謎ポエム:眩目、沈黙、自我の摩耗……あるいは自分のスキだった銃(もの)がよく分からなくっている今日この頃
この感情をリアルで明かすのはさすがに怖いので、誰も私の顔を知らない『こちら側』の世界に不法投棄しておく。これは誰かに読ませる話というか私自身が心の均衡を取り戻すために殴り書きしたチラ裏のようなものゆえ、うっかりこれを開いてしまった人は、自分が読んでてきついと思った場所で閉じてほしい。正直、読んでて楽しい話でも精神衛生上良い話でもない。
―――――(以下、雑記、チラ裏、あるいは謎ポエムです)―――――
端的に言って非常によろしくないと思っている。慢性的に漫然と、大量の情報への暴露を続けた結果だろうか。近頃、自我が溶けて消えかかっている漠然とした自覚と危機感がある。だからって何かができるわけでもないが。
私のnote投稿とか特にtwitterとか継続的に追ってくれている人は何となく察していらっしゃると思うが、私の精神状態は近頃、甚だ芳しくない。
スキだったモノ・ゴトに対しても、これまでほどの意欲が沸かないのだ。
創作活動の著しい低迷・原則に、この感情と強い因果関係があると考えてほぼ間違いなかろう。感情というか、私の病的に神経質な精神構造に依る。
かかってる医者に正式な『病名』を訊ねたことはないが、処方されている薬はSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)である。
最初は向精神薬(メイラックス1mg)を処方さたが、『頭が働かなくなる驚くべき鎮静作用の強さ』にこれはマズイと思い、作用機序が異なるSNRI薬(ミルナシプラン塩酸塩・アメル25mg⇒在庫切れでトレドミン25mg)へと薬を変えてもらい、朝25+昼50+夜50=日量125mgで現状は安定している。
決して快方したわけではない。これ以上悪くなるのを抑えているだけだ。
今でも突如として過去の嫌な記憶を思い出したり、悪い考えがぐるぐると脳内を巡ったりして、脳のパフォーマンスが著しく低下することはある。
きっと心の支えになるものがあればいいのだろう。というか縋れる何かが切実に欲しい。銃とかおっぱいとか。銃は買う金がない。彼女が作れるほど健全な精神構造を持っていれば苦労はしない。タバコは増税値上げを見限り手放してしまった。お酒は好きだがのめりこむとマジで人生が崩壊するので警戒し、距離を置いている。最近ではゲームもそうだ。ギャンブルは勝てる見込みのない射幸心に金を浪費する愚行であり、元よりハマる動機がない。
ああ、何かに依存するのが怖い。尽くしても報われないのが怖い。時間や金を浪費するのが怖い。何かに魅せられ夢中になり心を奪われるのが怖い。
自覚しているが、私は元より依存気質だ。幼い頃から、人間関係の構築が極端に苦手で、限られた数人の友人や、そうでなければ一人で過ごす時間が多かった。今でも多人数の空間で会話の渦に加わるのは苦手としている。
子供の頃はこういった性格で、色々な人に迷惑をかけた。私は深く心から過去の行いを恥じ、他人に恥じない奥ゆかしい大人になろうと心に決めた。翻って、今はどうだ。目的を見失い、他人と関わることを恐れ、一刻も早く外的要因で死なないかなあと『ただ死ぬのを待っている』抜け殻の日々だ。
人生は素晴らしくなどない。生き続けるのは苦痛だが、自分から死に至る勇気もやる気もない。ただそれら全ての気持ちに蓋を覆い被せ、目の前から不可視化して、見ないふりをして、『今日だけは生きて居よう』と一日ずつ騙し騙しで寿命を延ばし、命の終着駅への出発日時を伸ばし続けている。
まあ、そんなことは大して問題ではない。
不安に苛まれていようが安寧に包まれていようが、どんな人間も死ぬ時は死ぬ時はどんな人生を辿ろうと最終的に死ぬ。人類皆平等に。ただその時が明日なのか、それとも10年後か、もしくは50年後かだけの違いでしかない。
恐れる必要などない些事、あるいは独力では解決しようのない有象無象のこの世の理不尽な目を逸らし、見たいものだけを見て心の平穏を保ちたい。
この世で愛が得られないなら、せめて心の平穏だけでも保ちたいものだ。
閑話休題。
