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入院人間観察記

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入院生活を送る個性豊かな人たちの架空の物語。
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2022年4月の記事一覧

入院人間観察記 #18 予約変更

入院人間観察記 #18 予約変更

予約変更岡田さんがあれこれ騒いでいる横で今度は山口さんが電話をかけ始めた。どうやらコロナワクチンの予約をしていたクリニックのようだ。考えていた以上に入院が伸び、予約していたワクチン接種日を変更するのが目的のよう。

クリニックに電話がつながり担当の方と話している。目的を伝えるが、「ワクチン接種の番号を教えてください」と言われ、入院中の山口さんは手元にない事を伝える。担当の方はそれがないと変更できな

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入院人間観察記 #24 せんべい

入院人間観察記 #24 せんべい

せんべいヒデオさんが外の駐車場を眺めているその横でトシゾウさんが動きだす。看護師さんの手薄な時間帯を狙っての買い出しだ。本当に動きが俊敏で部屋の出入り口をすすすとでていく。普段ずっとベッドに横になっているはずなのにどうしてあそこまで動きが良いのか不思議である。

そんなこんなしていると、手提げ袋を持った小金沢さんが帰ってきた。小金沢さんも何やら買い出ししてきたようだ。自分のベッドに座るとさっそく取

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入院人間観察記 #23 オムツの大変さ

入院人間観察記 #23 オムツの大変さ

オムツの大変さ寝たきりの患者さんであるヒデオさんが大変そうなのがやはりトイレ。基本的には自分でトイレに行けないので常にオムツをつける事になる。オムツをつけるという事は定期的に交換が必要となり看護師さんに替えてもらわないといけない。もちろん病室での交換になるので交換時はにおいが部屋に漂う。これはオムツを使っている本人も気にかける事で、同じ病室の人も大変な部分。オムツを使うことになるとこんな感じになる

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入院人間観察記 #22 もうご飯の時間か

入院人間観察記 #22 もうご飯の時間か

もうご飯の時間かとなり同士のトシゾウさんとヒデオさんのたわいの無い話しはどんな感じかというと

「今日はなんだか天気が悪くて寒いねえ」
「今日はいつもより寒いわね」
とか
「今日は駐車場に猫が2匹いるんだよ」
「兄弟かね」
とか、そんな感じだ。

二人ともヒゲが伸びていてヘルパーさんに、「ひげ剃りはいりますか?(この病院では電動ひげ剃りを借りる事ができる)」と毎回聞かれるが、「いや、今日はやめとく

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入院人間観察記 #21 たわいの無い会話

入院人間観察記 #21 たわいの無い会話

たわいの無い会話2度倒れた山口さん、1時間ごとに看護師さんがバイタルチェックを行うために病室にやってくる。血圧が低すぎてエラーがでてしまい測れない事が何度かある。何度も看護師さんがやってくるので病室も何だか騒がしい。

そんな中でもヒデオさんはいつも通りだ。朝になると看護師さんに体重測りましたかと聞かれるのだが、ヒデオさんは適当な返事をして測った事にしようとする。それでも結局測っていない事がわかり

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入院人間観察記 #20 自分に言い聞かせる

入院人間観察記 #20 自分に言い聞かせる

自分に言い聞かせる
義理のお兄さんが病院に来る事になりそうで少し都合が悪そうな山口さん。体調が悪い事もあるのか看護師さんに愚痴をこぼす。

「義理の兄は一度言い出したら聞かない人で、おかしいくらい極端な人なんだ」

「周りが何を言っても聞かないから手がつけられなくなる、そのくらい極端な人」

看護師さんもあまり返す言葉もなく、先生に伝えて調整できるか聞いてみると伝える。そうこうしているうちに夕飯の

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入院人間観察記 #19 義理の兄からの電話

入院人間観察記 #19 義理の兄からの電話

義理の兄からの電話
ワクチン接種の予約変更で手間取っていた山口さん。クリニックとのやり取りの後に電話がかかってくる、義理のお兄さんからだ。

前回の時は、これ以上入院が長引くのであれば仕事をやめろと言われていた山口さん。そんなお兄さん、今度は実際のところを確認するべく直接医者と会って話させろ、と言っているようだ。少し困った様子の山口さん、まずは先生と話して確認してみると伝える。自分の容態も良くなっ

