見出し画像

『プレゼント 2』

「華子、今年の誕生日プレゼントは何がいいんだ?」

「うーん、またペットが欲しいかな?」

「どんなのがいいんだい?」

「ホスト風情のクセに粋がってるのがいて、コイツを服従させたら楽しそうなんだ、へへ」

「おいおい、またかい。華子は好きだな、オラオラ系を苛めるのが」

「オラオラ系でイケメンホストがいたら、そりゃアタシが食べちゃうでしょ、色んな意味で」

「そういえば、去年の男はどうした?」

「あ、あれなら半年前に壊れちゃったから拝原に渡したわよ」

「じゃあ、ホームレスたちの夕飯に混ぜられたってわけだな」

「パパ、アタシは彼の肉そのものを食べたいわけじゃないからね」

華子は極上のひれステーキにナイフを入れながら下卑た笑みを浮かべた。

父親の修造は嬉しそうに頷き、赤ワインを一飲みした。

いいなと思ったら応援しよう!