この頃、私は『仕事』と称して、幾許の『報酬』と引き換えに、私の持つ知識と時間を切り売りしてある種の『提言』をさせて戴く機会を得た。
いや、仕事の内容それ自体は問題なかった。依頼主が出した条件に対して十二分な仕事を『果たした』という確固たる自負と矜持が私にはある。
私の自尊心や自己肯定感といったものはまあまあ傷だらけの埃塗れであり腐りかけで朽ち果てかけなのだが、それでも現実に定量化された文字媒体で観測可能な情報を収集する性能に関しては、人後に落ちぬと評価している。
人間が情報にアクセスするための入力媒体(ユーザ・インタフェース)がネットの検索エンジンなのだとしたら、私は検索エンジンのリストの中から適切な『鉱脈』を嗅ぎ分けて要不要に分別するBOTのようなものだ。技術が進歩する世界でマニュアル車を動かせなくなった人間に対し、適切な変速を提供するオートマチック車のトルクコンバータ……人と情報の間に介在する潤滑油のようなものだ。少なくとも私は、この活動をこう定義づけている。
ゆえに、問題はそんなことではない。
仕事をこなす途上、自分の不足している知識を再勉強して、勉強と思考と試行と再確認……PDCAサイクルを回している過程で、ふと気づいたのだ。
私の一番好きな(あるいは好きだった)拳銃が何なのか、わからない。
良かろう。世の中の99%以上の人にとっては全く以て無価値、実に取るに足らない事実だ。しかし自分がスキであり、明確に得意であるはずの分野で己のベストを決められない……判断力が鈍化しているのは由々しき事態だ。
なぜなのか。
我ながら、改めて立ち止まり冷静に考え直すと恐ろしいものがある。
何度考えても結論は出ない。
こういう組織ならばこういう銃を使うはずだとか、こういう状況であればこういう銃を使うだろうとか、こういう地域ならこういう銃が手に入るのが考えうる自然な選択だとか……現実に寄せた思考実験はいくらでも浮かぶ。
そういうノイズを全て取っ払い、自分が本当に好きな拳銃とは何ぞやと、私の理想や願望が形になったものとでも言うべき偶像、イコン、アイドルを全くの一から考え直すと……これが驚くべきことに全く焦点が定まらない。
幾つか具体例を挙げて、私の好みを検めて掘り下げて検討したいと思う。
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キンバーのセミカスタム1911……全長8.7”(221mm)重量38oz(1,077g)に対して、装弾数たったの8+1発という性能が現代で正当化されうるのか?
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ベレッタ92系の最新世代M9A4……全長221mmに重量944g、装弾数18+1発と頑張って現代に喰らいついているが、M17に負けた時代の敗北者じゃけぇ。
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SIG P210の最新版『キャリー』……全長197mm、重量822gに装弾数8+1発。スイス人の聖遺物をドイツ人から継承したアメ公が魔改造した逸品であり、嫌いじゃないし好きだが、正直1911と大して変わらん(それ以上いけない)
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FNハイパワーの最新版。全長4.7”(203mm)、重量40oz(1,134g)、装弾数17+1発。SFA SA-35の発売に触発され、本家も復刻したわけだが焼き直しは芸がないと思ったか、改良で太ましくなり昔のたおやかな面影は失われた。
百歩譲って肥満化は受け入れるとしても、なぜ先代のMark III(32oz)よりも重量が増えたのか。太くするならポリマーフレームで軽量化して多弾数化と合わせた近代化を打ち出せば、まだしもSA-35と住み分け出来た気はする。
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カラシニコフ PLK。全長180mm、重量720g、装弾数14+1発。グロック19のロシア版という風情だが、これはアルミ合金製フレームなのでグロックより100g重く、ロシア特有の7Н21徹甲弾対応。手動セフティは余計に思うが。