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入院人間観察記 #17 独り言

入院人間観察記 #17 独り言

独り言岡田さんが登山の思い出を看護師さんに話している時に「いつ帰れるんだ」という大きな声が聞こえてきた。小金沢さんだ。

小金沢さんは結構独り言が多い。ただ予定していた日よりも退院日が伸びているみたいで、それに対して不満がある様子。本人も今日帰れると聞いていた、と看護師さんに文句を言い困らせている。

看護師さんも検査の数値を見ながら検討しているので今週中には帰れるかもしれない、と伝えていた。

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入院人間観察記 #16 登山の思い出

入院人間観察記 #16 登山の思い出

登山の思い出両手が包帯でぐるぐるの岡田さん、家では自分で料理をし、奥さんに作ってあげているそうだ。そんな岡田さんは化学の先生をやった後に民間の研究施設で働いていたようだ。どちらが面白かったかと振り返ってみると、やっぱり先生をやっていた時が面白かったと。

若い頃から登山をやっていた岡田さん、その話を教えている子供達にも話していると行ってみたいとなり予定を立てて一緒に行くことになったそうな。実際に登

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入院人間観察記 #15 包帯でぐるぐる

入院人間観察記 #15 包帯でぐるぐる

包帯でぐるぐるミッションを成功させたトシゾウさん、今回は何を買ってきたのか。袋の中身はわからないが小さなビニール袋に二つほど何やら入っている模様。自分のベッドに戻ってきたら早速包装の容器を開けて食べている。

食べたあとは満足したのかベッドに横になり、そのまま眠りに入る。買ってきたものは寝る前に引き出しの奥へしっかりとしまい看護師さんに見つからないように隠す。

そんなトシゾウさんとは別に、横でも

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入院人間観察記 #14 忍び

入院人間観察記 #14 忍び

忍び看護師さんに隠していた食べ物を見つかり担当の先生に没収されたトシゾウさん、少し気持ちも落ち込んでるのが伝わってくる。だいたいいつもの過ごし方はご飯を食べた後にベッドに横になり、少し睡眠をとる。そのあとテレビをみて合間にバイタルの確認で看護師さんが回ってくるという流れだ。

いつもこの流れでぼんやりしてると思いきや何か素早い生き物がスタタタと、横切って部屋から出ていくのが見えた。トシゾウさんだ。

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入院人間観察記 #13 心のやさしさ

入院人間観察記 #13 心のやさしさ

心のやさしさ隣りの山口さんに「大丈夫か?」と声をかける小金沢さんだか悪態をつく事も多い。看護師さんが時間通りに薬を持って来れない時は、「いつ持ってくるんだ?」と怒鳴りぎみで言ったり、外の患者さんの入院の準備でベッドを移動してほしいと言われても、これまでも何度か移動しているから移動したくないと断ったり。海外出身のヘルパーさんには、「日本人じゃないからわからないんだ」と言ってはいけないことまで言ってし

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入院人間観察記 #12 寝息

入院人間観察記 #12 寝息

寝息畑で野菜を作っていた話をしていたと思えば、次は退院後にどこに行くかという話をしている。実際にはどこの話かわからないが、おそらく1円パチンコの話だろう。そこに行けば一日中時間をつぶせるし300円のカレーも食べれると。

小金沢さんが電話で話している時に、夕食の食事が運ばれてきたので電話もそこでやめてすぐさま食事を食べていた。食事を観察していると、病人も二つのパターンに分かれる。ご飯が出されてもな

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入院人間観察記 #11 大丈夫か?

入院人間観察記 #11 大丈夫か?

大丈夫か?状況が落ち着いた時に病室に静けさが戻った。その時に、山口さんの横のベッドにいる小金沢さんが一言。

「大丈夫か?」

山口さんも「ちょっとバランスを崩しただけでなんてことはない」と返す。

小金沢さんは、独り言も多いが、病室でもだれかれ構わず話しかける。電話をかける回数も多い。本当は病室での電話は禁止されているのだが、あまり厳しくないので、みなさん割と自由に電話する。

この後も電話をか

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