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投資家・シリアル上場経験者が語る、スカイディスクを選んだワケ

スカイディスクは製造業×AIの領域で事業を展開する会社で、現在はAI生産スケジューラ『最適ワークス®』を主力サービスとして上場を目指しています。今回はスカイディスクの取締役CSO後藤健太郎が、スカイディスクを創業当時から知るアーキタイプグループの代表取締役中嶋淳さんと対談した様子をお伝えします。投資家の視点、そして複数回上場を経験している経営者の目線からスカイディスクの魅力について深掘りました。


(左)アーキタイプグループ代表取締役中嶋淳さん、(右)スカイディスク取締役CSO後藤健太郎

アーキタイプグループについて
2006年アーキタイプを起業。当初はテクノロジー系スタートアップ企業への投資・ビジネスと大企業とのアライアンス、その後は大企業向け新規事業開発の支援に特化。
2013年には、B to B Techに特化したベンチャーキャピタル、アーキタイプベンチャーズを立上げる。「アントレプレナーファースト」をモットーに、現在に至る。
2023年アーキタイプをホールディングス化し、アーキタイプグループを設立。
グループ会社は他に、北米におけるインキュベーション/アライアンス事業を行うアーキタイプデジタル、AI/UXのアーキタイプスタジオ、メディアリレーションズを行うアーキタイプ・コミュニケーションズ。

取締役CSO 後藤健太郎 略歴
投資銀行、コンサルティングファームを経て、経営企画部責任者としてじげんに入社、IPOを主導。IPO完了後はM&A戦略の立案に携わり、その後子会社社長として金融領域の新規事業企画に携わる。INCLUSIVE参画後、組織整備ならびに事業ポートフォリオの再構築に着手し、黒字転換を果たしたのち2社目となる上場を実現。上場後はCOO/CSOとして、M&A、IRから新規事業企画、子会社PMIと幅広く活動。M&Aを中心とした戦略で2年間で事業規模を上場前の4倍へと成長させた。2022年7月、株式会社スカイディスク 取締役に就任。

チームを大切にする、スカイディスクの文化

後藤:中嶋さんがスカイディスクに出会った経緯を教えて頂けますか?

中嶋:もともと福岡の起業家とつながりがあり、今は上場した、とある会社の社長さんから「いい会社がありますよ」とスカイディスクを紹介されたのがきっかけでした。ファンドの立上げは2013年、スカイディスクへの投資は2015年でした。

後藤:スカイディスクに投資した理由を教えて頂けますか?

中嶋:当時のスカイディスクはIoTに特化した会社でした。また、社会全体でもIoTで何か面白いことが出来そうだけど、まだどう活用していくかを模索している段階でした。Seed Plus期の会社として見たときに、スカイディスクはビジネスモデルを模索している段階ではありましたが、IoTの社会実装を進めていく会社として面白いなと思って投資を決定しました 。

後藤:2019年に経営陣が変わり、事業ドメインを製造業×AIの中で更に絞っていきました。経営陣の手腕をどう評価していますか。

中嶋:内村さんが社長になった時は、製造業には絞り込んでいたものの、多様な課題に取り組んでいました。その中で汎用的なニーズがありそうな生産管理領域で可能性を探って、生産効率に直結する生産計画にフォーカスして、プロダクトを作って、と、事業ドメインを決めていく分析力と行動力は流石だなと思いましたね。製造業は日本の基幹産業です。日本の産業を強くしたいと思ってアーキタイプを起業した身として、スカイディスクが製造業の競争力を高めるサービスを提供していて嬉しく感じています。

後藤:ありがとうございます。スカイディスクの組織についてはいかがでしょうか。

中嶋:アーキタイプでは投資判断の要素として、その会社がチームとしてフォーメーションが組めているか、またコーチャブルな経営陣なのかを見ています。起業家は優秀なプロダクトマネージャーであっても、会社を大きくしていく経験を多く持っているわけではありません。起業家が経営者になる過程で、外の声を取り入れて成長する姿勢が大切と考えています。スカイディスクも、そんな要素を持った会社だと思います。