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フォート-28。全長200mm、重量700gの装弾数20+1発。5.7×28mm弾を使うFN Five-seveNのウクライナ版という趣だが、トリガーセフティがある代わり手動セフティは無くなり、撃発機構も内臓ハンマーからストライカー撃発に変わったことで操作感が単純に、ルガー5.7など競合他社製品より好印象だ。
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アーセナル・ファイヤーアームズ LRC 2。同社のストライクワンに300mmの銃身とカービンキットを組み込んだピストルカービン。普通、こういうのは社外製品がやるものだが、公式でこういう魔改造を売り出すあたり、中々のお茶目ぶり。銃床と長銃身を備えた拳銃はもはや拳銃じゃないんだよなあ。
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SIG P365XLスペクター・コンプ……全長168mmに重量588g、装弾数12+1発。短銃身にコンプ付きの長いスライドを合わせた変態設計。実用的小型拳銃に浪漫をひとつまみ……だが個人的にアメリカSIGをSIGとは認めていないので。
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ラウゴアームズ・エイリアン。全長210mmで重量1,009g、装弾数17+1発。ガスピストン式でコンシールハンマー(倒立型)の超高級競技用ピストル。個人的に好みだが、よく見りゃベレッタ92や1911並みに大きいんだな……。
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FKブルーノ PSD……全長230mmの重量1,100g、装弾数16+1発(7,5FK弾)。姉妹製品のフィールド・ピストルより全長で10mm、銃身長で16mm短く、重量は200g軽い。これでも相当に嵩張るスペックだが、デザートイーグルを使うよりスマートな選択だと思う。最近コンパクト版も発表されたようだ。
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フェニックスのフュージョン・タクティカル・キャリー・オプティック……全長7.4”(188mm)重量1.8lbs(816g)、装弾数17+1発。スイス製で後発のB&T MK IIや原型のスフィンクス SDP同様、アッパーフレームがアルミ製でローアフレームがポリマー製。オープンサイト無しは電装品の故障が怖い。
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まあこんな感じで、実用的な銃もイロモノじみた銃も含め、通り一遍の銃を色々と思いつくわけだが、一番スキかと問われるとどれもしっくりこない。
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色々悩んだ挙句、結局こういう『小ぢんまりとまとまった』夢の無い拳銃に落ち着いてしまう。『こういうのがいいんだよ、こういうのが』って感じ。
こういうのがいいんだよおじさんやめろ。何かこう、上手く言えないけれど良くない気がする。何かもう、頭の老化が始まってんのかね。何だか最近は銃器市場の新製品を追うのに疲れ、昔は興奮を覚えていたはずの旧型製品を『いやわかるよ、わかるけどもう時代遅れだろ』と醒めた目で見てしまう。
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あれやこれやと候補は出てくるも、アレはアソコがアレだからダメとか、コレはココがコレだから良くないよねとか、何だかそういう、下手に現実の延長みたいな愚痴やダメ出しを引っ張ってしまい、結局どれもダメじゃんて結論を投げ出す。ていうか一頃と比べ製品の高品質化と平準画一化が進んだ感があり、どのメーカーの銃を選んでも一緒やん! と思ってしまうのだ。
