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今日は臨床の話しをまとめていきます!

最近、産後リハビリの問い合わせが多く。
助産師さんに


産後リハビリあそこでやってもらえるよ〜と聞いてきた!!と


女性のためのボディワークを開催し始めて、今年で3年!助産師さんにも少しずつ認識して頂けているようで

ママさんや赤ちゃんのリハビリに関わらせていただきたい私達にとっては、嬉しい限りです♪



今回のママは

・20代後半で初産。産後4か月で来院。
・妊娠中から腰痛、仙腸関節痛

→腰が痛くて赤ちゃんのオムツ交換もままならず…
座っていられないため座位での授乳は不可。
授乳は常に右側臥位で行っているという。


Alignment Check
重心は左に乗っており、骨盤の前後傾はなく、骨盤を固めて使っている印象でした。



本人は「 骨盤を締めたい! 」と。



産後の骨盤底筋は、修復をするため1度硬くなります。
締める前に、まずは緩めてあげるのがいいですね✨


骨盤底筋群の緊張が高いと、骨盤の動きも制限されてきます。

脊柱も上位胸椎の硬さあり。
全体的に華奢で、呼吸も浅く早い。


腰椎はL2が下がって凹む+硬い
L4は右にシフトしている。内臓と生殖器に反応あり…

産後で、インナーマッスルが使えず
体幹の固定性が低下し、上半身に常に力が入っていて…

動作の時に、胸椎が動かず、股関節が使えないため体幹伸展して腰仙椎で代償  →  痛み

腰は頑張りすぎてて負担がかかる。
どこかにサボり屋さんがいます。

だから、頑張ってるとこ弛めても、またそこが頑張っちゃいますよーって説明。

そしてそして、骨盤底筋がどこについていてどんな動きをしているのかを細かく説明し…。

(骨盤底筋のトレーニングだけじゃダメなんですね!!
と、言って貰えるまで何度も説明を……。)


さて、痛みを出している本当の原因はどこなのか? 🤔


評価開始ー!!
現在の姿勢、痛みが強くなる姿勢と無くなる姿勢を座位で共有した後、リハ開始。

まずは、全身の緊張を抜くためにクッション、タオルを使ってポジショニング。

足からお腹あたりまでかかるようにタオルもかけておきます。

感覚入力のため少し放置しながら問診。

問診しながら、瞬きの回数、呼吸数、話すスピードなども一緒に観察。
(交感神経優位か確認。)

座位の軸圧は左が潰れて、体幹左側屈・回旋、伸展に。
主訴のL4左脇に圧縮ストレス(+)
脊柱起立筋の緊張が高く、多裂筋の筋硬結(+)
スペシャルテストも一通り実施。




主訴部位の腰からスタート

腰椎はL2に対してL4の方が優位

L4 → 右仙腸関節 → 右下肢 → 右足関節 → 後脛骨筋

(右足関節に捻挫の既往あり。)
右足関節の機能不全により、右下肢への荷重がうまくいかず。
左下肢に荷重がかかり、仙腸関節にストレスが。
内転筋、大腰筋などのインナーマッスルも右側が弱化している。

促通してすぐに、股関節屈曲や内転の筋出力が上がる。
神経系の発火がどうとか難しいことは省いて

「筋肉がないのではなく、体幹の固定性が低下しているから
本来の力が発揮できないだけ。」

と、本人に説明しセルフエクササイズに。
(Alignmentを整えた状態で既に筋出力は上がるが、エクササイズを習慣にして欲しいので、必ず運動指導をいれています!!)

その後、
L4  → L2 → Th5 → 胃 → Th1,2 → C0,1
→ Head → 顎関節 → 側頭骨 → 後頭下筋群 → 眼球


特に、上下に目を動かしてもらった時に、眼球だけの動きではなく
首の動きも一緒についてきてしまっている。


すると、

ド近眼で、メガネがないと何も見えない!と。
眼にアプローチして、

Alignment Set後に、
イメージ化でのインナーエクササイズと動作指導、枕指導を行い1日目は終了。

その後、4回のリハで疼痛はなくなり
最後のリハではセルフエクササイズをしっかりと。

計、5回のリハビリで卒業でした。
産後すぐで授乳中の方の戻りは早いみたいですね。


パルペーションをもとに動作、その人の生活や、普段の癖にまで想像を膨らませる。

患者さんからいかに色んな話を聞き出せるか。
声色、発する単語、言葉の意図をどこまで掘り下げて解釈できるか。


痛みの裏に隠された
本当に伝えたいことは何なのか!?!?
なーんて。



潜在意識の所まで掘り下げてみなさいって恩師は言うけれど…

まだまだですね🐠


しかし、
まだまだってことは
伸び代しかないってこと!!

考えられることがありすぎて
臨床って本当に楽しいですね。

ありがとうございます✨

#女性理学療法士
#産後リハビリ
#セルフエクササイズ
#臨床

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