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音楽:隅に置けない、粋なトラック3+α

【序・素人雑食リスナーの音楽概論(ヨタバナシ)】

よく来たな。

ドーモ。ある時は物書きワナビー、ある時は銃オタクかぶれ、またある時は辛い麺探究者、然してその実態は人畜無害な公衆の敵、slaughtercult だ。

今日はリハビリがてら、「#スキな3曲を熱く語る 」に投稿しようと思う。

私はジャンル横断的に浅く広く聞く雑食(雑聴?)タイプの人間で、特定の分野への拘りというものがそれほど強くはなく、ジャズでもクラシックでも演歌でも歌謡曲でも、J-popでもラップでもメタルでも電子音楽でも何でも出された音楽は『取り敢えず聴く』。しかし私は『好き嫌いが激しい』。

自分の波長に合わない音楽は、聴き始めの数秒で即切りする。大抵の音楽がその範疇に属する。耳に馴染む音楽というのは、数を聞きこなす内に自然と定まってくる。それを固定観念とか老害化の始まりとか、ひねた言い回しで表現したいなら好きにしろ。大事なのは波長、重層化した音作りの流れだ。


思うに、音楽という物は波長(グルーヴ)である。

歌詞などという要素は、波長をある特定のバイアスへ分かり易く解釈させる一助になる道標、目には見えない空間に音の広がりで描き出した『世界』を舗装する一本のレールに過ぎず、究極的には後付けでしかない。根源的には音楽とはシンプルな音の集合体であり、耳障りの良い歌声や心を擽る歌詞で上辺を繕おうとも、根底に流れる波長こそがその音楽の個性を決定づける。

この意見には賛否両論あるだろうが、少なくとも私はそう解釈している。


端的で分かり易い表現が出来ないところに、私の筆力と日本語能力の限界を感じるが、『音楽は言葉に出来ない流れが大事なんだよ!』ってことだ。

ノレる音とノレない音とか、そういうざっくばらんな解釈で構わない。


人は誰しも無意識に、自分固有の波長を持っている。これはグルーヴという言葉を、単純にリズムと言い換えてもよい。心拍や呼吸、物事への距離感や感情の機微、それらを全てひっくるめたパッケージとしての個人の波長だ。

私の場合、その音楽が自分の波長に合うかどうかで視聴を続けるか決める。

判断材料は肌感覚的(なんとなく)なもので、とても口で説明できるようなものではない。似ている音楽でも合う波長と合わない波長があり、自分でも基準は良く分かっていない。要するに『勘』とか『気分任せ』という他者の信用には到底値しない価値基準だが、自分自身では存外それを信じている。


私は音楽を聴きながら、頭の中で解体する。演奏が早く処理が追い付かない曲もあるが、流れに身を任せれば、自ずと『波長』の全体像は見えてくる。

結論。私の好みの音楽は『面白い音』だ。頭の中で音の構成要素を分解して気持ち良くなったり、感心したりする音楽が好きだ。このドラムのリズムにこのベースラインを被せるんだとか、この歌詞は七五調にちゃんと調整して伴奏との食い合わせを考えてるなとか、そういうのだ。難しい話ではない。

音楽を作るにはセンスが要るが、歌詞を作るのにもセンスが要る。それらはあくまで別々のセンスであり、二つを重ね合わせて両立させるにはまた別のセンスが要る。歌詞のある音楽は、インストだけの音楽よりも制作難易度が跳ね上がると個人的には考えている。試しにアニソンで例を挙げてみよう。

アニソンと聞いて一笑に付したヤツは、ここでブラウザバックして結構。

(以下は好みの歌詞付きの楽曲の例であり、ベスト3曲でないことに注意)


【例1.島谷ひとみ「ANGELUS -アンジェラス-」】

犬夜叉の最後期OPだ。圧倒的な歌唱力に裏打ちされた、覚悟のキマり具合をバチバチに感じる。幼少期にこの曲を聴いた私は、ダイナミックなOP映像もそこそこに、「とんでもねー歌ウマネーチャンだな」とブッ魂消たものだ。