後藤:実は中嶋さんと私は昔からの知り合いで、中嶋さんは私をスカイディスクに推薦した人でもあります。

中嶋:1年前(2022年春)のスカイディスクには、財務が分かって、上場を知る人がいませんでした。そこでスカイディスクを推薦したというわけです。それと、後藤さんはベンチャー企業でずっと強い創業オーナーをサポートしてきましたよね。なので今度はチームワークを重視するタイプの経営陣と働いてみてほしいという思いもありました。

後藤:スカイディスクはトップダウンではなく、自分のやりたいことについて周囲から合意を得て、進める雰囲気がある会社です。顧客のメリットについて色々な観点から想像して、色々な人の考えを聞き、目的を実現するために良いと思うものを取り入れチームとしてゴールを設定し合意する。ゴールに向かってメンバーそれぞれが能動的に動くことで、事業戦略の成功確度を上げていくタイプの会社です。

 

『最適ワークス®』が目指す世界観とは

中嶋:AIが最適な生産計画を立案するサービス、『最適ワークス』は導入実績も多く解約率も低いですよね。

後藤:『最適ワークス』は製造の基盤となる生産計画の立案を支援します。基幹システムに近く、構造的に一度定着したら長く使ってもらえるサービスです。また、開発チームは、カスタマーサクセスへの意識が高く、ユーザー企業の意見を聞いて、サービス開発につなげていく感覚を当たり前にもっている点も特徴です。直近の実績も考えると、使い続けてもらえるサービスが提供できている自信があります。 

中嶋:素晴らしいですね。

後藤:『最適ワークス』は、生産計画DXを支援するサービスです。生産計画を作って終わりではなく、経営陣が生産に関連する定量的な情報を事業展開の判断に生かすなど、経営レベルに影響を与えるサービスに発展させていきます。最近では、メーカーが『最適ワークス』を導入し、そのサプライヤーにも利用を検討してもらえるようにもなってきました。サプライチェーン全体で生産効率を改善していく事ができると、より大きな効果を提供できるサービスになると思います。

中嶋:実際に成果につながっている事例はありますか。

後藤:正式版リリースからようやく1年(2023年4月時点)なので、これから多くの事例が出てくるタイミングだと思います。ある会社の事例ですが、『最適ワークス』を活用した場合、人が生産計画を立案したときと比べて7%製造時間が短縮された、ということがありました。つまり、工場の稼働時間をこれまでと同じとした場合、7%多く製品を製造することが出来るという事です。これは大きな成果だと思っていて、仮に日本の製造業すべてが最適ワークスを活用し生産計画を作った場合、生産量が7%増加し、日本のGDPが数十兆円単位で拡大するという事でもあります。こういう規模の成果を出していきたいですね。


ものづくりを、もっとクリエイティブにしていく会社

中嶋:web3系のプロジェクトがなかなかうまくいっていなかったり、ウクライナ紛争もあって停滞感がある中でChatGPTが出現し、多くの企業が再びAIの流れに乗ろうとする雰囲気を感じています。確かにChatGPTは凄いけど、アーキタイプベンチャーズは産業や社会課題をちゃんと解決する会社に投資する、っていう方針があるので、テクノロジーを使って何をするかを重視しています。

後藤:私たちも、AIは手段でしかなく、それを何に使用するか、状況に合わせた使い方をすることが重要だと思っています。例えば今、社内でChatGPTのAPIを活用してマニュアルの管理をするボットを活用しています。これについても、ChatGPTを使うことが目的ではなく、作業効率を上げるために使用していて、効率化できた時間をもっと有益なことに使えるという点に価値を見出しています。
スカイディスクはミッションとして「ものづくりを、もっとクリエイティブに」を掲げています。これはAIが汎用的な業務を人の代わりに担うことで、人が新しい何かクリエイティブなことに着手し、より時間を割くことができるサービスを提供する会社になりたい、という考えを示したものです。ChatGPTに代表される新しいテクノロジーも積極的に活用し、これからのサービス展開を考えていきたいですね。

中嶋:CSOとして、今後もクリエイティブな戦略立案を期待しています。

後藤:成長のためのリソースは整いつつありますので、あとはやるだけ。みんなで結果に繋げていきます。中嶋さんにはこのような機会をいただき、大変感謝しています。


現在、スカイディスクでは全職種採用中です。
今回の資金調達に合わせて採用サイトをリニューアルしましたのでぜひご覧ください。


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