のために看護師さんを呼んでくれと伝えられました。
ちなみに数時間後に尿意がきたのですが、とてつもない量がでてきました笑
でも尿管を抜いてから初めての尿なので、痛みがあります。
実は何回か経験して初めての出来事があって、尿が出きったタイミングで尿道から空気が漏れ出てきました。
管が入っていたのでその影響だとは思うのですが、今までになかったので少し驚きです。
そして、身体に繋がっているのが点滴1つになったタイミングで、歩くリハビリをすることになりました。
歩く前にまず立ち上がれるか様子をみます。
これはクリアしました。
しかし、ここでアクシデントが起きます。
立ち上がった時の血圧を測る時に起きました。
血圧を測る装置で腕をギュッとされた時にクラっとめまいが起きたのです。
その時の数値が普段の自分と比べるとかなり低い数値だったので、それで起きたのだと思うのですが、これは自分でもまずいなと感じ、まずはベッドに座りました。
看護師さんには30分後にリハビリを再開しようと伝え、休憩します。
自分でも動悸がおきているのがわかり、冷や汗もでてきました。
深呼吸しながら落ち着かせ、10分くらいは座った体勢のまま落ち着かせました。
やはり手術したばかりだから以前の自分とは違いますね。
正直過信してました。
気を取り直し30分休憩の後、リハビリを再開。
目標は病棟を一周というもので、普段の身体ならなんともない距離なのですが、術後すぐの身体には堪えました。
この時になって初めて気づいたのですが、腹の傷のせいか身体をまっすぐにして歩くことができませんでした。
まっすぐにしようとすると傷がひっぱられる感覚があり、どうしても猫背のような姿勢になってしまいます。
内臓の気持ち悪さもあり、一周がとても長く感じました。
でもひとまず目標は達成できたので良かったです。
そしてお待ちかねのお昼ご飯がやってきます。
術後初めてのごはんです。
お粥になるのは予想通りなのですが、おかずは固形物なのは意外でした。
思ったよりも制限はないんですね。
でもこのあと思い知ることになるのですが、固形物が出たからと言っていつものように早食いをしてはいけないというのを学習しました。
僕は通常、病院食ぐらいの量なら5分〜10分以内には完食するペースで食べているのですが、自分でも自覚しているくらい咀嚼量は多くありません。
なのでこのときもそんな感じで食べていたのですが、おそらく空っぽのお腹がビックリしたのでしょう。
この日はお腹の張りで一日中苦しみました。
あまりにもお腹の張りが続くので「腸閉塞」を疑い、夜の寝る前の時間に当直の先生に見てもらいましたが、腸が動いている音は聞こえているので問題ないとのことでした。
この日はゲップは出てくるのですが、おならやお通じが全く出る気配がなかったので、それで張っているのかと思いましたが、おそらくこの苦しみは食事が原因のような気がします。
なのでよく噛んで食べるのは本当に大切なことです!
寝る前にカロナール(痛み止めの薬)を飲み、この日は眠ることができました。
そして最終日の朝。
この日も4時くらいに目が覚めました。
実は入院する前からこういう時間に目が覚めることがあり、だんだんおじさん化してるのかなぁと自分でも感じます。
まだお腹の張りは感じますが、朝になってようやくおならやお通じが出てきました。
これで腸が動いていると自分でも確信が持てたので、少し安心しました。
朝ごはんもゆっくりと咀嚼を意識して食べ、カロナールで痛みを抑え、無事に退院できました。
内蔵を取る手術をしたのに本当に3泊4日で帰れるなんて、腹腔鏡手術はすごいですね。
傷口を見てみると、数ミリ〜1センチくらいの傷が3ヶ所あるだけですからね。
本当に医師の方々や薬剤師の方々、看護師の方々にはお世話になりました。
ありがとうございました。
このあと、虫垂腫瘍が良性だったのか悪性だったのかの結果は一ヶ月後になるみたいなので、またその結果も綴ることができればと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
最後の朝食。
こんな感じでお粥以外は普通のおかずでした。
おいしかったです。