実際、幼いながら記憶に残っていた『亜麻色の髪の乙女』のカバー曲などで歌手にはそれまで若干のイロモノ臭を感じていたが、演歌出身の背景もあり基礎力が凄い。ゴリゴリのアップテンポなダンスミュージックだが、歌声が声量も伸びやかさも曲に負けておらず、ハッキリ言ってアニメ版・犬夜叉のOPと言ったらコレというぐらい、記憶を上書きするレベルで完成度が高い。

ややもすると中二病な歌詞を、実にスカッと爽やかに歌い上げつつ、節々に演歌由来の歌い方(ゆ~ら~ゆ~ら蜃気楼~越えて~とかね)もチラつかせ如才無く卒無く隙が無い。全体的に緊張感のある伴奏も、サビまでの道筋を熱烈に盛り立てる。ラブソング嫌いな私が好きなラブソングの一つだ。


【例2.元ちとせ「語り継ぐこと」】

Blood+の初期EDだ。アニソンであるが、歌手が鹿児島県の奄美大島出身でゴリゴリの民謡歌手(唄者)であり、音楽の土台となる基礎力が半端ない。

曲を俯瞰すると、歌手の民謡的なバックグラウンドを遺憾なく押し出しつつ押しつけがましくはない、のんびりとした流れの中に、現代的に磨き上げて嫌みの無い心に染みる歌詞をサラリと載せた、素朴だが味わい深い音だ。

伴奏はリズムを提供する程度のシンプルなもので、楽曲の魅力をほぼ歌手の技能に依存するという離れ業を、アニソンという形で確り成立させている。

唯一の欠点は、YOUTUBEで公開されているShort版は曲の1番までで、実際にアニメで使われている曲の2番(これもいい歌詞だ)が聴けないところか。

別に私が鹿児島県人だから同郷の味方をするわけではないが、中孝介などの歌を聴いても(幸いにもこの方は、グレートサツマンアンヘスティバルにて生唄が聴けた)、民謡出身者の音楽の才能は実に素晴らしいことが分かる。


【例3.EGOIST『Fallen』】

PSYCHO-PASS 2のEDだ。何だかんだ、例が全て女性のアニソンとなったのは単なる偶然だが、比較には丁度良いだろう。EGOISTは音楽グループ名であり歌手はcherryという名前だ。元はアニメ『ギルティクラウン』のヒロインが歌っているという『体』で立ち上げたプロジェクトであり、cherryが実際は何者なのかは不明だ。ライブでも上記アニメのヒロインのホログラム映像を使う『役作り』の徹底ぶりで、顔出しは基本的にしない方針なのだろう。

……と思って情報をググっていたら、何と今年、2021年6月6日のツイートでreche(リシェ)という別名義を用いて、ソロ活動を始めるという情報を見て何というか、ホッとした。背景はともかく、歌の実力は確かだ。2,000人超のオーディションを勝ち抜いた(Wikipedia情報)ワザマエは実際スゴイ。

純粋な歌唱力の点を見れば上記の2人に劣りはするが、supercellのryoによるややもすると味付け過多な作曲と、cherryの透明感のある甘い声でブレスを強調するゾクリとする歌い方が、良く絡み合ってジャンクな趣を感じる。

不穏で攻撃的なベースラインにゴリゴリの電子音を乗せた伴奏は、蛍光色のお菓子にガッツリ利かされた合成香料や甘味料のようで、食べ過ぎると舌が馬鹿になるが、それを摂取することでしか得られない特有の快感がある。