これが端的に言えばオタク病……情報を食い漁る豪の深い紙魚の行きつくとどのつまり、呪いとか宿痾とかそういう心の悪性腫瘍なのかも知れない。
要するに、自分の中の『夢』とか『理想』が見えなくなっていることに、気が付いてしまったのだ、今更。それに自分自身でゾッとしているのだ。
好きな銃(もの)の何がどう好きで、『夢』はコレで『理想』はコレで、『ぼくの考えた最強の〇〇』はコレだ! そんな、ある特定の分野に熱中し妄想を繰り広げるオタクであれば誰しも持つ、己の理想を託す偶像的存在。
それが思いつかなくなっている。パッと直ぐに思いつかないだけでなく、時間をかけてじっくり考えても、納得いく結論を出すことができない。
厳密にいえば完全にではないが、少なくとも拳銃に関してはそうだ。
本当に何かが、自分にとっての核心である何かが、白蟻に食い荒らされた木のように内側がボロボロに蝕まれて、崩れ落ちるような感覚を覚えた。
夢や理想は理屈ではない。『こうあるべき』に満点の答えはない。だのに満点の答えを探そうとしている。夢や理想を理屈で補強しようとしている。
何を恐れているのか。何をそんなにムキになり、躍起になっているのか。
自分は何がしたいのだろう。ふと立ち止まって考えると、『もしかしたら本当はやりたかったものなどなかったのではないか?』とラジカルで拙速な結論に至ってしまう。自分の中の言語化できない混沌とした部分を、混沌であるまま受け入れることができない。『私のやっていることには本質的には意味などないのだ』と心の中で嘯いていても、いざ実際に自分の行っている事の虚無性と対峙した時、自分自身それをうまく咀嚼することができない。
もしかすると、これを読んだ人は、私の悩みを中学生のような悩みだ、と思うかもしれないが、私の本質的な直観はむしろその逆だと思っている。
私は中学生だったあの頃に戻らなければいけない気がする。
スキだったものを理屈無くスキといえ、そこに細かい講釈だの理由みたくみみっちい金魚の糞みたいな予防線を張らずとも、胸を張ってスキなものはスキなのだ、何が悪いのかと開き直って言い切れるような、そんな勇気。
多分、今の私に必要なのは、そういった種類の『勇気』なのだと思う。
自分の『夢』や『理想』を語るのに、誰の目を気にして、こそこそ隠れて理論武装の鍍金を糊塗して、自分の自信の無さを隠す必要があるだろうか。
私には自信がない。大事なことだからもう一度言う、私には自信がない。
いつだって正体不明な他人の目を気にして、不安におびえ、イライラして考えにまとまりがない。自分の意見を語る時に心の底では自信が持てない。
昔はそれを持っていたのか、そんなものなど元々持っていなかったのかは分からない。少なくとも『根拠のない自信』だけは人一倍あった気がする。根拠のない自信は冷静な自己認識と情勢認識と絶え間ない情報収集との間で擦り切れ溶け落ちて、いつしか自我の芯金は錆びつき痩せ細ってしまった。
多様な情報の引き出しと、冷静な思考力や観察眼は確かに必要だ。しかしそれを繰り出す上で核となる、『夢』や『理想』が無ければ、そんなものは掘りつくした廃坑の鉱脈の上に打ち捨てられた掘削機械と同じではないか。
情動の枯れた泉の前で空の水瓶を持って立ち尽くし、飢えと渇きを抱えてどこにも行けず、徒労と知りつつ水の湧くのを待ち続ける旅人の心境だ。
私は情報の海から一旦離れ、自分自身に立ち返るべきなのかもしれない。
幸い、道筋はまだある。『ダイ・ハード1』でブルース・ウィリス演じるジョン・マクレーン警部が、エレベーターの立坑内にぶら下がるのに使ったMP5のように、すんでのところで正気を繋ぐ用心棒がまだ残っている。
私の好きな長物銃には、決して動かぬ明確な理想像が存在するからだ。
SIG……SWISS ARMS……SIG SAUER AG……どれほど会社の名前が変わっても変わることがない、永世中立国にして時計大国、金属加工技術は天下一品で値段も天下一品のスイス製クオリティ。古今無双の堅牢たる量産型突撃銃。
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どれほど時代遅れになろうが、YS1(やっぱり・SIG SGが・1番スキ)
