カラーズ/ダンス
私がまだ20代の頃、建設現場から車で移動中、その曲はカーラジオから流れてきました。
ゆったりとして落ち着いたピアノ曲でした。わずか1年足らずでしたが、ピアノを習った事がある私にはピアノの曲は興味がありました。
余談ですが、私が習っていたのは、カトリック信者である女性の先生で、教会の中でレッスンを受けていました。私はその先生を裏切ってしまったんですけど、その話はまたいずれしたいと思います。
最初は、落ち着いた曲、美しい曲だなあ、くらいで聞いていたのですが、途中でテンポアップ、流れるような、跳ねるような曲調に変わりました。そこからです、私の心がわしづかみされたのは。私は車を止めて、その曲に聞き入ってしまいました。ラジオで流す曲としては長い曲でしたね。
また聞きたい、なんと言う曲だろう、そんな思いで曲が終わってからのDJの声に耳を澄ませていました。
お送りした曲は、ジョージ・ウインストンのオータムよりカラーズ/ダンスでした。秋に合う曲と言う事で御送りしましたが、いかがでしたでしょうか?
うんうん、秋にピッタリだったぜ。とすぐにメモを取りました。
たぶん、ふたつの曲がメドレーになっていて、最初のゆったりした部分がカラーズ、テンポアップしてからがダンスなんだろう、と思いましたね。
木の葉は舞い散り、秋風が吹く、まるでダンスしているかのように。と言うイメージが頭に浮かびました
翌日、早速レコードを買いに走りました。目的のレコードはすぐに見つかりました。さらにジョージ・ウインストンの他のアルバム、ウインター(冬)も発見。しかし、とりあえず、アルバム・オータムだけ買って帰りました。
レコードに針を落とすと、昨日聞いたメロディーが流れ出しました。
おお、この曲この曲・・・
それから何回そのレコードを聴いた事でしょう。
今でも、秋と言うと、このレコードの事、それと、真野響子さんと北大路欣也さんが主演した、映画 「燃える秋」 を思い出します。
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