まあ、例はこんな感じで良いだろうか。私が単純に、歌詞の良し悪しだとか歌手の好き嫌いだけけで曲を選ぶわけではないことが分かって頂けたろう。

例を挙げる時点で3曲消費してしまったわけだが、構わずに話を続ける。

ここで私の現時点での一番好きな曲を上げさせてもらうが、これは残念だが恐らくSpotifyのリストに入ることは望めないので、番外とさせてもらう。


【破・番外ベスト曲.x髥莏「 」】

曲名は誤植ではなく、実際に無題なのだ。界隈の文化らしい。現在のところYOUTUBEとSoundcloudで視聴可能。Bandcampで公開されておらず、DLして好きなだけ聞けないのが残念なところ。Spotifyでも公開はされていない。

う~ん。6分45秒に凝縮された、至福のガチガチのガチである。名前の無い『界隈』から立ち上がり、スワンソングとしてリリースされた曲は、色んな音楽をジャンル横断的に繋ぎ合わせた歪な構成なのだが、実にシームレスに自然で美しい。殆ど狂気的な作り込みで、聴いているこっちが狂いそうだ。

荘厳に立ち上がるシンフォニック・ダブステップから、劇の随伴を思わせるチャーミングな演奏、再び荒々しいダブに被さる合成女性音声、打ち込みにストリングス、ピアノの間奏と電子不協和音、ジャジーなベースラインからチップチューンに繋ぎ、拳を振りたくなるような勇ましい打ち込みの鼓舞でメインテーマに戻って来る。搦手を使っているようだが、実際には正統派のクラシック的お作法で曲が展開していて、最後はしめやかに幕を閉じる。

嵐の吹き荒ぶ極北の島の荒涼たる自然のように、聴き手を高みから睥睨して引きずり回す、高圧的だが魅惑的で心を掴んで平伏させる禍々しい美しさ。

正に『禍々しい』という表現が相応しい、変幻自在な音の魔王だ。これほど凄まじい執念で音を作り込んだ素晴らしいセンス、作者のx髥莏(虚像)は必ずやこの世のどこかで名前を変え、音楽を作り続けていると期待したい。


ここまでが言わば私のスキを語る前提であり、言うなれば前菜だ(笑)

というわけで、ここからは真面目に『スキな3曲』を語るとしよう。改めて考えると、スキな3曲と言っても絞り込むのが難しい。歌モノ3曲を女声曲のアニソンで絞ったように、極端にジャンルを絞り込んで語った方が良いか。

だが、私は冒頭で語ったように、かつベスト曲に挙げたように、ジャンルを横断して聞くタイプの人間なので、下手に絞り込むのもまた気に食わない。

私は特に最新の音楽シーンを追うほど、音楽に熱心なリスナーでもないので発表時期に拘らず、鮮烈な印象を受けた曲をボチボチ挙げていこうと思う。


【スキな曲1.Jazztronik「The City Beyond -幻」】

EGOIST、x髥莏と電子音楽の流れが続いていたので、波長に合うこれもまた電子音を駆使した、ジャズとハウス音楽を融合させたJazztronikの超大作だ。

10分34秒のガチ曲なので腰を据えて聞く必要があるが、これまた素晴らしいエレクトロ・和・ジャズなのである。始まりは一音ずつ鳴らして、終わりは一音ずつ消していく、ある種のクラシック音楽を思わせる凝った作り込みも個人的にはウマウマ要素だ。曲の構成としては、同じテーマを繰り返しつつゆっくり進行して少しずつ変化を加え、あるタイミングで劇的な変化をして最後にはメインテーマに回帰する、ベスト曲の「(無題)」でも用いられたカットの切り替えやカメラワークの動きじみた転調と、何気なく散りばめた伏線たちが『ある瞬間にビタッと焦点が合う心地良さ』の構成が、ここでも威力を発揮している。その点、ジャズでありながらクラシック的でもある。

例が新しくて申し訳ないが、モーリス・ラヴェルの『ボレロ』ほどテーマを繰り返すのは、現代だと流石にくどい。類似した曲調が一定周期で循環するフツーの歌モノ音楽ではなく、こういったどこに着地点を見出すか不明瞭な転調を繰り返す曲で、〆るべきところを〆る形でテーマに回帰するからこそ意外性と再発見の間で、筆舌に尽くしがたい快感の波が押し寄せてくる。

