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アルプバッハ村 周回ルート

オーストリア・チロル地方の村 アルプバッハでの山歩きリポート。

宿でもらった村の地図に「アルプバッハ村周回ルート」というのがあった。
一周5kmちょっと、徒歩またはマウンテンバイクで、とある。それほど険しいルートではないようだ。

夫は仕事で終日いない日だったので、午前中にひとりで行ってみた。


赤い点線がそのコース

黄色で記された道の上の端が集落の中心。
そこから歩く。

私は時計回りに歩きはじめたが、どうも推奨されていたのは反時計回りのようで、ところどころに設置されている案内表示の矢印に逆らって歩くことになった。

いきなりけっこうな上り坂が続いてすでにバテ気味。(反対回りだったからですね)

意外にきつい
迂回の車道の傾斜が18%だからそれより少し急な感じか

写真を撮りながら休み休み上っていると、園児&保育士さんふたりとすれ違った。
こちらではよく見かける小型のリヤカーのような乗りものに6人のこどもたちが座っている。
こんなところを日々上り下りしていたら体力筋力つきそうだ。


家々が途切れて、この階段の先から牧草地



ここからはちょうど東へ向かって歩くことになり、太陽がほぼ正面から照りつける。帽子持ってこなかったー。

木陰のベンチから
犬を連れた老夫婦が「ここは眺めがいいでしょう?」と、にこにこと通り過ぎる


しばらく進むと、森へ入った。

木の根が張っていて要注意
この先さらに狭く険しくなる
マウンテンバイクでも回れるとあったが行く気はまったくしない


こちら、控えめに言って右は崖
マウンテンバイクで…以下同文
オーストリアあるある、か


森を抜けるとまた牧草地に。

「牛が放牧されています。距離をとってください。犬はつないで」という注意看板


この日は結局牛はおらず。
さらに太陽に向かって歩く。

仔牛の小屋があったのはこの先


ところどころに牛が通れないような仕掛けがある


東南西三方にひらけた場所に設置されたベンチ
日焼けしたい人用か


てくてくてく


山の草花は色が際立って見える
平地より1ヶ月以上遅い印象


この地域で見られる植物が紹介されていた



村に降りてきた


周回ルートはここから南側の森に入ることになっていたが、森はわりとどこでも同じで住んでいるところと変わらないので、村の通りを行くことにした。

農作業中の家族や住民に時間や連絡事項を知らせた鐘とのこと
いろいろなところに見られた



この道を学校帰りの小学生とすれ違いながら宿まで戻った。
みんなしっかり挨拶してくれる。
このあたりはこどもとネコがとても多かった印象だ。

自然があり、自然とともに暮らす人がいて、そこにちょっと身を置かせてもらう。
住民はそれを「どうですか、気に入ってくれましたか?ゆっくりしていってくださいね」とさらっと受け入れてくれる。

夏は避暑に山歩きに、冬はスキーに訪れる人も多く、観光も大きな収入源になっていると思われるが、いわゆる「観光地化」しすぎていないところが魅力的な村だった。

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