荒波に参加してSkyland好きだなって思った話
挨拶
こんにちは。Skyland Venturesインターン生の愛川と申します。一橋大学に在学しています。Skylandのオフィスは渋谷にあり、大学からめちゃくちゃ遠いので、「国分寺にオフィスを構えてくれませんか?」と弊社の中村さんに尋ねたところ、「国分寺に起業するやつなんかいないでしょ」と言われました。そんなことないと思います。
昨日(2023/09/09)、Skyland主催のハッカソン荒波3rdが終わりました。最終ピッチに参加して、Skylandについて、VCについて、いろいろ考えたので、noteに書こうと思います。
荒波って?
荒波は、30歳以下の若者を対象に、3週間でテーマ「Generative AI」のもと事業の立ち上げや起業について学び、結成したチームでテーマに沿ったプロダクトの設計・発表を行うインキュベーションプログラムです。
記事からコピペしたらむずかしい言葉ばっかりでびっくりしました。要は、3週間で若者が本気でプロダクトを作り、起業を目指すイベントです。
今回の荒波で思ったこと
私は、今回の荒波に運営として、スタート時から関わらせていただいていました。3週間、参加者の方々と交流したり、リサーチを手伝ったり、壁打ちをさせていただいたのですが、その中で驚いたことがあります。
それは、参加者の皆さんの熱量です。
毎日、オフィスに通って壁打ちをしている方。地方からこのイベントを見つけて参加してくださる方。自分が持てる人脈をフル活用して、事業を磨き上げて来てくださる方。参加者の方々はみんな、「本気」でした。
その熱量をこのイベントにぶつけてくださったこと、それを近くで見ることができたことは本当に幸せなことだったと思います。
「VC」という職業
ある参加者の方から、最終ピッチ後にフィードバックを頂きました。
それは、VC(ベンチャーキャピタリスト)という職業全体に対してのフィードバックでもあると思うのですが、「VCは他人の人生を大きく変えているということに、もっと自覚を持つべきだ」というものでした。
VCという職業は、天才を見つけて投資する仕事です。投資先が成長して、ユニコーン(評価額が10億ドルを超える、設立10年以内の未上場のベンチャー企業)になると、投資する際に頂ける株を売り払うことで大きな利益を上げることができます。
職業柄、天才を見つけたら起業してほしいと思い、起業するならばフルコミットしてほしいと思う。それは当然のことなのだと思います。
しかし、起業家の方に選んでもらう「起業する」「仕事を辞める」などの選択肢は、その人にとって、とても大きな選択です。その選択に関わる以上、VCが起業する人の人生を大きく変えることは避けては通れないと思います。
起業してほしい、という話をする際に、VCはその際に生じるリスクについての話をあまりしていないのではないか。いただいたフィードバックはそのような内容でした。
正直、かなり反省しました。実情がどうであれ、参加者の方にそのような気持ちを抱かせてしまったということは、まぎれもない事実です。
私は、VCという仕事を面白いと感じていますし、好きです。しかし、外側から見た時に、嫌いだなと思う人が一定数いる仕事でもあります。
知っていたことですが、改めて突きつけられると、かなり痛いことでした。
オフィスに帰ってから話したこと
フィードバックを頂いて、後片付けをして、オフィスに戻ってから、2人のインターン生と中村さん、木下さんの前で、このフィードバックの話をしました。
そこで聞いたのは、リスクについての話はある程度しているよ、というものでした。
これを聞いてかなりほっとしました。私は自分の仕事、居場所に誇りを持っていたいですし、好きでいたいと思っているから、私の尊敬する人たちがきちんと起業家の方々に向き合っていてくれてよかったと思いました。
ただ、それで終わって良い話ではないと思っています。
中身がどうであれ、外から見て一部の人からVCという仕事が悪く見えているのは紛れもない事実です。
外側から見て誤解されずに、VCはきちんと起業家の方を尊重し、向き合っていることを伝えることが必要だと感じました。
Skyland Venturesが好きです
私が、Skylandで働き始めてから、まだ1か月程度しか経っていません。まだ全てが見えているわけではないでしょうし、本当に経験が浅いと思います。
ですが、この1か月間は本当に濃かったです。様々なイベントに参加して、面白い人にたくさん会って、自分で考えて、考えて、考え抜いて、そしてそれをきちんと聞いて返答してくれる大人がいる。本当に素敵な時間を過ごすことができました。
荒波に参加して、フィードバックを頂けて、それをSkyland内で話し合うことができて、改めて私はSkylandが好きだと感じました。
これからも、ここで、Skylandに対して私しか提供できない価値を提供し、より素敵な場所にしていきます。
私にしか提供できない「価値」って
私にしか提供できない「価値」って、何なんでしょう。
2行前に大見得を切っておいて恥ずかしいのですが、私はまだそれを見つけることができていません。
私は、集客が苦手です。嫌なおじさんとDMしたくないの一点張りでビジネス用Twiiterアカウントを作っていないせいもあり、ほかのインターン生と比べても声をかけることができる人数が圧倒的に少ないことが大きな要因だと思っています。
これは、「ソーシャルから、若い天才を発掘する」Skylandでは、異質なことであり、私の弱みでもあります。
反対に、私は、壁打ちが好きです。起業家の方の事業アイディアを聞いて、それを共に良くしていくこと。人の助けになっていると感じることができ、やりがいもあることなので、これからも積極的にしていきたいと思っています。
しかし、壁打ちに特化することだけでは、私にしか提供できない価値を創出しているとは言えないでしょう。壁打ちをするのにより適している場はSkyland以外にもあるでしょうし、壁打ちをする人は、コンサル出身の方や、もっと経験を積んでいる方など、私より優れている人は本当にたくさんいます。
また、先述の通り、VCという仕事は外側から見てあまりよくない面もあります。実際に行っていることを改善することも必要だと思うのですが、起業家の方からの見え方や抱く印象を改善していくことは絶対に必要です。
Skylandに対して、「壁打ち」という自分が好きなこと、強みを生かして何ができるか。「VC」という職業はどうすればより良くなるのか。
Skylandを好きな私が、この場所に居続けるために、それが自分にとって最良の選択だと胸を張って言えるようにするためにはどうすればいいのか。
私なりの理想のVC像について、これからも考え続けていこうと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
Skyland Venturesにてキャピタリストとして働いており、シード期のスタートアップに投資したいとソーシングなど頑張っております。
もしご興味をお持ちになった方がいましたら、MessengerもしくはLinkedinにて話しかけてください。
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