ぶっちゃけて言うと、何でこんなにSIGのライフルが好きなのか自分でも良く分からん。イマドキM4カービンはおろか、AKですら200系でゴリゴリにレールが増設され近代化されたのに、SIG SGときたら頑なにベースモデルは二脚が装備されているわ、頑なに4面レールハンドガードを標準採用しないどころか、物によっては4面はおろか局所的レールの装備でお茶を濁すわ、「フラットトップレシーバー? 何それおいしいの?」と真顔で言うような頑なに時代の波を受け入れない銃であり、SG550/PE90をスイス軍に配備した1990年からこの方、頑なに進化を受け入れない滅茶苦茶に保守的な銃だ。
一頃は『世界で最も優れた軍用小銃』と持て囃されたが、冷戦崩壊からの湾岸戦争だとか対テロ戦争を経験し商売敵のM4とAKが着々と進化する中、平和な王宮に引きこもる超絶箱入り娘であるSIGは進化に取り残された。
使えないわけではない。性能が悪いわけではない。時代が進むにつれて、実射性能以外の利便性など、得るべき付加価値を持たぬだけ。与えられれば捨てるほどではないが、最先端の銃と比べて見劣りする、新規取得するなら敢えて選択肢に入れる必要が無い、微妙に要らない立ち位置の銃と言える。
流行の最先端を追う人間にとって、SIGは魅力的に映らない銃だろう。
敢えてSIGを擁護するなら、女性に例えれば、お化粧や服や装飾品などの飾り気で自分の魅力を引き上げる手段を積極的に採らず、着の身着のままの自分の身一つ、自分自身の魅力だけで世渡りをする女性だと言える。それが殆ど現実的でなく、どんなに常識外れで傲慢な存在であり、真の美人にしか許されないムーブをかましているか分かると思う。SIGとはそういう銃だ。
だから良いのだ。
追い討ちをかけるとすれば、昔は美人で持て囃されたものの、時の流れで老いていく自分を受け入れられず、モテていた昔のように振る舞ってしまう人のようである。年相応の謙虚さや愛嬌を得ることもなく、昔と変わらない振る舞いで顰蹙を買い、それを嫉妬と受け取る偏屈さ。誰も見ていない所で自分の変われなさに心底辟易し自己嫌悪するが、プライドが邪魔して誰にも相談できず、一人で勝手に孤立を深め、現状へ頑なに反発して先鋭化する。
重要なのは、自分の欠点を自覚していることだ。それでも変われずにいて自分を魅力的だと言い聞かせ、精神の安定を保っている感じが非常に良い。
きっつ! ケツ引っ叩きたくなるね。現実を見せて発狂させたいね。
あーかわいそう。かわいそうでかわいい。迂闊に触ったらメンヘラ化するタイプだこれ。時間をかけて優しい言葉をかけて陥落させて依存させたい。誰かに対抗意識を燃やしてイライラしなくても大丈夫だよ、君は今のままで充分美しいから。心配しないでも私が一生責任もってお世話するからね。
ねぇー飼っていいでしょ! ちゃんと最後までお世話するから!(脳死)
……まあ、SIG SG系のライフルを好む人の中で、こんな変態じみた執着心を抱いている人は恐らく私だけだろう(と思いたい)が、私の中でのSIG SGに対する現状分析と、独特な意味で持っている好意を言語化するとこうなる。
銃を擬人化した作品は古今様々あるが、少なくとも私自身の感性によってSIG SGを擬人化したら、メンヘラ美人の行き遅れお嬢様になるんだよなあ。
口悪いだろう。常に闇のオーラ()まとってそうだし。声は高くて冷たい女王様気質か、低くてじっとりしてお淑やかさ()を拗らせた感じも良き。ジト目も良いが三白眼・四白眼でも良し。すげーな誰得の属性特盛じゃん。
妄想大回転。どうやら私はまだ正常らしい。お医者さんは匙を投げるかも知れないが、私調べで大丈夫だから大丈夫に違いないのだ(循環参照)。
みんなもSIG SGをすこって一緒にメンヘラ共依存の沼に……堕ちようね!
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あれですよ、身勝手なねこの家来(下僕もとい従僕)に好んで成り下がる人間の気分ですよ。貴方が主人で私が従者。ニコニコしながらお尽くしして骨抜きにして依存させて管理したい。どっちが本当の主人なのか言ってみ?
