Intermission(ほんじつはおやすみ)~このころは~

顔見知りの梅の木たちは、ああそして、今年初めて出会った木もそう、着々と満開になり、足元に一筆づつおくように丹念な円を描いているー今年は皆、はなの一つ一つが小さくて、その咲く様がいっそう響く、倒れても咲いたよ、伐られても咲いたよ、蔓におおわれても、その上に伸び上がってた咲いたよ、知らない土地に移されても咲いたよ…小さな流れの上に野良梅、岩が作った小さな滝は、いつまでも、いつまでもその花びらの一文字をとどめたまま、囁いている、空だけ、空だけみてな…