蔵前神社
こんにちは。
今回は「蔵前神社」です。
お邪魔した時は1月も末だったせいか、ひっそり静かでゆっくりご挨拶させていただきました。
神社の歴史を紐解くと…
時は元禄6年(1963)8月5日(江戸幕府第5代将軍綱吉の御世)、山城国(京都)に鎮座する石清水八幡宮より勧請されました。
以来、江戸城鬼門除けの守護神ならびに徳川将軍家祈願所の1社として篤く尊崇されました。
しかし、創建39年後に類焼し、浅草三嶋町に遷されましたが、その12年後の延享元年4月15日に元地である蔵前(八幡町)に還幸しました。
当時、神仏習合思想による全国主要な神社には別当寺として建立されていたましたが、当社にも雄徳山大護院(おとこやまだいごいん)が営まれていました。
正式な社号は『石清水八幡宮』ですが、一般には『蔵前八幡』または『東石清水宮(ひがしいわしみずぐう)』と唱えられ、庶民の崇敬者が多く関東地方における名社のひとつに数えられました。
転封12年(1814)12月には、日本橋の「成田不動」(成田山御旅宿)が幕府の方針に基づく寺社奉行松平伊賀守忠優(ただやす)の達しを受けて、当社境内に遷されました。
明治に入ると、「神仏分離令」により別当寺であった雄徳山大護院は廃寺となりました。また、成田不動は、明治2年に深川に遷されました。
明治6年、社号をそれまでの「石清水八幡宮」から「石清水神社」と改称、しかし同19年に再び「石清水八幡宮」と改称しました。
大正12年9月の関東大震災および昭和20年3月の東京大空襲により社殿を焼失。昭和22年9月、隣接の稲荷神社と相殿・北野天満宮とを合併合祀し、昭和26年3月、社号を「蔵前神社」と改称しました。
平成7年10月、創建当初から境内神社として鎮座の「鹽竈神社」(陸前国宮城郡鎮座の鹽竈神社遥拝殿)を合祀し、現在に至っています。
(蔵前神社HPよりかなり拝借)
御祭神は応神天皇、神功皇后、姫大神、倉稲魂命、菅原道真公、塩土翁命。
御神徳は、厄除開運、家内安全、交通安全、商売繫昌、学業成就、安産子育。
また、この蔵前神社は「相撲」とのかかわりも深く、江戸時代に境内で「勧進大相撲」が開催されました。宝暦7年(1757)から70年間で23回にもおよんでいます。特に、天明年間には大関・谷風や関脇・小野川が、寛政年間には大関・雷電などの相撲ファンにはおなじみの名力士も、ここを舞台に活躍しました。
数多のの名勝負が繰り広げられてきましたが、中でも天明2年(1782)二月場所7日目、安永7年以来63連勝中の谷風が、新進・小野川に「渡し込み」で敗れた一番は、江戸中大騒ぎとなったといいます。
現在の「縦番付」は宝暦7年10月に開催された本場所より始まったのだそうです。
宝暦11年(1761)十月場所より従来の勧進相撲が「勧進大相撲」となり、当場所より以来の「全勝負付け」も現存しています。
このように、当社の境内は相撲熱で大いに賑わいました。
(神社御由緒掲示板より拝借)
お相撲に関する何か碑や掲示板などがあるのかな、と思っていたのですが
それらしきものは見当たらず…
ワタシの探し方が悪かったのかなぁ?
ですが。
面白いものを知ることが出来ました。
皆さん、落語は聞きますか?
ワタシは江戸落語が大好きで(時々上方落語も聞きます)、寝る前に必ず子守歌代わりに聞いているのですが ←どーでもいいことですね(^^;
その落語『元犬』という噺の舞台が、この蔵前神社だというんです。
…という書き方をしましたが、実は、ワタシはこの『元犬』を聞いたことがありません。
なので、どんな噺なのか、全く知らないんです。
内容をここで書いてしまったら面白くないので、これ以上深入りしませんが
その「犬」の銅像がありました。
また、「阿武松(おうのまつ)」という相撲に関する人情噺もあるそうです。
こちらも、ワタシ存じません…
落語の新しい噺を聞く楽しみが出来ました(^^)
また、文化年間より流行した素人による「力持」を競う大会があり
浮世絵師・歌川國安(初代歌川豊国門下)が描いた「御蔵前八幡宮二於而 奉納力持」の絵があります。
この「力自慢」にしろ、大食い競争など、江戸時代の人たちはいろいろな面白いことをやっていたんですね。
参加したくはないですが、実際見てみたいなと思ったりもします。
勧進相撲発祥の地、ということで、わりと広い境内を想像していたんですが、思っていたよりもこじんまりとしていて、でも雰囲気はとても良かったです。
その当時はもっと広かったものが、時代を経るにつれて敷地が小さくなっていったのでしょう(ワタシ個人の見解ですので悪しからず)。
現在、通りから一本入ったところにあるので、ワタシは通り過ぎてしまったのですが、みなさんは地図をしっかり確認されていくと思うのでそんなことはないでしょう。
そう、ワタシは「おっちょこちょい」なのですm(_ _)m
お邪魔した日はお天気も良く、ご挨拶後、清々しい気持ちになりました。
落語やお相撲がお好きな方は、一度お参りされては如何でしょうか。
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蔵前神社
台東区蔵前3-14-11
「蔵前」駅 都営大江戸線A6出口・都営浅草線A4出口より各徒歩2分
都営バス「蔵前駅前」徒歩1分 都営バス「蔵前二丁目」徒歩2分
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