読売新聞の英字新聞 The Japan News
この記事を書いている人
【職業】
英語を教える仕事をしています。教歴27年。
【研究】
1. 言語と脳の研究で博士号を取得。英語等の外国語や第二言語の習得メカニズムを解明する研究をしています。
2. 英語教育の開発。学術的知見に基づいた英語運用力の習得、コミュニカティブアプローチ (CLIL, TBLT)、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)、テスティング理論を組み合わせた英語教育の開発。
【資格】
英検1級、TOEIC4技能満点、Cambridge Council of Europe Level C1
The Japan Newsは英語学習に最適な英字新聞です。
デジタル購読のメリット・デメリット
通勤中の電車の中でも読めるのが最大のメリットだと思います。スマホで読むため、大きな新聞を開く必要はありません。また、紙購読と比較して、安値で購読ができます。世界中のメディアの記事や様々な分野の記事が読めることも、デジタル購読のメリットです。
一方、デメリットもありました。私の場合、デジタルだと読まなくなることがありました。kindleの電子書籍の洋書読書でも、読まなくなる率が紙と比較して高かったです。
紙購読のメリット:The Japan Newsの場合
The Japan Newsでは紙の購読を基本として読んでいますが、デジタルでも読むことができます。また、音声も聴くことができます。紙購読の最大のメリットは、手元に紙として毎日届くため、読破率が非常に高いことです。毎日、新聞が届くのが楽しみなくらいです。紙上では、どんな記事があるかが一目で分かります。興味のありそうな記事を次から次へと読みます。また、最終ページというゴールが分かりやすいため、そこに向けて読み進めます。1日に新聞を読む時間は数十分程度です。おおよそ6、7割の記事を読んでいます。
The Japan Newsの良い点
・英文が美しい
英文の質が高いです。文法、単語、表現、コロケーションなど、質の高い英文だと感じました。
・英文が易しい
英文の難易度は読み手の英語レベルによって変わりますが、大学受験程度の語彙力があれば読めると思います。
・やや難易度の高い英文も含まれている
The Washington Post、The Timesなどの記事も含まれているため、高めの難易度の英文を読みたい英語学習者にも向いていると思います。
・国内外のニュース
国内ニュースは分かりやすいため、日本在住の方にとって分かりやすく、興味も持ちやすいと思います。海外のニュースもあるため、興味に応じて読むのも良いと思います。
・特集
曜日ごとに様々な特集があり、それぞれのコンテンツを楽しむことができます。
・TOEICで出現する単語と重なる
TOEICでは日常的に使う単語や表現が多く出現し、authenticな英語が使用されています。英字新聞の英語はauthenticです。The Japan Newsでは、TOEICに出現する単語が多く使われています。資格試験には波及効果(Backwash effect)があります。その資格試験を目指すことで正しい取り組みに導かれ、英語力が向上することを意味しますが、The Japan Newsを読むことがTOEICの波及効果になり得ると思います。言い換えれば、The Japan Newsを読めば、英語力が向上し、結果的にTOEICのスコアが向上すると思われます。
・購読料が低価格
定期購読をすると、毎日発行で月額3,665円(税込)です。1日に直すと約122円です。他紙の紙購読と比較しても、低価格です。
・言語習得で必要な「理解可能なインプット」を実現できる
ここで専門的な話になりますが、英語運用力を「習得」するためには、「理解可能なインプット」が必要です。インプットとは、学習言語で内容やメッセージを理解することです。それを大量に行うことで、英語運用力が習得できます。英字新聞は、インプットを実現できる強力なツールです。
結論
素晴らしい英字新聞だと思います。英語学習のツールとしても良いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?