緩やかな進行の背景でハイスピードで打ち込まれるリズムマシンと、手綱を握るように朗々と鳴るピアノ、途中から挟まれる琴の音が現代的な電子音に溶け込み、悠然と格調高く場を支配する。機械的な琴の反復のあわいに響く謡が荘厳さに拍車をかけ、ストリングスに一時後退しフェードアウトすると一気にトーンダウン、琴とストリングスの雅楽的な演奏で、聴き手を一気に引き込んでからのメインテーマに回帰。冬を超えて春を迎えた木々が一斉に花を咲かせるように盛り上がり、ラストスパートに琴のフラッシュバックを挟んで、花が一枚ずつ散るように一音ずつ引いて、緩やかに終焉を迎える。

余裕の無い時に聞くと正直かったるくて仕方がないが、ふとした時に聞くとやはり名曲だなぁとしみじみ感じるのだ。聞くのに体力を使う曲ではある。


【スキな曲2.Dexter Gordon「Those were the days」】

Jazztronikでジャズの流れが来ているので、ここらで本格的なジャズ、それもビーバップを一献。マイルズ・デイヴィスやジョン・コルトレーンの信者は静かにしておいて欲しい。私は生粋のジャズ好きではない下手の横好きだ。

原曲はアルバム『Tower of the Power』の4曲目に、〆として収録されているロシア民謡『長い道 Дорогой длинною』を元にした定番曲だが、ここでは折角だからデンマークのコペンハーゲンのライブ演奏動画を張っておく。

CD収録版よりも穏やかな立ち上がりから繰り広げられるのは、端的に言って最高の一言であるアレンジ演奏だ。CD収録版より気持ちサックスのピッチが高い気がする。デクスターに頻出する後ノリも1971年と後年の演奏にしては控えめで、秀逸なアドリブも加点して、彼の演奏の中では聴き易い部類だ。

Those were the days(あの頃よ)と懐古的な英語の曲名や、哀愁たっぷりで奏でられるジャズのメロディの魔術で真面目な曲のように思えるが、大元のロシア語による演奏では風刺的な歌謡の意味合いが強く感じられ、そこから再びこちらに戻って来ると、同じテーマの感傷的な部分を豪く引き延ばして大袈裟に演奏してみたもんだと、妙な可笑しみが込み上げて味わい深い。

馬鹿にしているようだが、普通に名曲です。デクスターは本当に『泣き』を吹かせると上手いよね。動画がブツ切りで終わってしまうのが惜しまれる。


【スキな曲3.Yngwie Malmsteen『Trilogy Suite Op.5』】

ちょっと湿っぽくなったので、気分を変えてギターの神様・インギー様を。

私とて『トリロジー』しかCDを持っていないので、インギー様を訳知り顔で語るのは憚られるが、一応言っておこう。インギー様はCDのジャケ画像こそネタにされるが( " Yngwie Malmsteen Trilogy " でレッツ画像検索。ギターの先から炎を噴き出して、ドラゴンと戦っているインギー様が拝める)、彼のギターの速弾きテクがウィザード級のワザマエなことに疑いの余地はない。

ギターの速弾きというと『ただピロピロ音を出しているだけ』と馬鹿にする向きもあるだろうが(私はしていた)、イングヴェイ・マルムスティーンのこの曲を聴いて印象が変わった。ここまで突き詰めると神々しさすらある。

往年の三大ギタリストと言えば、エリック・クラプトンとジェフ・ベックとジミー・ペイジというのは有名だが、インギー様の速弾きとクラシックから影響を受けた(YOUTUBEの日本語字幕付きギター講座動画で語った)という哀愁漂うメロディの両立は、往年の三大ギタリストと全く異質な、別次元の凄みを持った(彼らが劣るとは言っていない。私はエリック・クラプトンの演奏も好きだ)ギターの爪弾きを聴かせてくれる。とにかく速くてスゴイ。


