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従業員目線でできる「生産性」向上とは?

建設業の倒産件数が今年は多く、2023年8月までで2022年通年件数に迫る勢いらしく、建設業に厳しい状況が続いています。今年はほぼ全業種の倒産件数が多く、日本全体が厳しい状況に思えます。

体力がない中小企業は倒産しても仕方がないと悲嘆にくれることは簡単ですが、中小企業であっても努力して、大手に迫る、あるいは超える生産性を上げている会社も存在しています。本記事では、倒産しない会社にするために、従業員目線でできることを考えてみます。


1.生産性とは?

生産性という言葉をよく聞くと思いますが、そもそも生産性とは何でしょうか?

Googleなどで調べてみてもイメージが伝わりづらく、イチ従業員が生産性を上げる努力をすることが中々できないものだと考えている方も多いのではないでしょうか。

生産性とは、人々が仕事や活動を通じて、価値や成果を生み出す能力や効率のことです。つまり、何かをする際に、その活動でできるだけ多くの良い結果を得るための能力や方法を指します。高い生産性を持つ人は、少ない労力や時間で多くのことを達成できるので、給与の費用対効果が大きい人材と言えます。

儲けたお金(売上)から使ったお金(コスト)を引くと利益がでます。売上が上がるということは、仕事量が増えたり、いままでよりも契約金額を上げることにより実現されます。しかし、仕事量が増えても、いままでと人数が変わらず(人件費が変わらず)にその仕事量を消化できたとしたらどうでしょうか。利益が多く余ることになります。

つまり、生産性を上げるとは、業務改善だけではなく、スキルアップによっても実現することが可能なわけです。

「いままでよりも難しいことができるようになる」ことも生産性向上に繋がります。いままで出来なかったからこそ挑戦できなかったことが、実現できるようになるからです。

2.生産性を上げるために大事なこととは?

生産性を上げるとは、従業員目線で考えると、少ない労力や時間で多くの価値や成果を生み出すこと、つまり仕事の処理能力のことであることがお分かり頂けたと思います。

では、生産性を上げるためには何を意識すると良いのでしょうか。筆者は、以下の3つを意識すると良いと考えています。

  1. 継続的にスキルアップをしていく

  2. ヒューマンエラー対策を考える

  3. 自己利益ではなく、会社利益を意識する

1.継続的にスキルアップをしていく

停滞とは、後退であると思います。なぜなら時代は常に変わり続け、年々変化の速度が上がっているからです。変化しないことは、時代から遅れていっているので相対的に後退になるわけです。スキルアップは常に続けていく必要があります。

では、スキルとはそもそもなんでしょうか?

ヒューマンスキルという言葉もありますし、感覚的に捉えずらいですよね。筆者はこれを「知識を得ること」「感性を磨くこと」と捉えています。知識という言葉で言い表せないものを、「技術」「ヒューマンスキル」「スキル」など様々な言葉で表現していて、これを一言で表すと「感性を磨くこと」だと考えています。

自分の壁を突破するためには、外から「何か」を持ってくるしかありません。本を読んだり、人に話を聞いたり、Googleで検索をするなどにより、様々な知識を得て、考え方を知り、自分のものにしていく。そして合わせて実践もしていく。

このような行動をすることで、「知識を得る」だけではなく、やりたいことに対する「感性を磨く」ことがスキルアップを実現することになるわけです。

2.ヒューマンエラー対策を考える

ミスを防ぐとき、昔は安易に「チェックリスト」が作られてものです。しかし、チェックリストは根本的な対策になっていない可能性があります。

ミスをした本当の原因を分析して、それに対する対策をしていく必要があります。やる気がありすぎて妥当ではない行動をしたことによりミスをしたり、人の考えを鵜呑みにしたことによりミスをしていた場合、果たしてチェックリストでミスを防げるのでしょうか?

ヒューマンエラーについては話すと長くなるので、本記事ではここまでにいたします。

3.自己利益ではなく、会社利益を意識する

自己利益を中心に考えると、他者の利益を踏みにじり、会社全体としては成果が低くなりがちです。「会社全体として利益を生み出すにはどうしたらいいのか」という意識が、自己中心的な考えを打消し、会社全体としての大きな成果に繋がります。

結果的にそうしたほうが、評価向上につながり、自己利益に繋がるわけです。

3.できることからやることが大事

目標というのは、周りの目線を気にして大きなものを掲げがちですが、思い切って「自分ができること」を目標にすることが大事です。このとき、低い目標にせず、「努力すればできると思う」目標にしましょう。

基本的に中小企業勤めであれば、時間に追われる忙しさだと思います。「努力すればできると思う」目標にすることで、時間を作って少しずつでも着実にこなすことで、年々能力が向上し、業務環境も改善していきます。やらないよりもやったほうが、いままでよりも良くなるからです。

例えば資格の勉強をするとき、自分の状況次第では、資格の本を買うために「まずは本屋に立ち寄る」でもいいと思います。重要なのは「自分ができること」であり、「他人から見てこれくらいできると言われるだろうこと」ではないからです。しかし、「確実にできること」ではなく、「努力すればできると思う」ことにしましょう。そうすることで一歩ずつでも前に進むことができます。

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