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家系図②祖父母の戸籍と旧土地台帳の写しの請求

前回取り寄せが必要な戸籍について確認したので、
父方・母方の祖父母の戸籍を郵送で請求します。

戸籍の取り寄せに必要な書類

取り寄せたい人の本籍地がある役所に戸籍請求書を送付します。
送付先は各役所のHPに記載されていますが、
複数の庁舎がある場合、郵送の受付は本庁舎のみだったりするのでよく確認するようにします。

①戸籍謄本等請求書(郵送用)

各役所のホームページに様式が掲載されています。
ちなみに各自治体で様式はバラバラで、必要な項目を網羅していれば手製の様式を使いまわせるそう。

出展:家樹~kaju~

家樹~kaju~さんのホームページでオリジナルの請求様式を配布していて、かなり使いやすそう。
記載方法や申請の流れについても一通り記載してあって、とても参考になります。

戸籍謄本等請求書には、「出生から死亡まで」「取れる戸籍すべて」が欲しい旨を記載しておくとよいそう。
用途は「家系図作成のため」で問題ないようです。

②本人確認書類のコピー

運転免許証があればOK。
免許証がなければ複数組み合わせたり、マイナンバーを使う場合は黒塗りする必要があります。戸籍謄本等請求書や役所のサイトに詳しく記載してあります。

③請求対象者との関係が分かる戸籍のコピー

請求する対象者と自分の関係を証明できる戸籍が必要です。

例えば、祖父の戸籍を請求する場合は2つ
・自分の戸籍(両親の氏名が記載してある)
・両親の戸籍(祖父母の氏名が記載してある)
自分が独身で両親の戸籍に入っている場合は、自分の戸籍謄本を取れば筆頭者の両親の欄に祖父の氏名が記載されているので、1通で済みます。

祖父母までは1通か2通で済みますが、それより上の直系尊属になるとその分のコピーや、分かりやすくするために家系図の添付をするとよいそう。

④定額小為替

郵送で請求する場合、手数料の代わりに定額小為替を同封します。定額小為替は郵便局の貯金窓口で購入できます。
郵便窓口と異なり、貯金窓口は平日16時くらいまでです。
・戸籍 全部事項証明書(戸籍謄本)450円
・除籍 全部事項証明書(除籍謄本)750円
・改正原戸籍 750円

定額小為替1枚あたり200円の手数料がかかるので、
何通取れるか不明な場合は1000円分を10枚など多めに入れておくのがいいんだとか。
余った分は定額小為替で返送してくれるそう。

2023/7/29追記:小為替のお釣りが出ないように送ってほしい記載のある役所が増えているようです。
手数料を払うのは役所も同じです。役所の負担を減らすため、多めに入れるのは手数料と同額の小為替にしてください。

⑤返信用封筒・返信用切手

自分の住所と宛名を記入した返信用封筒に切手を貼って同封します。
返信用封筒は各役所で用意している場合も。(その場合は返信用切手だけ同封します)
封筒に入りきらなかったり切手が足りないときは電話で連絡をしてくれるそうです。その場合、封筒や切手を追送する必要があります。

何部取れるか不明な場合は、あらかじめ大きめの封筒(角2封筒)にしたり、切手を多めに入れておくと先方が困らずに済みます。切手も余った分は返送してくれるそう。

ちなみに長3封筒にA4を4枚以上入れると84円では足りなくなることが多いです。

祖父母の戸籍一式を保管していた父

両祖父の戸籍を請求するために、
両親に両祖父の生年月日を確認しました。
そうすると、父から「祖父の分も祖母の分も、相続手続きで使用した出生から死亡までの戸籍が一式あるので送る」との連絡が!
これはかなりラッキー。
ただし、父方の祖父母は2人とも亡くなったのが5年以上前です。
祖父の軍歴証明書を取り寄せる際に支障にならないよう、念のために日付が新しい戸籍謄本も取り寄せることにしました。

戸籍謄本等請求書の送付

父方は除籍謄本、改製原戸籍の昭和・平成の3通

祖父は晩年神奈川県に住んでいましたが、
もともとは北海道出身で父も北海道育ちです。
今回取り寄せる神奈川県には、ほぼ間違いなく祖父より上の戸籍はありません。
そのため、除籍謄本、改製原戸籍(昭和・平成)の3通を申請しました。

4代前まで判明している母方

母方は墓標から1代目~4代目までの氏名が分かっています。
(祖父母が4代目)
嫁入りした祖母も近隣の町の出身であることが分かっています。
取れる戸籍をすべて請求するので、返信用封筒はレターパックで、定額小為替は1万円分ほど同封しました。
また、簡易的な家系図も添付しました。

旧土地台帳とは

無料で取得できる書類に旧土地台帳があります。

旧土地台帳とは、明治22年頃から昭和20年代頃までに利用された、土地の所有者等の諸情報を記録した台帳で、各地の法務局に保管されています。
あくまでも土地の台帳ですので、当時のご先祖様が借地或いは借家にお住まいだった場合、残念ながらこの方法は生かされません。

出展:歴史の旅社「旧土地台帳を調べる」

取得できる最古の戸籍は明治19年式のため、
そこに記載されている先祖以上を辿ることはできません。
一方、土地台帳は土地に紐づいているもので、戸籍に記載されていない先祖の名前を知れる可能性があります。
母方がほぼ移動していないと思われるので、母方の土地台帳を取り寄せることにしました。

旧土地台帳の請求と必要な書類

旧土地台帳は法務局が管理しているので、管轄の法務局に送付依頼します。
管轄は法務局のホームページに記載されています。
旧土地台帳の閲覧に身分証明書は不要です。
管轄の法務局に行けば閲覧できますし、郵送で取り寄せることも可能です。

また旧土地台帳付属地図というものもあります。
これは明治時代の地租改正時に作られた図面が基になっている古い地図で、無料の旧土地台帳と異なり450円の手数料がかかります。
旧土地台帳と旧土地台帳付属地図は同時に請求できます。

旧土地台帳の請求書は決まった様式はありません。
調べたところ、登記事項証明書交付申請書などに「旧土地台帳」と書いて申請する方が多いようでした。

私は郵送で取り寄せるので、必要な書類や付属地図があるかの確認で
管轄の法務局に電話したところ、以下を添付するように言われました。
①旧土地台帳の請求書
下記を書いていれば手書きの便せんで構わないとのこと。
・必要な土地の住所 ※地番で記載
・「旧土地台帳の写し」と「旧土地台帳付属地図」が欲しい旨の記載
・氏名、連絡先
②収入印紙450円分
→付属地図があったとき用。
なかったときのために、用紙には貼らずに送ってほしい。なければそのまま返送してくれるとのこと。
③返信用封筒(返信用切手つき)
④自分の連絡先

土地は地番で書く必要がありますが、
今回私は住所そのままで送ってしまったので
もし該当地番なしの連絡がきてしまった場合は地番を調べて再度請求することになります…。


■旧土地台帳を取得するにあたり参考にしたHP
参考:自分の先祖の調べ方「除籍謄本で先祖を辿っていく【旧土地台帳③(地番の検索方法)】」
参考:自分の先祖の調べ方「除籍謄本で先祖を辿っていく【旧土地台帳④】
参考:かまくら家系図製作所「戸籍より前の調査①法務局で旧土地台帳を取得する」

今回は祖父母の戸籍請求と母方の旧土地台帳を請求しました。
父が送ってくれた「相続手続きで使用した祖父母の出生から死亡までの戸籍一式」が到着したので次回はこれを解読します。

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