【急・以下余談】

さて、スキな3曲を語り終わったのでさっさと終わるべきなのだが、どうせ総体的に見ればとうに3曲をぶっちぎっているので、関係なくもう少しだけ話をしようと思う。どうしても紹介しておきたい粋な曲たちがあるでな。


【余談1.Snail’s House「Warp Star」】

Snail-Chanカワイイヤッター! 日本発、カワイイ電子音楽。Ujico*=サンは最新の『Pâtisserie Snail』も見逃せないが、数ある曲の中どれか一曲選べと言われたら、寂寥を帯びつつ疾走感溢れるクールなこの曲を私は選ぶかな。

ま、背景画像にSnail-Chan(Ujico*/Snail’s Houseの看板キャラだ)描かれてないんですけどね! 『星のカービィ』のカービィと『Mother』シリーズの主人公(ネス)、『スーパーマリオ・ギャラクシー』のロゼッタが描かれた画像からも分かる通り、(任天堂の)ゲーム音楽をリスペクトした曲だ。

Snail’s Houseの良さを語れと言われても一口には語り尽くせないが、単純なカワイイ志向だけじゃない、さりとてゴリゴリのハウス志向の電子音楽にも振り過ぎない(そこが同じ日本のカワイイ電子音楽、Moe Shop=サンとの違いで、彼はかなりハウス寄りの音楽性だ)、キャッチーかつ中毒性のある特有のメロディを以て、一曲一曲を聴き応えある音楽に仕上げている。

この曲はかなりクール目な仕上がりだが、宝石箱じみたカワイイ=ソングも山盛りに詰まっているから、気になる人は公式を見てみよう! この作者はSpotifyもSoundcloudもBandcampも、当然だがYOUTUBEにも曲を上げるなど精力的に活動されているので、大概の媒体でSnail-Chanと会えるだろう。


【余談2.Snail’s House × Moe Shop「Pastel」】

先述のMoe Shop=サンとUjico*=サンとの合作。この曲でも大分ハウス風の仕上がりになっていることが分かるが、Moe=サン単独の曲だとより特有の癖が強くなる。この曲はUjico*=サンが関わっているので、癖が中和されて電子音楽ニュービーでも割と聴き易いのではないか。あと背景がカワイイ。


【余談3.graphiqsgroove「azurite JzDnB」】

私がPCでネットを始めた初期から聞いてるgraphiqsgroove=サン。かれこれ10年以上、独自の世界観で電子ジャズを製作されているが、市場の認知度が今一つアレなのではと思って宣伝しておく。投稿頻度に波があるが、近頃は再び精力的に新曲のアップロードを始めており、復活の兆しかと一人勝手にwktkしている。一応Spotifyにもアップロード曲はあるが、数が少ない。

この人の曲の特徴は、音作りがシンプルで聴き易い。音楽の基礎がカッチリ押さえてあり、一方で自己主張が強過ぎないので、作業BGMとして流すにも適している。電子音楽に慣れてない人は、慣れるまで耳が痛く感じるかな。

初期の曲はハウス方面で割と冒険をしたり、実験的な曲も多く手探りで音を模索しているが、年を経るに連れて音楽性の洗練を如実に感じる(ちなみに私は初期の『Sketch』や、変化球狙いの『Collage』が好きだったりする)。

そんな彼の資質は、曲名のJzDnBにもあるようにジャズ・ドラムンベースで発揮される。疾走感のある打ち込みの裏でベースラインに和のエッセンスもふわりと匂わせたり、聴いててニヤリとする要素を仕込んでくれている。


