見上げる私は
いつも下を向いて歩いている
何のために歩いているのかさえ分からずに
希望は儚く散っていくのだけど
それをいつも取り損ねる、あの感じ
気怠さを振り払えずに
悲しさに酔いしれてみる
カクテルのように混ぜた錠剤は
私の意識を数時間取り払うことにしか役に立ってくれなくて
少し見上げてみると目の前に広がるのは
当たり前になりすぎた光景で珍しく感じる
全て生きている空間で
死にたい私は一人ぼっち
だと思いたいだけ
もっと前を向いて歩き
もっと空を見上げ
この世界を愛したならば
私は少し楽になるだろうか
ふと涙が止まらなくなるのは
愛した何かがあるからだろうか
空を見上げ、風を仰ぎ
ただそこに立つだけで
涙は止まるのだろうか
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