勘違いされては困るのだが、ホンマモンの欠陥商品じゃダメだ。基本的に優秀であり、ハマる場面にハマれば滅法強いのだが、潜在パフォーマンスを鈍らせる面倒臭さやポンコツ属性も同時に抱えていないと面白みがない。
単に聞き分けが良く便利で優秀な銃が相棒じゃ『つまらない』わけ。
こういう風に考えると、私が最先端の拳銃界隈に『ついていけない』のは業界全体の進歩が進んだことで、つけ入るための絶妙な隙というか、欠点や粗のような物が潰されたエリート揃いになってしまい、実は微妙な性能だが優秀な面してお高く留まった嫌なヤツが少なくなったのが理由なのかもね。
現時点でのターゲットは、.357SIGや10mm口径がいいのではと思ったり。7.5FK(7.5×27mm)もいいし、そう考えれば5.7×28mmなどピッタリだ。
ある程度普及しており、ある程度の性能と有能性がバトルプルーフとして示されておりつつ、何らかのダウン要素で普及が阻害される類の銃ですな。
個人的な好みでは、7.62×25mmトカレフとか大好きなんだけど。この弾が撃てる現代銃で言うと、中国ノリンコのSIG P226コピー、NP762ぐらいしか候補が無いのよね。あとはパキスタンのコピー銃がちらほらあるぐらい。
あれ、そう考えると依存対象を探すメンヘラ属性なのってSIGじゃなくて私の方なのか? 銃の所為じゃなくて私が拗らせてるだけ?(それはそう)
それはそうとして、やっぱりSIG SGは一筋縄では行かないお高く留まったメンヘラ美人の行き遅れお嬢様であってほしい。私に依存してくれ(願望)
まあ本当に使い手に依存(肉体的依存)する銃は、M16/M4カービンでのDI方式のように機関部の汚れが激しく、ガスピストン式と比べて清掃頻度が高くなる銃なんですけどね……SIGは腐ってもAKクローンゆえ冗長性はある。
なんか話の趣旨が段々ズレてきたような気がしてならないな……(苦笑)
現行製品の拳銃に、SIG SG系ほど熱狂()できるモデルがあるのかという話なのだが、これは中々に難しい物があるな。拳銃で一定以上のクソ高価なモデルとなると競技用の1911が大半を占めるが、私は1911好きじゃない。
ていうか1911、SIG SG系より3倍以上年上のババア・ザ・スーパーだし。年季が違い過ぎて比べるのもおこがましい。どんなに若作りしても年寄りの匂いは隠せねえぞ。世代的にはベレッタ92系がSIG SGに近いが、正直言って92も別に大して好きではない。私はバイオハザードは2から入門したので、ハンドガンはベレッタよりブローニングHPやH&K VP70派なのですな。
ブローニングHP……ハイパワーか……FNの復刻版……ウッ頭が……。てゆーかハイパワーも1935年生誕、御年87歳の大概ババア・オブ・ババアだかんな。
ともあれ、SIG SG550(PE90/FASS90)の生まれた1990年縛りで言うならH&K USP辺りが、確かその年代の生まれだった気がする。あと少し遅れるが1998年にはシグプロ、SIG SP系もローンチするな。PS版バイオハザード3で民間軍事会社U.B.C.S.のサイドアームとして、SP2009が使われていた記憶。
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あー……なるほどね。後発でポリマーフレーム化の波に乗り、グロックの単純コピーでない独自路線を志向して、中途半端に近代化した銃の世代か。
わかる……わかるけど……SIG SGほどの熱狂は感じられない……何か違う。
私はぶっちゃけ嫌いではない。USPなんてエアガンも持ってるし。確かに現代で見ても性能は悪くないけど、新規に銃を買うとすれば敢えて選択肢に入れる必要が無い、絶妙な要らなさの銃ではある。現代はストライカー式が全盛なので、ハンマー式は好かれんのだな。私はハンマー式のが好きだが。
まあ年代がマッチしてるからと言って、「今日からこいつに惚れることに俺は決めたぜ!」とはならないのが好みの面倒臭いとこだが。考える要因の一つとして、頭の片隅に置いていてもいいかも知らんね。覚えておこう。
みんなは実際どーよ? 鉄砲に限らず、自分の好みの分野で現在進行形のマイ・モスト・フェイバリットを一瞬で思い浮かべ、言葉に出来るかい?
私は半分出来たが、半分は出来ていない。半信半疑といったところだ。
何かをスキになるということは理屈じゃないということが良く分かるね。
みんなも自分の好みをよくよく内省して掘り下げ、言葉で解体してみると自分でも今まで気づかなかった、己の心の深淵と対面できるかもしれない。
そんなもの、見たくも知りたくもないって? そりゃ『健全』なこって。
自分でもどんな拳銃が『スキなのか』、『スキになれるのか』、あるいは『スキな物とまだ出会えていないだけなのか』、私はまだわからずにいる。
けれど、モヤモヤを言語化したことで気分は大分落ち着いた気がするね。
何かビビッとくるような『愛せるヤツ』と出会えることを願うばかりだ。
面倒くさい人でごめんね。特に話のオチも意味もないのだ。
そろそろ終わろう。ここまで読んでくれた人はお疲れ様でした。
【謎ポエム:眩目、沈黙、自我の摩耗……あるいは自分のスキだった銃(もの)がよく分からなくっている今日この頃
おわり】
From: slaughtercult
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