【余談4.Sakuzyo「∀rkadia [Illusion] 」】

どうしてもっと早く知れなかったのかと後悔している人。電子音楽なのだが近年の作品の音作りの洗練具合はJazztronikに引けを取らないが、私としては過去作の『AngelFalse』ぐらいバキバキに尖ったカッコイイ系の電子音楽が好みではある。そのため、敢えて最新作でないこの曲をチョイスしてみた。

日本の電子音楽シーンも掘ると奥が深い。Snail’s Houseやgraphiqsgrooveを貶しているワケではないが、Sakuzyoの曲の洗練具合と比すると、やっぱりある種のアングラ音楽感はある。それが彼らの持ち味であり、良いのだが。

惜しむらくは、YOUTUBE公式チャンネル上に公開されている曲数が少なくて違法アップロードが多いということ。SpotifyやSoundcloudであればもう少し色々な曲が挙げられているので、そっちで聴くかAmazonで買い切るか。

個人的には『AngelFalse』のCD版が欲しかったが……どうやら同人即売会で限定販売だったようで……中古の流通も無く入手不可能! 今更、わざわざ音質の悪いMP3圧縮音源でダウンロード購入なんかしたくないんだけどな。


【終わりに】

毎日聴いているお気に入りの音楽や、自分の人生を変えた曲、みんなに知ってほしい「今の推し曲」など、あなたの大好きな曲について熱く語ってください。想いがあふれた結果、3曲以上になってもOKです。

――あなたの大好きな曲について教えてください!お題企画「#スキな3曲を熱く語る」で募集します。  note公式より引用

今回は公式から『3曲以上になってもOK』と言質が取れており、実質的にはスキ曲は3つだけなので規制範囲内と自己解釈し、自分勝手にやりたい放題やらせてもらった。10曲以上あるが、ルール違反は無かった。いいね?

今回の記事を仕上げるために、他人に曲紹介するためだけに作ったSpotifyのアカウントを久しぶりに掘り起こした。一応、今回の紹介曲もx髥莏を除きまとめているので、Spotify使いの方は下のリストから聴いてみてほしい。

あと、クッソどうでもいい話だが、遥か以前に作ったまま塩漬けにしていたリストが残っていたので、この際ついでに公開しておく。下記は上記に比べ毒の強い音楽(ニューメタルやゴアメタル、インダストリアル系)が大量に入っているので気を付けた方がいいぞ。Jazztronikの『The City Beyond』が上下のリストどちらにも入っているのには、我ながら苦笑を禁じ得ないが。

世の中はもう暫くインドアウェルカムな時世が続くだろう。日本の音楽家も海外勢に負けじと大和魂を燃やし、内外で切磋琢磨してアツくイキな音楽をこれからも作り続けていただけるよう、一リスナーとして願うばかりだ。


しかしね。三木俊雄フロントページ・オーケストラの『ストップ&ゴー』がSpotifyにアップロードされておらず、皆様に紹介できなかったのが心残りで仕方ない。一作目『ハーモニー・オブ・ザ・ソウル』は、フロントページ・オーケストラ名義のアカで上がってたんだけどね。三木俊雄=サンがこれを読んでるとは思えないが、頼みますよ。アカウント持ってるなら、二作目の『ストップ&ゴー』もSpotifyにアップロードしてください。あのアルバムの『By Any Means Necessary』を美の壺のBGMで聞いて、一目惚れしてお宅のアルバムを買ったぐらいの名曲なんですよ。つーかお宅ら、YOUTUBEアカも微妙な動画しか挙げてないでしょ。ていうか三作目はまだ出さないの?

ネットだったら、どんな音源でも手に入るだなんて甘いこと考えるなよ?

どうでもいいが、ついでだからフロントページ・オーケストラも聞いとけ。

私はアナログ民だから、CDが手元に無いと落ち着かないの。だから、どの道どれだけSpotifyでリストをまとめようが、結局自分のPCで聴くしかないの。

まあ、いい加減に蛇足が過ぎたかな。もう終わろう。以上。


【音楽:隅に置けない、粋なトラック3×3+α おわり】

From: slaughtercult
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