入院人間観察記 #12 寝息
寝息
畑で野菜を作っていた話をしていたと思えば、次は退院後にどこに行くかという話をしている。実際にはどこの話かわからないが、おそらく1円パチンコの話だろう。そこに行けば一日中時間をつぶせるし300円のカレーも食べれると。
小金沢さんが電話で話している時に、夕食の食事が運ばれてきたので電話もそこでやめてすぐさま食事を食べていた。食事を観察していると、病人も二つのパターンに分かれる。ご飯が出されてもなかなか食べる事ができない人とすぐさま平らげてしまう人。小金沢さんは後者だ。
食事が出された瞬間にそそくさと食べ始め、本当に噛んで食べているのかなと思う勢いが伝わってくる。食べ終わったかなと思えば寝息が聞こえ、お腹が満たされたあとはすぐに睡眠に入っている事がわかる。だいたい昼と夜はこんな感じで、ある意味すごい。
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