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帰国報告

こんにちは、愛川です。Skyland Venturesで働いています。2024/02はアメリカに1ヶ月だけ行っていました。

このnoteではアメリカでスタートアップやVCに触れて考えたことを整理したいと思います。

そもそも

このnoteにて書いている通り、1ヶ月しかアメリカに行かなかったためその時間を最大限に使いたく、色んな人を紹介して貰いました。

そもそもこのような行動をしていたのは、同期のゆずちが友達の結婚式でエジプトに行く際に向こうのVCにLindInでめちゃくちゃ声をかけているのを見て衝撃を受けたからです。

搭乗直前まで声をかけまくるゆずち

同期が頑張っている姿が本当にモチベーションになっているのでとても感謝しています。こんなにカッコいい同期を持てて良かったです。

1. VCの授業日本にも欲しい

アメリカに行った目的はペンシルヴァニア大学への短期留学でした。受けた授業は、リーダーシップの授業や、投資家へのピッチも含めたビジネスアイディア立案などでしたが、ウォートン校のVCクラスに興味があったので先生に許可を取って聴講させてもらっていました。

聴講した授業の概要はこんな感じです。

https://apps.wharton.upenn.edu/syllabi/202410/FNCE7500001/

日本ではVCになりたい人のための授業というものが存在しません。
そのため、VCという職を知っている人も少なければどうやってなればいいか、そもそも何をしているのかもよく知られていない現状があります。
また、VCになってからもどのようにユニコーンを見つけて投資すればいいのかが体系的にまとまっておらず理解しづらいです。
学問として、授業としてVCを扱う場所が日本にも増えて欲しいと感じました。

また、ゲスト講義としてアメリカの老舗VCのBessemer Venture Partnersや、Floodgateも来ていました。アツかったです。

余談ですが、Bessemer Venture PartnersはAppleやGoogleなどに投資する機会があったのに投資しなかった、という自戒のAnti-Portfolioが有名です。
VCに入りたての時に、起業家の友達が「俺に投資しなかったVCの将来のAnti-Portfolioに俺は乗るんだ」的なことを言っていたのを思い出して懐かしくなりました。

Bessemer Venture PartnersのAnti-Portfolio

Floodgateからは女性パートナーがいらしていました

2. 日本を盛り上げるか、アメリカの大きいマーケットに行くか

UPennの周りでも紹介していただいた色んな方にお会いできましたが、せっかくアメリカに来たのでシリコンバレーに行ってみたいと思い、行ってみました。

紹介元の友達に美味しそうなご飯を自慢する私

スタートアップで働いているPhilly在住の方や、DG Venturesという投資部門があるDigital Garageの方、plug and playの方など、本当に色んな方とお話ししました。改めて紹介してくださった方、お会いしてくださった方ありがとうございます。

DG Venturesのportfolio
plug and playのportfolio

ポートフォリオが凄すぎて妬ましかったです。あとplug and playのportfolio、もぞもぞ動くのでスクリーンショットが撮りづらかったです。

DGはオフィスも見せてもらいました

色々な方と話す中で一番に感じたことは、様々な物、特に人と金がシリコンバレーのあたりを中心としてアメリカに集まっているということです。

Web3やGenerative AIなど、日本のVCと海外のVCでアツい領域はあまり違いがないように感じましたが、アイディアが浮かんでからの資金が集まるスピードやその調達額、スキルを持ったチームが出来上がるまでの時間、何よりネットワークの広さがアメリカの方が圧倒的に強かったです。

私はVCという仕事はネットワークありきであると思っているので、優秀な人が集まる場所でのVCやスタートアップが盛り上がるのは当然なのだと感じました。

しかし、起業するならアメリカの方が優れているのかというとそういう訳でもなく、先述の通り人の繋がりがないとスタートアップは難しいのでネットワークがない状態でアメリカに乗り込んでも難しいのだと思います。実際、アメリカで成功している人の何倍も失敗している人がいます。

私自身の話としても、将来日本で働くかアメリカで働くかはまだ答えが出ていません。

3. スタートアップって動きが早すぎて置いてかれる

私がアメリカにいる間、SV同期のりこちゃんが大変なことになっていました。
かいつまんで説明すると「起業家の壁打ちをするよ!私はこんな人だよ!」という投稿が匿名のバッシングを受け炎上していました。

私は同期の藤澤李子という人を本当に尊敬していますし大好きです。2週間で60人と壁打ちするということは並々ならぬ努力と時間をかけてなされたことだと思いますし、匿名で彼女がしていることをよく知りもせず叩いた人達には全然ブチ切れています。

結果的に、りこちゃんは行動でよくわからんアンチ達を黙らせました。ゆずちも、りこちゃんも、本当にカッコいい同期に恵まれたと思います。

しかし、同期たちの活躍を見ていると今勉強しているだけで結果を出せていない自分とどうしても比較してしまい、落ち込むときもありました。
他にも一昨日日本に帰ってきて今日久しぶりにSV出社したのですが、話題に全然ついていけなくて焦ったりなど、スタートアップは動きが早いからずっとキャッチアップしないと置いてかれるとつくづく感じました。

焦っても仕方ないので、基礎的な勉強やその他一見すると今使えないものは、いずれ他の人に出せないバリューに変わると信じて動き続けることに決めました。
また落ち込むこともあるでしょうが、他者との比較は意味がないのでただ強くなろうと思います。

最後に

お友達を紹介してくれた方々、フィラデルフィア周辺のスタートアップをまとめて送ってくれた友達、UPennでのVCクラスやクラブの情報を教えてくださった方、ありがとうございました。
次は私が何かの助けになればと思いますので、いつでも声をかけてください。

アメリカでお会いできた人たちもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

Skyland Venturesにてキャピタリストとして働いており、シード期のスタートアップに投資したいとソーシングなど頑張っております。
もしご興味をお持ちになった方がいましたら、MessengerもしくはLinkedinにて話しかけてください!
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お読みいただきありがとうございました。

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