【Bartender】を読んで感じるプロとの違い
世界中に無限と言っていい程の種類がある【カクテル】
「マティーニ」や「モスコミュール」、「マルガリータ」などスタンダードと呼ばれ、レシピ本などに記載されている王道カクテルをはじめ、オリジナルやフレッシュフルーツを使ったカクテル、また作る人が違えば味も変わり、お酒の選び方から分量、作り方まで様々。
そんな無数に存在する【カクテル】を作ることを含めて、仕事としているプロ、それが『バーテンダー』です。
お酒に関わる情報を発信している私が、読んでいく中で考え、見解したマンガがあり、その中の一つに技術も含めてプロのバーテンダーでも難しい【カクテル】の存在を知り、また感じた事があったので、個人的な見解として書いていきたいと思います。
そのマンガというのが『Bartender』です。
世界的なコンクールで優勝したことがある主人公が、日本のBARで様々な人と出会い、お客様にふれ、自身も成長していくというものなのですが、その回ごとに一つのカクテル、もしくはお酒を物語と重ねていき、その由来や、レシピなど勉強にもなる一冊となっています。
その中で、ほとんどの人は知らないであろう、またこれは難しいと感じたカクテルが登場した回があった。
そのカクテルの名前は『バーテンダー』。
職業としているバーテンダーの名前が付いたカクテルというだけでも珍しく、私はすぐにレシピ本を漁った。
実際調べてみると『バーテンダー』が記載されていた本は、私が所有しているものでは一冊しか見当たらず、またネットを調べてもそのほとんどが記載されていなかった。
これは面白いと思った反面、マンガを読み進めていくと、そのカクテルの難解さがよく分かった。
本来カクテルは、腰となるお酒を中心に数種類の材料を混ぜて美味しくするもの。
その中には、お客様の好みや、液体の温度、作り方など細部にまでこだわって最高の一杯とするのですが、このカクテルにはその要素に反して実に難しいレシピとなっており、作り方も素人では作るのが難しいと私は感じました。
それがこのセリフ
引用:原作 城アラキ 漫画 長友健篩『Bartender vol2より』
そして、この時『バーテンダー』という職業がいかに意識の高い職人だということを改めて感じた。
どんなに難しいカクテルでも完璧にこなすのがバーテンダー。
味はもちろんですが、それ以上にその一杯にかける努力と意識の高さ。
たかが一杯、されど一杯。
私が思うのは、素人が知らないお酒を興味本位で頼んだ場合、そのお酒が美味しかろうが、不味かろうが選ぶのはお客様。
ただ知らなかったお酒を頼んでおきながら「美味しくない」とバーテンダーのせいにするのはカッコ悪い事だと思います。
冒頭でも触れましたが、無数に存在するカクテル。
作る人が違えば当然味も変わる。
このお店のカクテルはこれが最高の一杯なんだと思えばそれも違った楽しみ方になり、自分の好みがわかるきっかけにもなる。
引用:原作 城アラキ 漫画 長友健篩『Bartender vol2より』
この【Bartender】というマンガは『バーテンダー』目線で物語が進んでいき、いかにお客様を考えているかがわかる本でもあります。
マンガな分、登場するバーテンダーはちょっとお節介で過剰な部分はありますが、こんな素敵なバーテンダーがいるんだと思えば、思わずBARへ飲みに行きたくなるちょっとずるいマンガでもあります。
今回紹介したのはマンガ【bartender】の2巻ですが、全巻面白く、またお酒に興味がある方はいい参考になると思います。
お酒のお供にいかがでしょうか。
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